ジャッカルの日

世田谷の河童料理専門店「ジャッカル」店主の日記ブログ。

地球人は宇宙の敵/『格闘士 ローマの星』梶原一騎・ふくしま政美

  新年を迎えてひと月が経ったが、なんかまだ2018年のような気がしてならない。2019年、影薄すぎじゃね? このままだとキミ、やばいよ。2020年なんて数字的にも覚えやすいし、オリンピックは開催するし、小室圭さんは結婚するし、2019年のことなんて誰も思い出さなくなっちゃうよ? いいの? という感じで軽いパワハラを2019年クンにかまし続けていたところ見事に逆ギレされ、「一生忘れられない年にしてやる」と言い残して姿を消した。今は行方を追っている最中だが、いったい何をやらかす気なのか。

 


 

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 それはそれとして『格闘士 ローマの星』読む。原作は梶原一騎、作画は『女犯坊』のふくしま政美。タイトルからは想像できないが、キリストの愛を主要テーマに据えた宗教漫画である。
 ローマの天才格闘士・アリオン。ネロ皇帝はその人気をねたみ、さまざまな卑劣な計略で彼を陥れようとする。気高き他国の王女・ライザを殺めた(ようにされた)ことでアリオンの人気は失墜、アリオン自身も好意と敬意を抱いていたライザの死により闇堕ちし殺戮マシンと化す。そんな彼の心を救ったのはライザの妹・ロザリアと、彼女が信仰するキリストの教えであった。『クォ・ヴァディス』にプロレス、血と汗、暴力をとことんをプラスしたものの、結果的に愛と救いの物語になっているのはある意味凄い。
 ムチャクチャな時代考証、手のひら返しが過ぎるローマの民衆など大雑把な部分もあるが、前述のとおり不思議と血生臭さが無い(おれが麻痺してるだけかもしれないが)。濃ゆい絵柄と筋肉美から想像できる痛快バトルをイメージしていると意外に思うかもしれない。ラストも見事なハッピーエンドで完結。