ジャッカルの日

世田谷の河童料理専門店「ジャッカル」店主の日記ブログ。

右も左もぶっ殺せ/『少年の町ZF』小池一夫・平野仁

  我こそは性欲拳法ウフフ真拳伝承者! そう絶叫してちびっこ道場へ他流試合を挑む百田尚樹さんだが、シャッターは堅く閉じられたままだった。気持ち強めのタックルを敢行するも開ける事かなわず、「他者への非寛容は自分勝手なへんずりと同じや」とよくわからない苦言を残して去っていった。という夢を昨晩見たりはしなかったのですが、皆さんはどうでしょうか。(見たという方はコチラ をクリック!!)

 


 

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 『少年の町ZF』をKindle Unlimitedで読了。原作は面白かったころの小池一夫。「生き残った、あるいは隔離された少年たちのサバイバル」ってわりとお約束のパターンだけど、うまく言い表す言葉ありましたっけね? 『十五少年漂流記』もの?
 ある日、UFOの襲来によってすべての人間が吸血鬼のようになってしまう。残された11人の少年たちは怪しい光を追って樹海に向かい、そこで「囁き子」と名乗る少女を発見。自らを「悪魔の巫妖」と称する囁き子が敵の尖兵であることを知った少年たち。リーダー格の少年は囁き子をレイプし、夫婦になることを宣言(なんで?)。囁き子を奪われた悪魔の軍団との戦いが幕を開ける!
 古典的な宇宙からの侵略SFにオカルト要素(ダウジングロッドやピラミッドパワーなんかも出てくる)がばっちりハマっており、緩急のついたストーリーテリングも見事。小池センセってSF書けるのね、梶原一騎と違って。
 最終回にものすごい唐突感があったり、なぜか女子プロレスラーと闘うことになったり、なんやねんソレと思う展開がないこともないが、スケールの大きい怪奇と冒険に加え、友情努力勝利のエッセンス、謎解き要素に泣ける展開も詰め込んだ豪華すぎる娯楽作。サブタイトルも含めて凝った言葉まわし、作中でこれでもかと披露される「教養」には素直に感心するばかりでした。いふォ~む。