ジャッカルの日

世田谷の河童料理専門店「ジャッカル」店主の日記ブログ。

バンザイ! 生きてるぞ/『恐怖テレビ』御茶漬海苔

 今年最初の修羅場。昼は暖房が効きすぎ、夜は凍える仕事場で徹夜作業をしていると「ここ文明社会?」という気になってくる。それと関係しているのかわからんが、最近左肩が肩凝りとはまた別の違和感あるし、左腕全体がしびれるような感じがする。死期が近いのかな? いや、これは年末にスマホを新しいのに変えてから起きた症状なので、ひょっとしたら「数10グラムの差」が運動不足の左腕に多大な負荷を与えているのかもしれない。どう思う? と同じく徹夜作業中の同僚に声をかけるも、彼はイスに深く腰掛け、キーボードに手を伸ばし、モニターを凝視したままピクリとも動いていなかった。

 適当に切り上げて始発に乗り、ファミチキとストロングゼロ買って帰って寝る。

 


 

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 kindle unlimitedで大多数の作品が読めるので、年末は御茶漬海苔三昧であった。「変わった名前のホラー漫画家」くらいの印象しかなかったが、メチャクチャに個性的な作風である。

 御茶漬海苔先生のデビューはレモンピープル掲載の「精霊島」なる作品。初期はロリコンエロ漫画誌に合わせたいかにもアニメチックな繊細な画風で、SF系も手掛けたりしていたが、ホラー漫画がウケてからはそちらに転向。画風も硬質というかモンドというか、まあすっかり印象が変わりました。

 

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 初期短編集『鏡の少女』辺りの絵柄は上のような感じで、儚げな女の子がヒドい目にあったり、変な棒を入れられたり、死んだりする内容です。

 

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 ホラー移行後の『恐怖実験室』辺りは女の子がコマぶち抜きで「ギャアアアアアア」とか叫んでヒドい目にあったり、死んだりする内容です。

 

 時期ごとに傑作を挙げていくと、初期は代表作とも言える『惨劇館』、しっかりSFホラーしてる『ネビロスの双児』。過渡期にあるのが「熱血ホラー青春教師ドラマ」としか言えない珍作『チョーク』、男女をテーマにした質の高いパルプ連作『姫』。ホラー以降後は怪奇漫画のお約束テーマである「怖いお化けの子」をイイ感じに捻った『魔夜子ちゃん』、クローンで再生された信長がクローン偉人たちと血みどろバトルを繰り広げる狂ったスマホゲームみたいな『惨殺サーカス』辺りだろうか。

 

 個人的に御茶漬海苔先生の最高傑作だと思うのは、ヤングサンデー連載の『恐怖テレビ』(旧題『TVO』)。オムニバスのホラー短篇集だが、グロテスク系ではなくサイコホラー系寄りの内容で、初期の繊細さとこなれたストーリー展開のマッチ感が素晴らしい。ちなみに『世にも奇妙な物語』より早かったりする。