ジャッカルの日

世田谷の河童料理専門店「ジャッカル」店主の日記ブログ。

爆笑! 海賊おじさん/『金剛寺さんは面倒臭い。』

 Kindle Unlimitedに加入してみることにした。すでに所有している本ですら積読が溜まっているのに、これ以上読み放題とやらのサービスが必要なのか? とは思うが…。『熱笑!花沢高校』も読めるらしいし…。以前、吉祥寺の古本屋で全巻揃いが「サイフの手持ちで買えないこともないお値段」で売っていたのをスルーしたのをずっと悔やんでいた。あの後、飲みに行くつもりだったから荷物になると思ったので…。

 キンドルアンリミテッドは、今もっとも手軽に素人の怪文書を読めるメディアとしても有名ですが、しょうもないものは本当にしょうもない。「『遊戯王』最強デッキがわかっちゃいました!」とかいう自費出版kindle(300円)を読んでみたところ、その辺の攻略Wikiに載ってるようなレシピが2つ掲載されているだけであった。ふざけんじゃねえぞ。おれもそれで300円欲しいわ! 「kindle出版して半年でいちばん売り上げた人が勝ちレース」みたいな企画やってみませんかね。「今すぐ5億円ゲットしてチンチンが4センチ伸びる仮想通貨ダイエット」みたいなタイトル付ければ余裕だろ。

 


 

金剛寺さんは面倒臭い。』1巻、ようやく読めた。四角四面で面倒くさいきっちり女子・金剛寺金剛さんと、彼女に惚れてしまった地獄から来た鬼にして善良な男子・樺山プリン君との純朴イチャイチャラブコメ。樺山君はさらりととんでもない属性が盛り込まれているが、それは本筋には特に関係ない。というかこの漫画、明らかに重要な伏線っぽい展開、その回のメインに繋がりそうな設定を「しかし本編とは大きく関りのない物語であるッ!」と軽く流してしまう。天丼のギャグっぽいが、「愛する2人にとってその他すべては些細なことである!」という宣言なのか? この「本編に関係ない」と作中で言われてしまっている展開、モブキャラのエピソードなどはどれも印象深い。本編に関係ない=つまらない、という訳では決してなく、主人公もモブもその辺の動物も地獄の鬼も、みなそれぞれの人生を生きている。

 一言で言えばすさまじい傑作である。映画館で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観た時は「こんなに“面白い”だけで構成された創作物があっていいのか?」という至福の時間を過ごせたが、漫画作品でもまったく同じ感想の作品に出会ってしまった。デスとラブは最高。

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