ジャッカルの日

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【旅行】大洗、あん肝うま過ぎてずるい

 あんこう目当てで大洗に行ってきたんですが、今までの人生で食べた最うまランキングベスト5くらいに余裕で食い込んできたうえにガルパン三昧で満足という話をします。

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 先にあんこうの話をしますと、今回は「ご馳走 青柳」という住宅街のド真ん中にあるお店へ伺いました。一般的な家屋を改装したと思しき内装で、事前に情報を仕入れておかないと割烹だとは気づけなさそう。

 

 最初に出てきたのが「あんこう供酢」。あんこうの身、皮、肝、胃、卵巣、えら、ひれといったいわゆる“七つ道具”を、肝を練り合わせた酢味噌でいただくという郷土料理。

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 要は七つ道具お試しセットであり、「はえ~、ヒレとかも普通に食えるんンゴねえ」と感心するし、それぞれの食感の違いもなかなか楽しめる。うまい。間違いなくうまいのだが、まあここまでは想定内のうまさである。

 

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 あん肝。はい。どうなってんの? 何コレ。やばいよ? あん肝なんて今までもそこそこ食べてきましたよ。居酒屋ではそれなりのお値段と引き換えにわりとハズレのない満足感をもたらしてくれる定番ですし。でもコレは何? 今までのあん肝はなんだったの? ひとかけら口に運ぶと同時に“なめらかさ”が怒涛の勢いで口内を満たすというか、濃厚という言葉を具現化した存在というか…。旨味と脂肪を極限まで詰め込んだブツを頂いてしまう背徳感。「あさつきにもみじおろしとは、こりゃまたベタな薬味を使っておられるのですな(笑)」といった先入観も、あん肝の味の暴力の前では軽く吹っ飛ぶ。ささやかな量のもみじおろし、しゃきしゃき感あふれるワカメ、そこそこたっぷりのあさつきは、あん肝の風味に塗りつぶされないギリギリの節度を保ちつつも最大限に味を引き立ててくれる。どうなってんの。もう。マジな話、なんでこんなにいつも食べてるあん肝と違うの? 反則ですよ。食べると無くなるのが唯一の欠点。

 

 そしてメインの「どぶ汁」を目の前で作っていただいた。

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 どぶ汁というのは“水をいっさい使わない鍋”でありまして、野菜とあんこう自身から出る水分だけで調理するというから驚き。元は船上で漁師が採りたてのあんこうをアレする手段だったと聞きます。火加減を絶妙に調節しつつ、パッパッと調理する料理人の手際に見惚れる。かっこいい。

 

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 できまんた。

 

 なんかもう、身がたっぷり過ぎて…。これをガッッッと平らげた後の雑炊も「もうお腹いっぱいで食べらんな~い><」とか思ってたのに速攻で胃に収まるし。勘弁してくれという感じでしたね。ウィキペディアの「酒池肉林」の項目に参考写真として載せたい。そういう体験でした。

 

 しかしまあ、どぶ汁にももちろん感動したけど、あん肝のうまみインパクトは凄かったよな…。あん肝と言えば『美味しんぼ』1巻の第2話で「フォアグラなんかよりももっと美味いモンを食わせてやりますよ!」と啖呵を切った士郎が追い求めたくらいの食材である。漁船で極上のあん肝をゲットした士郎はそのうまさのあまり座り小便して馬鹿になってしまい、「アンキモアンキモアンキモ」と呪文を唱えたのち強烈な厭世観に囚われ死んだという(その後の111巻に渡る物語はすべて走馬灯)。あん肝。グルメ界レベルの魔性珍味である。

 


 

 あん肝の話は終えたので、大洗旅行について改めて。以前、男連中と遊びに行ったときは『ガルパン』未見だったのであんまりピンと来なかったんですが、今は漫画とかスピンオフはともかく映像作品はほぼ観ているのでいろいろバッチリです。
 新宿から特急で水戸へ、そこから鹿島臨海鉄道に乗り換えて3時間くらいで到着。

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 大洗駅前、はっきり言って「なんにも無い」んだが道路はきれい。戦車で踏み荒らした後を舗装し直したんだね。大洗マリンタワーまで徒歩で10分くらい。とりあえず『ドラクエウォーク』のご当地アイテム「あんこう」を入手したりした。

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 言い忘れていたがこの旅行はもう1か月前の話で、この日は「大洗秋祭り商工感謝祭」の日でした。出店だの舞台だので賑わっていたが、今年の人出はおとなしかったのか、司会の芸人が「声優さんが来ないとこんなもんですよね!」などと言っていた。
 祭りの日なのでマリンタワーの展望台は無料。せっかくなんで昼食はガルパンカフェで食べました。大洗カジキドック1000円。

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 これがまたあなた、メニューの写真の1.5倍くらいのビックリボリュームで、いい意味で裏切られた。ジャンクな味わいながらも後を引くうまさ。揚げ物とソースのガッツリ感のおかげで祭りの屋台メニューを試そうという気が起きなかったので痛しかゆしと言うか。サービス精神はすごい。

 

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 宿も『ガルパン』のためにグッズ展覧室をわざわざ設けていました。わりとどこの宿も、ナチュラルにこんな感じだと思われます。朝食時も、客のごく普通の家族連れ(三世代)がガルパン最終章の話をしているくらいだったし。「とびた荘」は大洗ではわりと数少ない温泉宿で良かったです。

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 1日目は宿に着いたら、あとは「ご馳走 青柳」に行くくらいしか予定を組んでいなかったので、大洗との関連がいまいち見えない「めんたいパーク」 に足を運ぶなどもしていた。あ、ちなみに移動はほぼ徒歩と周遊バスで行いました。自転車借りてもよかったかもしれない。

 

 翌日は大洗磯前神社に行ったり、

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  マリンパークでひっくり返るマンボウを見たり、

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 ガルパン看板を眺めつつ商店街を雰囲気でフラフラ歩いているとあっという間に時間が過ぎまんた。

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 商店街、「味の店 たかはし」の“みつだんご”がハチャメチャにうまかったのでここは本当に寄ってほしいです。写真撮り忘れたけど華ちゃんが目印。普通のだんごとは違って小麦粉で作られているんだけど、これがまたなんでこんなにうまいのか。団子なのにふうわり(将太構文)柔らかくてあっさりしており、濃厚な蜜と完璧にマッチしている。マジうめえ。週1くらいで食べたい。ローソンのマチカフェとかで展開してほしい。

 ちなみに大洗土産が欲しいなら、マリンタワー近くの大洗シーサイドステーションに行くのがいちばん無難だと思いまんた。ガルパンギャラリーもあるし。

 

 そんなこんなで人生2回目の大洗でしたが、シンプルに最高としか言えない場所だったので最終章が完結するかしないかくらいを見計らってもう1度行きたいですね。

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 あと桃ちゃんの関連商品がうめドリンクくらいしか見つからなかったのでもっと展開してほしいですね。