ジャッカルの日

世田谷の河童料理専門店「ジャッカル」店主の日記ブログ。

男の意地の必殺剣! /『カメラを止めるな!』

 道場やぶりは入試で一律減点との報道を知り「道場やぶり差別を許すな!」と憤りを見せるジャッカル佐崎さん(さそり座)。これに対して大学側は「普通に受験を行うと大量の道場やぶりが合格してしまう」「他流試合に夢中で長続きしない人が半数」と解答し、吐いたツバ呑まんとけよコラと佐崎さんは激昂、道場看板にすり身を乗せた新作かまぼこ「成れの果て」を片手に大立ち回りを繰り広げるも、機動隊の一斉掃射によりかまぼこ諸共ネギトロになったという。(ロイター通信)

 


 

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 上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』を観てきまんた。本作はミニシアター2館限定の上映だったのが口コミが広がり異例のロングラン&大ヒット、全国で拡大上映される運びとなった、まあ一言で言えば「話題作」です。

 結論から言うと、ものすごく面白かったし超気にいってしまった。「速攻でチケットが売り切れ満員になる幻の傑作映画」、観る前から相当ハードルが上がっていたのだが、やすやすと超えられてしまった。脱帽。個人的にはオールタイムベストに入るほど。

 だいたい、SNSだのブログだので本作について調べると「何も前情報を仕入れずに観ろ」などと書かれている。おれもそう思う。Wikipediaなどもってのほか、公式サイトも薄目で見てほしいくらいだ。

 

 ネタバレにならないネタバレをすると、まず本作に致命的なネタバレはない。前情報を仕入れてほしくないのは決して「どんでん返しのネタバレがあるから」ではなく、全編が面白すぎるので先に知っておくともったいないからである。
 また、海外版タイトルは「ONE CUT OF THE DEAD」。これから想像できる通り「ゾンビもの」だが、ホラーではない。老若男女問わず楽しめる傑作である。

 

 いやー。本当すごかった。おれは『マッド・マックス 怒りのデスロード』を観た時「こんなに完璧な映画って存在してもいいんだ!」というわけのわからない感動を得たが、ジャンルは違えども同等の衝撃を邦画で受けることになるとは思わなかった。
 本作のクライマックス中、自然と涙があふれてきた。感動の涙だとは思うが、決して「泣かせ」のシーンではない。むしろ笑い過ぎて涙が出ていた人もいただろうが、おれの場合はそれとも違う。なんというか、「すべてがここに集結する」ことへの感動…これは…「悟りの涙」…!? あまりにも見事な展開を見せられてしまい、「すべてのことに意味があったんだ」という驚きがまず最初に来て、「だったら、ここにいるアタシも…宇宙のすべてに意味があったんだ!」という、生命体の根源を揺さぶるほどの感動を続けて得たからではなかろうか。完全にアッチに行ってしまってるような感想で申し訳ないが、嘘偽らざる気持ちであります。