ジャッカルの日

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【レビュー】『モンスターズ 現代アメリカ傑作短編集』B・J・ホラーズ編

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 「モンスター」をテーマにした、海外で編まれたオリジナルアンソロジーの翻訳。帯裏に書かれた訳者あとがきには「受賞歴なし、無名の編纂者、小さな出版元、そして収録作家の半数以上が無名という、いわば『ないないづくし』の本である」とある。実際、執筆者一覧を見てもほとんど見覚えのない名前ばかりで、ネビュラ賞受賞者のケリー・リンクくらいしかわからなかった。

 表紙イラストや帯表の「怖いのに、なつかしい。」との文で察せられる通り、本書はバケモンどもが首や手足をポンポン引っこ抜いたりするような内容では無いので、そっち方面を期待してはいけない。吸血鬼、フランケンシュタインの怪物、ゾンビ、モスマンといった怪物たちも登場するが、大半は「人間」というモンスターを描いたものだ。とは言え「モンスターより怖いのは人間!」といった説教臭さは無く、身近な隣人として、友人・家族としてのモンスターを描こうといった意図が見て取れる。

 

■クリーチャー・フィーチャー(ジョン・マクナリー) ★★★
 ティミーはモンスター映画の大ファン。世の中をなんでもホラー映画チックに見てしまう彼に妹が産まれることになった。新しい命の誕生、淡い恋心を知り、少年は少し大人になる。本書のあらすじには「モンスター映画が大好きな少年の爆笑の日々を描く」などと書かれているが、大爆笑というよりは古き良き時代を描いたユーモア小説といった体裁。

■B・ホラー(ウェンデル・メイヨー) ★★★
 「怪物と襲われる美女」のコンビでパーティに出張する。B・ホラー・エンタープライズの2人組。その甲高い悲鳴を買われて美女役を任される「ぼく」と、雇い主のおっさん「B」の物語。本アンソロジーには怪物を着ぐるみで演じる話が3作もあるのでちょい埋もれ気味だが、細やかな心理描写が読ませる。

■ゴリラ・ガール(ボニー・ジョー・キャンベル) ★★★★★
 さて、ようやく“モンスター”が登場してくれた。常に怒りと破壊の感情を秘めたゴリラ・ガールの半生記。子供のころから男を殴り、テントウムシを食べ、親に噛みつき、自分にも噛みつくゴリラ的な凶暴さを秘めた少女。成長するにしたがい美しく、強く(性欲も)なった彼女が最終的に行きついた場所は? 筆致もパワフルでエネルギッシュな快作。

■いちばん大切な美徳(ケヴィン・ウィルソン) ★★★★
 自ら吸血鬼になることを選んだ娘に対する両親の心情が描かれる。心締め付けられる短篇。

■彼女が東京を救う(ブライアン・ボールディ) ★★
 戦うたびに親密になっていった、ゴジラ(女性)とキング・コング(男性)が別れ話をするというショートコント。なんなんだこれは。

■わたしたちのなかに (エイミー・ベンダー) ★★★★
 ゾンビにまつわるショートエピソード7編の連作。超自然とは関係ない最後の実話エピソードが実にやるせない話で、これが書きたかっただけちゃうんかという気もする。

■受け継がれたもの(ジェディディア・ベリー) ★★★★
 グレッグの家の地下室には、見たこともない「獣」が鎖でつながれていた。死んだ父親の形見でもある獣は意外に賢く、人にも懐いていたのだが…。エピソード自体は「飼い犬」でも同じ展開になりそうだが、得体のしれない獣の存在感が不安を煽る。

■瓶詰め仔猫(オースティン・バン) ★★★
 交通事故で顔に大怪我を負い「怪物」と化した少年。事故を起こした相手はすでに死んでいたが、少年はその妹を対象に行動を起こす。人はどこから怪物になるのか、それは誰のせいなのだろうかという重い問いかけ。

■モンスター(ケリー・リンク) ★★★★★
 キャンプにやってきた子供たちの間でささやかれる、モンスターの噂。大きな黒い翼で空を飛び、鋭い牙が生え、人に噛みつくという。キャンプに乗り気でないジェームズにとっては、
 モンスターよりもいじめっ子たちの方が大きな問題だった。そいつが本当に来るまでは…。悪ガキどものわくわく冒険アドベンチャーが、鮮血のラストシーンを迎える。

■泥人間(ベンジャミン・パーシー) ★★★
 几帳面な男、トーマスが庭仕事中にケガをして落とした爪から、泥人間(マッドマン)が生まれる。見た目に似合わず働き者の泥人間は、トーマスの妻や息子にも受け入れられ、家族の一員のように迎え入れられるのだが…。わかりやすくも皮肉なオチが決まっている1本。

■ダニエル(アリッサ・ナッティング) ★★★
 自分のことを吸血鬼だと思い込んでいる少年・ダニエル。牙をとがらせ、コウモリを飼いたがり、犬の血を吸い、鳥の生首にかぶりつき…と、奇行はどんどんエスカレートする。そんな彼を疎んじる母と、関心を持たない父。「いちばん大切な美徳」と同じく吸血鬼とその家族の物語だが、こちらで描かれる家族像は歪な形を取っている。

■ゾンビ日記(ジェイク・スウェアリンジェン) ★★★
 ゾンビ・アポカリプスに巻き込まれた派遣社員の手記。わずか6ページにゾンビ映画の典型的、かつ一捻り加えた展開が詰め込まれており意外な読み応え。

■フランケンシュタイン、ミイラに会う(マイク・シズニージュウスキー) ★★★

 古代エジプト研究者の彼女と、ヒモ同然の暮らしをしている主人公。彼女が勤める博物館の博士から「子供たちのレクリエーションのためにフランケンシュタインの怪物に扮装してくれ」と頼まれるのだが…。とことんダメ男な主人公が成長するちょっといい話…かと思いきや、ラストの破滅的なドタバタ。呆気にとられる怪作。

■森の中の女の子たち(ケイト・バーンハイマー) ★★
「ヘンゼルとグレーテル」を下敷きにした現代寓話。これはやはり絵本で読みたいお話かもしれない。

■わたしたちがいるべき場所(ローラ・ヴァーデンバーグ) ★★
 女優志望だがなかなか芽が出ず、ビッグフットの着ぐるみを来て客を驚かす「ビックフット・レクリエーション公園」でバイト中の主人公と、難病をかかえた恋人との切ない恋。美しい文章だとは思うが、ビッグフットの設定をうまく扱いきれておらず、別にモンスター関係ないじゃんという気がしないでもない。

■モスマン(ジェレミー・ティンダー) ★★★★
 本アンソロジー唯一のコミックで、短いながらも鮮烈なラスト1コマが印象的。。音楽好きのクリーチャー、モスマンがラジオを手に入れた。彼が愛したのハード・ロックは、いつしかラジオから流れなくなった…。

 

 以上、いずれもノスタルジックで精緻な心情描写が印象的な17編。アンソロジーにありがちな「作風がバラバラ過ぎて1作読み終えるのに時間がかかる」みたいなこともなく、すらすらと読める。ただ、個人的にはやはり暴力と血の臭いにまみれた「モンスター」「ゴリラ・ガール」の2編が飛びぬけて好み。ブラッドベリ的な郷愁のみに留まっておらず、「これがバケモンじゃい!」という気概が感じられる。「フランケンシュタイン、ミイラに会う」のデタラメなラスト、「泥人間」の奇妙な侵略者ぶりもなかなか忘れがたい。

 

【ウルバト】「技」★3怪獣レビュー  『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』

www.midnightmeattrain.com

 は相手の能力やSPを下げたり、気絶や混乱、火傷に凍結などの状態異常を与えたりといった妨害に比較的長けている。その一方で武闘派の怪獣はとことん自らの強化に特化しており、継承スキルHP 中アップ(技)など相性バフスキルの持ち主も多いため火力・耐久力を補強しやすい。アタッカー・防御型タンク共に充実しており、搦め手だけではなく真正面からの殴り合いにも強い、あなどれない連中だ。キャラクター的には智略・謀略に長けた強豪宇宙人の印象が大きく、『メビウス』の暗黒四天王、『ゼロファイト』のダークネスファイブ、『オーブ』の惑星侵略連合の所属メンバーはすべてである。※2021/3/17更新

」★3怪獣レビューはこちら

」★3怪獣レビューはこちら

」怪獣レビューはこちら

★1・★2怪獣レビューはこちら

・「どんなクエストにも連れていける=汎用性高し」という観点から、SABCDEの6段階で評価をしています。汎用性が低いからといって弱いわけではなく、特定の状況ではすさまじい性能を発揮したりします。「襲撃/防衛適正」は、アリーナの襲撃または防衛に向いているかどうかの評価になります。おれも全怪獣を育て切ったわけではないので、フレの怪獣を使った感触とか、あるいはスペックを見て想像で書いてる部分もあるので参考くらいにしといてください。また、★3怪獣レビューとありますが、一部★6怪獣も含みます。

 

■もくじ

 

 

【昭和作品】

宇宙忍者 バルタン星人【Re】 /近/宇宙人/★★★(探査モード限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/氷 ・弱点:光
・アタッカー&タンク(回避) ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/B

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 探査モード報酬のリビルド怪獣。パラメータはすべてが水準以上、アタッカー適性を備えつつ回避率も高く、回避型タンクとして活躍できる。必殺技で潜伏状態になれるほか、固有スキルの効果でバトル中1度のみ、被アタック時に必殺技攻撃力が永続的に大アップ&フェイズ終了時まで潜伏できる。固有スキルには相手をすり抜けて移動できる効果もあり、さらに継承スキルで移動力をアップできるので機動力は抜群だ。ちなみに運も全怪獣トップの水準。運が高めの怪獣は攻撃力が抑えられていることが多いが、リビルトバルタンは数少ない例外と言える。クリティカル回数が条件のミッション消化にも役立つだろう。
 回避・移動に長けたスペックを持ち、身を潜めつつ強力な一撃を放つ戦闘スタイルはまさに忍者そのもの。★6完成までには最低でも2か月分探査モードを進める必要があるが、苦労に見合うだけの活躍はしてくれるだろう。移動力アップ(+1)目当てに量産するのも悪くない。

 

磁力怪獣 アントラー(磁力光線) /近/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:地/雷 ・弱点:水
・タンク(防御)&デバッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/C

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 再販がほぼ無くレアな1体。のアントラーに比べると耐久力はやや下がっているが、固有スキル効果「連携」により、味方のアントラー1匹につき攻撃・必殺・防御・命中・回避が50アップする。味方3匹をアントラーで揃えれば耐久の底上げはもちろん、攻撃1049、命中786とアタッカーとしてもじゅうぶんな数値を得られる。

 ガゾートと同じく1ターン目から放てる必殺技は射程・範囲ともに広く、威力こそ低いものの「相手を4回、1マスずつ自分のほうへ引き寄せる」というユニークな効果を持つ。固有スキルには隣接した相手を究極確率で鈍化&与ダメージ中ダウンを付与する効果もあり、うまく決まれば相手の攻め手を大きく妨害できそうだ。マグマ星人&双子怪獣の鈍化チームにも採用できるかもしれない。スキルは必殺デバフに長けているので、必殺技による長距離からのアタックにもある程度は対応できる。

 これぞ怪獣といったトリッキーな性能で、汎用性という点では疑問が残るものの、いろいろなコンボの可能性を秘めた面白い1匹。バフを継承させたうえで連携を有効活用すればかなりの大物食いが期待できる。

 

にせウルトラマン /遠/宇宙人/★★★(イベント限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:火
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 共闘クエスト、降臨イベントで入手できるキャラクター。正体でもあるザラブ星人とはパラメータ配分も含めて似通っている部分が多いが、基本的には移動力が高く固有スキルが優秀なこちらのほうが扱いやすいだろう。リーダースキル攻撃力 中アップ(技)も強力で、探査1-Gがクリアできない初心者にとっては心強い。

 攻撃を当てた相手を1マス後退させる、ユニークな固有スキルを持つ。味方の必殺技範囲内に敵を押しやることができるほか、障害物を挟んだ状態で発動できれば、攻め手を遅らせることができそう。ちなみに相手の斜めから攻撃すれば相手も斜めにふっとぶため、実質2マス分動かせる。移動力2の近距離型相手なら、延々ノックバックさせてハメることも可能(実際は必殺技で反撃される可能性も高いが)。ノックバックさせた方向によっては、味方の追撃が届かなくなる場合もあるので意識しておきたい。また、固有スキルには相手の回避率を中ダウンする効果もある(こちらは命中しなくても発動する)。必殺技は近距離攻撃と同じ射程で、攻撃力中アップの効果もあるが少々地味。ノックバックさせたくない時に使うくらいか。命中 大アップ以外の継承スキルは攻撃アップ系で埋めて問題ないだろう。

 

二次元怪獣 ガヴァドンA /近/怪獣/★★★(限定マーケット)

・移動力:1 ・攻撃/必殺属性:無/無 ・弱点:なし
・バッファー ・汎用性:E ・襲撃/防衛適正:D/D

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 どう見てもバトルからは程遠い怪獣で、パラメータも攻撃力・必殺技攻撃力は0で攻撃性能は皆無。カスタムマトリクスも攻撃・必殺上昇のエレメントが無い特殊な構成をしている。戦闘力はぶっちぎりでワーストだが、誰もガヴァドンにガチ戦闘は求めていないので問題ないでしょう。弱点を持っていない初の怪獣でもある。

 固有スキルは奇数ターンの次フェイズ開始時にSPが満タンになる効果。また、攻撃・待機時には味方の必殺技攻撃力を小アップする効果もある。偶数ターン時は気絶するが、潜伏状態になるので狙われることもない。必殺技は味方の攻撃力小アップの追加効果があり、1ターン目からいきなり放つことができる。威力はゼロだが射程が8マスと非常に長く、グリーザやベリアル、ファイブキングなどの反射・回避バリアを剥がすのに役立つ。必殺技レベルを上げても威力はゼロのままだが、攻撃アップ効果が高まるのでしっかり強化しておこう。

 継承スキルHP 小アップ(近)、リーダースキル移動力 アップ(+1)(全)はともに初登場で、後者はかなり便利。移動力アップ系スキルの入手難度を考えれば、味方全員の移動力を無条件で上げられることの強力さがわかるはずだ。★5で防御力 大アップを習得できるのも優秀だが、ガヴァドンA自身は防御力が低いので継承用と割り切るべきだろう。タイラントよりははるかにDNAを調達しやすいのは大きな利点。

 バッファーとしては優秀だがガヴァドンA自体はまったく戦力にならないので(攻撃力、必殺技の固有値アップスキルを継承しても焼け石に水)、バフを活用できない場合は戦力ダウンになりかねない。ガヴァドンAが倒されてしまうと固有スキル・必殺技のバフ効果も消えてしまうため、前線に出さないようケアする必要がある(移動力の低さと潜伏効果のおかげで狙われることは少ないが)。固有スキルにはウルトラマン(善悪)のSP獲得率を大ダウンする効果もあり、テレスドンの必殺技封印が効かないような状況では有効な一手となるかもしれない。「日が沈むと姿を消す(潜伏)」、「子供達がウルトラマンを追い返そうとする(ウルトラマンの必殺技妨害)」といった原作再現はなかなか面白い。サバイバビリティの高さを考えると、既定ターン数を生き残る防衛クエストにも向いていそうだ。


四次元怪獣 ブルトン /遠/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・バッファー&アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 さぞかし奇天烈な能力を持っているのだろうと思いきや、火力を備えつつも味方のサポートもこなせるという、わりとまっとうな便利屋怪獣。待機することで、隣接した味方の必殺技攻撃力と命中率をそのフェイズ中のみ中アップできる。1ターン目から複数の味方に発動可能だが、1ターン目でまともな必殺技を撃てるのはイーヴィルティガくらいなので、中盤以降に使用しないと意味が薄い。盤面が荒れていることが多い中盤にわざわざ待機するというのは意外に難しく、効果的に発動させるには骨が折れる。ブルトン自体もそれなりにアタッカー適性はあるため、攻撃に参加させたほうがいい状況もある。オートではまず実力を発揮できないので、しっかり手動で制御してやらないといけない。回避型タンクが跋扈していたかつてのアリーナ襲撃ではなかなかの活躍を見せてくれた。

 覚醒すると固有スキルの効果が周囲2マスに及ぶようになり、バフ効果も大アップへと強化。さらにバトル中1度だけ、ランダムでLv.60のレッドキング、テレスドン、ネロンガのうちどれか1体を召喚する(ちなみにこの3匹は『大怪獣バトル』でブルトン自身が召喚した怪獣でもある)ことができるが、召喚怪獣は自分で操作できず、スキル・必殺技レベルが初期状態なので囮くらいにしかならない。強力な固有スキルを持つテレスドンを呼び出せれば御の字だが、3分の1の確率に期待するくらいなら最初から素直にテレスドンを出撃させたほうがいい。

 

悪質宇宙人 メフィラス星人 /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:D)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・デバッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/C

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 固有スキルは偶数ターンに命中 中ダウン&防御力(遠) 中ダウンの効果を相手全体に及ぼす。覚醒すると奇数ターンに回避 中ダウン&防御力(近) 中ダウンの効果も発揮できる。デバフスキルとして見れば効果自体は間違いなく強力なのだが、ターンによってまったく効果が違うため、こちらの戦術をメフィラスに合わせてやらねばならない。ブリーダーに従おうとする気が一切見られないこの扱いづらさも含めて「らしい」と言えばらしいのだが。

 命中ダウンの効果は特にあなどれず、回避&防御がともに高いウルトラマンオーブダーク、ペダニウムゼットンとの組み合わせは凶悪。攻撃性能もそれなりに高いが、固有スキルは当然ながらメフィラス自身が生存していないと発動しないので、あまり先陣に突っ込み過ぎず後方から策謀を張り巡らせよう。耐久も伸ばしておきたいところだが、回避特化にするには心もとない数値なのでガード辺りが手軽かつ堅実。

 必殺技で相手の回復を封じることもできるのも個性の1つ。この追加効果を使いたくなるような相手はイベントクエストを含めても少ないが、唯一無二のユニークな効果なので頭の片隅に留めておこう。

 ≪育成例≫

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 所持継承スキルがほぼ完成されているので、あまり出番のない耐性 気絶(強)を別の汎用スキルで上書きすればじゅうぶん。アリーナ防衛で回避チームに組み込むなら回避 大アップまたはガードが無難な感じ。現在は防御力 小ダウン(全)を持つガゾートが登場したので、防御力(遠) 小ダウン(全)はこれで上書きするか、いっそ完全に別のバフ・デバフ系か耐久アップスキルにするのも手。

 

幻覚宇宙人 メトロン星人 /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/雷 ・弱点:毒
・ヒーラー&バッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/E

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 妙に爽やかな笑い声が印象的。固有スキルは、待機すると隣接している味方のHPを中回復&必殺技攻撃力を中アップするというもの。覚醒固有スキルになると発動条件が「行動完了時」に変わり、SP小アップ、防御力 中アップの効果もプラスされる。

 高めの移動力は固有スキル発動条件と噛み合っており、必殺技効果でさらに移動力をアップできる。毎ターン自発的に複数の味方のHPを回復可能なのはヒーラーとして見れば完璧に近い性能。とは言えわざわざ待機するくらいなら攻撃して相手の頭数を減らした方がいい状況も多いため、覚醒はほぼ必須となる。アリーナ防衛を含むオートバトルではほとんど固有スキルを活かせないため、ブリーダー自ら命令して消耗しがちな反撃型アタッカーや防御型タンクを長生きさせてやりたいところ。

  必殺バッファーとしてはブルトン以上の活躍が期待できる。の遠距離宇宙人という基本スペックもいろんなコンセプトのチームに組み込みやすい。自身は戦闘向きとは言い難いパラメータなので(メインクエストでもナヴィに「戦闘は苦手」「弱いクセに♪」とはっきり言われてしまった)、継承スキルは味方バフor相手デバフに全とっかえして構わないだろう。


分身宇宙人 ガッツ星人 /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:毒
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/D

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 知略や策を弄する頭脳派の印象が強いが、『ウルバト』ではすさまじい武闘派宇宙人。ムービーでは拳を振りかぶってパンチする姿を見せてくれる(最近はかなりマッシヴに描かれているガッツ星人だが、実際に格闘戦を披露するのは珍しい)。劇中のイメージとは少々異なるものの、無敵を名乗るにふさわしい強豪であることは確か。
 固有スキルは遠距離型の相手を攻撃する時に攻撃力・命中率が大アップするというもので、アリーナで猛威を振るったマガバッサーなどの回避型対策としては抜群の性能を誇る(ちなみにアタック前の命中予測・ダメージ予測には固有スキルでのアップ分が含まれていないため、確実に倒せるかどうか少々判断しにくい)。素の攻撃力もトップクラスで、近距離型相手にも互角に戦える。

 覚醒すると攻撃・命中が超アップになり、遠距離相手なら最大級火力になる(覚醒しないとUキラーザウルスに上回られることが多いので、持ち味を生かすなら覚醒は必須級)。さらに遠距離攻撃か必殺技を受ける時に回避が679アップし、回避成功した時に相手のSPが大ダウンする。回避実数値859というのは「低くはないが安心も出来ない」程度の数値で、ガッツ星人自身の回避伸びしろがが低い点、タンクとの相性が悪い点が懸念点(身代わりしてもらった時は回避が発動しない)。タンクが倒された後の保険程度に考えておこう。
 SPアップ系のスキルも充実しており、複数を巻き込み超確率で暗闇を付与する強力な必殺技もガンガン使っていける。相手の命中・回避率を下げる暗闇状態は覚醒スキルともシナジーがあり便利だが、必殺技発動時に固有スキルは発動しないので、相手によっては普通に攻撃するほうがいい場合もある。回避キラーに特化するならSP獲得率 大アップを攻撃力・命中アップ系スキルに替えることも視野に入れておこう。

 

ロボット超人 ニセ・ウルトラセブン /遠/ロボット/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:雷/雷 ・弱点:雷
・タンク(防御) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/B

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 必殺技の追加効果で強力な状態異常である混乱を相手に付与できる。混乱するとスキルと必殺技が発動不可になり、相手・味方問わず攻撃するようになってしまう。攻撃力の高いアタッカーで同士討ちさせられれば理想的だが、普通にこちらを攻撃してくる可能性もあるのでユニットの位置をしっかり把握して使う必要がありそうだ。幸い、必殺技の射程範囲はそれなりに長いので狙い撃ちしやすい。タンク型にしてはそこそこ命中率も高いのも優秀(必殺技の追加効果は命中しないと発動しない)。
 固有スキル「MGSH3GWFB1」は名称から推察できる通り必殺技(エメリウム光線)の発動をサポートするもので、攻撃時に防御力とSP獲得率を中アップ可能。前者は2ターン、後者は3ターン継続するため重複させやすいのも特徴。必殺技は継承スキルの効果もあり、それなりに高い回転率で放つことができるだろう。覚醒すると攻撃時の防御・SP獲得率アップが大に上昇、待機時も防御力が大アップする。さらに、必殺技での攻撃時は対象の隣接2マスにいる相手も中確率で混乱させられる。さらにさらに、ウルトラマン(善悪)からアタックされる際はダメージ量を大ダウン可能。強みである耐久力と混乱ばら撒き性能により磨きがかかった。とは言え、味方を守るタンクとしての性能ではスキューラ、サンダーキラーといった怪獣にはかなわないため、相手をまとめて混乱させられる点で差別化を図りたいところ。一部イベントの強敵には通用しないことも多いが、ハマる時はとことん強力。
 継承スキルは悩みどころだが、どうせ攻撃集中・身代わり効果は持っていないため、耐久力振りはそこそこにしてSP関連を充実させておくのも手。少なくとも自前で持っているSP 大アップSP獲得率 大アップは両方とも貴重なので残しておいても損はない。

 ちなみに『ウルトラセブン』登場の個体は「にせウルトラセブン」、『ウルトラマンゼロ外伝 ダークロプスゼロ』の個体は「ニセウルトラセブン」表記だったので、「ニセ・ウルトラセブン」という名称は本作オリジナルのものと思われる。


地底怪獣 グドン /遠/怪獣/★★★/覚醒対応(優先度:E)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/地 ・弱点:水
・タンク(防御) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:D/B

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 マーケットのチュートリアルで入手できる3体のうちの1体。固有スキルは、ガードが発動すると攻撃集中効果が発動+HPが回復するというもの。リアルラック頼りにはなるが(ガードの発生率は最大35%)、アリーナ防衛でもかなりの時間稼ぎを期待できる。ちなみに覚醒すると、相手味方問わずツインテールが倒れた時に攻撃と命中率が大アップ&HPが大回復するようになる。バフを積んだツインテール3匹+グドン1匹のチームでグドン無双ができるかもしれない(アリーナ防衛だと普通にグドンを最初に狙われるだろうが)。まあネタ重視のお遊び覚醒だろう…と思っていたら「異常発生!ツインテール!」という覚醒グドンのエサ場でしかないイベントが登場。数十匹単位でツインテールが登場するこのバトルでは軽く戦闘力10000を突破する。
 継承スキルは当然ガード必須、かつ防御力 大アップもほぼ確定。残りはチームや流行に併せてHP 大アップHP 中アップ(技)や必殺デバフなどが鉄板か。固有スキルのHP回復を最大限生かすなら、継承スキルはすべて防御アップに振るのも1つの手(固有スキルでのHP回復量は基本の最大HPの2割なので、継承スキルでHPを伸ばすと結果的に回復量が減る)。

 

宇宙大怪獣 ベムスター /近/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:地
・タンク(防御) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:B/D

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 光属性のアタックを受けると攻撃集中効果を発動、かつ光属性のダメージを大幅カット…という、露骨なまでの「対ウルトラマン(善悪)」な固有スキルを持つ。ウルトラマンの多くは通常攻撃・必殺技が光属性なので、ベムスターを囮にしつつ他の怪獣で総攻撃という戦法が使える(ちなみにベムスターとその系列は、対ウルトラヒーローとの勝率はゼットン以上に高かったりする。漫画などの派生作品も含めればおそらく5割を越えている)。
 ウルトラマンを除けば、光属性の攻撃・必殺技を使うのはシェパードンやマガゼットン、ピッコロなどだいぶ数が絞られる。通常のクエストやアリーナ防衛では、他のタンク役のほうが使いやすいだろう。覚醒すると闇、火属性のアタックに対しても固有スキルが発動するようになる(ついでに攻撃力 大アップ効果も付く)。で固まりがちな闇統一チームに対抗しやすくなるほか、火属性のアタック手段を持つ怪獣はかなり多いので、以前に比べれば出番は大きく増えたと言える。

 

暗殺宇宙人 ナックル星人 /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:B)

・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:光
・バッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/D

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 の味方をパワーアップするスキルが豊富。最初から所持している攻撃力 中アップ(技)は特に強力。HP 中アップ(技)統一チームで使うなら耐久アップに大きく貢献する優良スキル。

 固有スキルは味方と隣接した時に発動するタイプで、狙わないと発動しにくい。攻撃力&防御力を中アップできるが、効果は自フェイズ中に切れるため、防御力アップは相手の反撃ダメージを抑えるくらいにしか役立たない。覚醒すると防御力アップが大に強化、さらに次フェイズまで効果が伸びるので使い勝手が大幅に増す。防御力大アップ効果を活かせば反撃を持たせたUキラーザウルス、被弾前提の固有スキルを持つギャラクトロン、囮役のサンダーキラー(覚醒)やガピヤ星人サデスなどを安心して先行させることができる。加えて必殺技威力も大アップし、さらにリーダースキルに攻撃力 中アップ(技)と同様の効果が追加されたためのリーダーとしてもかなり汎用性が高い。ちなみにもともとのリーダースキルは命中 中アップ(技)だが、これをリーダースキルで発動できるのはナックル星人のみ。

 こいつの強さは継承スキルによるところも大きく、他の怪獣の踏み台(エサ役)になることも多そうだが、アタッカーを強力にサポートできると同時に(もちろんブラックキングとも好相性)ナックル星人自身もそれなりに戦力になる。その絶妙な立ち位置も含めて劇中再現度は高い。実際は全宇宙人の中でも屈指のリーダー適正の持ち主なのだが。

≪育成例≫

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 リーダー運用前提の、近距離怪獣のバフに特化した形。本人はここまでバフを重ねても平凡な能力値だが、Uキラーザウルスやギャラクトロン、サンダーキラー、ガピヤ星人サデスなど、攻撃だけでなく防御アップの恩恵も大きく得られるユニットとの相性が非常にいい。


ミサイル超獣 ベロクロン /遠/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:D)

・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:D/D

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 癖のないの遠距離アタッカー。最初のターンは待機すると発動する固有スキルで自分を強化し、継承スキルSP 大アップを生かしていち早く必殺技を発動。最後は必殺技追加効果で+2された射程を活用して残った相手を殲滅と、すべての要素が噛み合っている。いかにも生物兵器らしい無駄のなさ。余談だが、『エース』第1話に出てくるベロクロンなら本当は鼻先のツノが黒いはずである(金色なのは二世や『メビウス』以降に出てくる個体)。
 パラメータ配分は平均的で、一般的なアタッカーと比べると攻撃性能はやや控えめ。覚醒すると行動完了時にSPが大アップし(2回まで)、最初の必殺攻撃の後に必殺技射程・範囲が強化されるようになる。元々の必殺技射程は周囲2マス、範囲は×字の5マスとそこそこ広く、覚醒後の2発目以降は射程が3マス、範囲は×字の上下左右に1マスずつプラスされた合計9マスとなり、全怪獣の中でもトップクラスの広範囲アタックとなる。また、覚醒すると待機時の命中率アップが中から大に強化される。

  どんなクエストでもそれなりに活躍でき、決して器用貧乏ではない器用な超獣ではあるが、「こいつにしかできない仕事」が現状特に見当たらないのも事実。必殺技範囲の圧倒的な広さは個性と言えるが、これが強みになる場面は意外と少ない。味方のバフも利用してひたすら必殺技攻撃力を高め、パラメータの平凡さを補ってやりたいところ。


地獄星人 ヒッポリト星人 /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:光
・デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/C

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 隣接するだけで相手を気絶(&命中率中ダウン)させてしまうという、前代未聞の能力を持つ。低確率ではあるが、移動力3の近接型なので発動のチャンスはそれなりに多い。1バトル中に1回でも発動すれば御の字だし、それだけでもじゅうぶん劣勢からの逆転を狙える。複数の相手に発動することも可能なので、体感的にはけっこうな確率で気絶させられる。アリーナではあまり見かけないものの、大番狂わせを起こす可能性もあるのでいやらしい存在。
 相手からの攻撃を受けやすいため、HP強化系の継承スキルは理にかなっている。耐久をさらに高めて固有スキルの発動機会を増やしたいところ。必殺技は相手のSPを大ダウンさせる効果で、フェイズの最後に使えば、相手の必殺技発動をほぼ阻止することができる。

 2020年11月に覚醒&上方修正され、HPが+110、防御力が遠近ともに+48された。覚醒すると相手隣接時の気絶確率が中に上昇、命中率と回避率を大ダウンできるようになった。加えて自フェイズ開始時に相手が味方より多い時、いちばん運の低い相手を究極確率で石化することが可能(運がクリティカル率以外で参照される珍しい例)。身代わりタンクと併用すれば条件を満たしやすくなる。気絶・石化中の相手に攻撃する時に攻撃力が超アップする能力も手に入れ、攻撃面も補強されている。継承スキルは総とっかえになるが攻撃力、できれば移動力も上げてアタッカー的運用を目指したいところ。

 

宇宙大怪獣 ムルロア /近/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:毒/闇 ・弱点:光
・バッファー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/C

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 劇中の強豪描写と実際の知名度との落差をイジられ続けてきたムルロアが、令和の世に堂々『ウルバト』参戦。仮面舞踏会の変態老人みたいな何とも形容しがたいご尊顔を3Dモデルで拝めるとは…。ちなみにゲーム作品への参戦はスペースモスの方が早かったりする(『怪獣バスターズ』)。

 暗闇状態になることがメリットになるという変わり種。固有スキルで1ターン目に自らを暗闇化し、暗闇状態で行動完了するとSPが2回超アップ(実質ゲージ50%分アップ)、自フェイズ終了まで受けるダメージが2回超ダウン(実質80%カット)する。必殺技は自らと隣接4マス内の相手をほぼ確実に暗闇化するほか、必殺属性・闇の味方の防御、命中、必殺技攻撃力が大アップする。SPは200と多めだが、SP超アップ×2効果のおかげでかなり早い段階で放つことができる。自らの暗闇状態が切れたターンで必殺技を放てれば理想的。

 固有スキルには光属性のアタックを受けると自らの暗闇状態が解除され、SPも0に戻ってしまうというデメリットもある。必殺技で再び暗闇になれるものの、SP超アップ×2効果も発揮できなくなるので立て直しは困難。通常・必殺ともに光属性が多いウルトラマンの前ではほぼ無力化されてしまうと言っていい。ただ光属性のアタック手段はウルトラ必殺技を除けば少なめで、アリーナであれば通常攻撃が光属性なのはサイバーゴモラとシェパードンしかおらず、シェパードンは移動力1なので警戒する必要は薄い(逆に言うと、ウルトラマン降臨系のイベントや探査ではあまり活躍できない)。アリーナの襲撃先にムルロアがいた場合はテレスドンで封じてしまったほうが早いだろう。ギャラクトロン、ピッコロ、改造パンドン、ブリッツブロッツ辺りの必殺技が放てるタイミングならそちらを使うのもいい。

 闇必殺技アタッカーの支援役としての運用がメインになるだろう。闇必殺技持ちは非常に多く、ガタノゾーア、デストルドス、ウルトラマンオーブダークなど必殺&防御アップが有用に働く怪獣も少なくない。 短所は継承スキルの噛み合わなさと、単騎で見れば微妙なパラメータ配分。リーダースキル命中 中ダウン(遠)、初登場の継承スキル命中 中ダウン(速)は味方の回避タンクのサポートとしては悪くないが、自らは暗闇状態前提なので回避には期待できない。HPは低いものの、高めの防御とダメージ超ダウン×2効果を活かせばそうそうやられることはないので、回避関連よりもHP、防御をテコ入れすべきだろう。HP アップ(+固定値)はぜひとも継承させたい。移動力が低く必殺技も射程が短いので移動力 アップも欲しいところ。

 

双子怪獣 ブラックギラス /近/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/雷(風) ・弱点:光
・デバッファー&アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/D

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 レッドギラスの兄が『ウルバト』に同時参戦。セブンの脚をへし折った非道行為の再現か、相手の鈍化に長けたデバッファー。攻撃すると2ターンのあいだ相手の移動力を1ダウン、鈍化状態の相手だった場合は移動力0にできる。必殺技は移動力1以下の相手にダメージ超アップの効果。味方にレッドギラスがいるあいだはギラススピンとなり、威力は2003の風属性、射程3・範囲9マスの広範囲、追加効果は1度アタックされるまでダメージ超ダウン、隣接2マスに300ダメージという攻防兼ね備えた超性能となる。

 のマグマ星人、のレッドギラスと組んだ混成チームでは鈍化&移動力低下のばら撒き役を担う。火力ではレッドギラスに一歩劣るものの、アタッカーを任せられるくらいの攻撃&命中は持っている。鈍化チームは一見ゴリ押しのように見えてかなりテクニカルな一面も秘めているため、策略ぶりの見せどころと言える。優秀なタンク役も雇い入れ、自身は弟ともども移動力 アップや混成:力技速or近距離バフで牙を研ぎ澄ましておこう。

 

暗黒星人 ババルウ星人 /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:風/風 ・弱点:雷
・デバッファー&タンク(回避) ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:B/C

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 相手リーダーの相性にあわせてマン、セブン、ジャック、ゾフィーの姿に変身する固有スキルを持っている(ニセ・アストラは別ユニットとして登場)。行動完了時、隣接3マス以内にいるリーダーと同相性の相手の攻撃・命中を超ダウンさせるほか、リーダーと同相性の相手に攻撃するとき攻撃力が大アップする。変身はHPが20%以下になると解除されるほか、変身中は必殺技が使えないというデメリットもあるが、通常攻撃がメインになるのでそこまで問題にはならないだろう。封印状態は1種類までしか付与されないため、他の封印状態にならないという利点もある。また、復活したときはババルウ星人の姿に戻る。ちなみに必殺技は相手全体の命中率超ダウンという強力な追加効果を持つが、放てる機会はかなり少ない。
 簡単に言えば相手リーダー自身と、リーダーと同じ相性の相手に対し大きく有利になる能力。相性統一チームへのメタであり、アリーナ襲撃チームの尖兵としてはもちろん、一部の探査クエストでも活躍が期待できる。どの相性にも有利なように見えるが、変身しても相性はのままなので統一チームには少々分が悪い。

 覚醒するとスキルボタンで任意の変身が可能になり、有利な相手に攻撃する際の攻撃バフが超アップに強化。加えて変身が解けた際に回避率ウルトラアップ、移動力+2アップの効果が発揮されるようになり、追い込まれてもしぶとく戦い続けることができる。さらにウルトラマンエースへの変身を新たに獲得、ニセエースは「行動完了時に隣接2マス内のの相手のSPを小ダウン」、「攻撃時、相手のSP獲得率をフェイズ終了時まで大ダウン」という能力を持つ。ニセエースの能力自体は微妙に物足りない気もするが、任意の変身ができるようになったことで汎用性が増し、混成チームにも対応できるようになったのが大きい。

 総戦闘力は高めだが尖った部分が無く、継承スキルは悩みどころ。特定の相性のバフ・デバフよりは全体に効果が及ぶもののほうが出番は増えるだろう。もちろん統一チームに組み入れても良く、チーム全体の対応力を底上げしてくれる。

 

■ニセ・アストラ /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/光 ・弱点:雷
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/D

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 レオにすら見分けがつかないという精度の高い変身が制作陣にも優しい。闇と模倣の巨人は必殺技が強力なユニットが多いが、このニセ・アストラも同様で、ウルトラキーの力を借りた必殺技は前代未聞の破壊力を誇る(ナヴィによれば、これでもオリジナルよりは威力を抑えているとの事)。初期継承スキル命中・必殺技 中アップもなかなか魅力的。

 必殺技は必要SP200、威力1943の範囲5マスというデスフェイサーにも匹敵する大技だが、味方のHPが0になった回数によってさらに強化されるという性質を持つ。被撃破回数が3回だと威力2055の範囲9マス、6回だと威力2350の範囲21マス、10回以上だと威力3003の範囲61マスというわけのわからない域に到達する。次フェイズまで相手全体の命中率を超ダウンさせる追加効果もあるが、この強烈な効果もその威力と範囲の前ではささやかなものにすら思えてしまう。固有スキルには前述の必殺技強化に加え、相手全体の被ダメージを小アップ、かつ移動せず待機した時にSPが超アップ(+25)する効果がある。

 ユニット召喚が可能な怪獣、倒されても確定で復活できる怪獣でチームを統一すれば、アリーナでも被撃破回数6回までは確実に達成できる。前者にはガルベロス、エタルガー、ボガール(覚醒)が、後者にはギエロン星獣、ガゾート(覚醒)などが挙げられる。確実性は落ちるがジェロニモン、ブルトン(覚醒)、ガピヤ星人サデス、グローザム、バルタン星人(覚醒)等の投入も考えられる。

 被撃破数10回は現状では確実に達成できる手段がなく、ロマンの領域。被撃破6回でも十分強力だが、これもチーム構成が限られる。戦力としても十分なギエロン星獣と組むのが鉄板だろうか。被撃破3回は比較的達成しやすく実用的な範囲。ニセウルトラマンメビウス、のアタッカーと混成チームを組み、アタッカーを先行させて被撃破数を稼ぎつつニセメビウスのスキル効果で必殺技攻撃力をアップさせる手が使える。

 

 

【平成・令和作品(~『サーガ』)】

邪悪生命体 ゴーデス(第2形態) /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:火/闇 ・弱点:氷
・タンク(防御)&アタッカー ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:A/A

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 高難度のイベントクエストでもアリーナでも活躍できる、凄まじいスペックを秘めたオススメ怪獣の1匹。ゴーデスは神だ。耐久力はグリムドやガタノゾーアに比べればわずかに劣る程度で、レジェンド以外の怪獣ではトップクラス。固有スキルは攻撃・必殺・反撃を受けた時に相手のHPを大吸収(400前後とかなりの数値)、かつ必殺技攻撃力が永続的に中アップする。必殺技は威力こそ低めだが必要SPは60と少なく(毎ターン撃つことも可能なレベル)、相手を超確率で混乱させると同時に、自らのHPをこれまた永続的に中アップすることが可能。固有スキルには行動完了時に混乱状態の相手からSPを小吸収(10)する効果もある。
 高めの耐久力&HP吸収能力でしぶとく生き残り、相手の攻撃をあえて受けつつ自らを強化し必殺技で攻めていくという、非常に攻撃的なタンクに仕上がっている。防御型・回避型問わず、相手のタンクに対しても有利に立ち回れるのが強み。命中は並以上にあり、運も高めなのでクリティカルにも期待できる。攻撃は低いが、前述の通り必殺技を毎ターンのように撃てるのであまり問題にならないだろう。第4継承スキル防御力 中アップ(技)も優秀。必殺技攻撃力は固有スキルで補えるので、継承スキルで防御力をひたすら高めてやりたいところ。ガードも必須級か。
 固有スキルは相手に攻撃されないと発動しない点がネックだが、全メンバーをゴーデスで揃えた艦隊チームならその欠点はおのずと解消できる。君もスタンレーと一緒に同化しよう! …と言いたいところだが、ガード無視の超火力を叩き込んでくるキングオブモンス、必殺封じに長けたテレスドンなど天敵もいるため艦隊にアリーナ防衛を任せるのは不安がある。グリムド等の先に倒したくない怪獣と組ませたり、虚弱陣形を継承させたり、徹底的にバフを重ねたりして「攻撃したくないが、攻撃せざるを得ない」という状況を作り出せれば理想的。こちらが攻めで使う場合、ゴーデス+ボガールのコンビは最適解のひとつで、吸収だけでは倒しきれない相手を捕食してくれる。の遠距離宇宙人という共通の特徴を活かした強化も容易。

 

宇宙忍者 バルタン星人(パワード) /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:毒/風 ・弱点:火
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:B/C

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 バルタン星人にしては回避が低いが、強烈な必殺技を持つ武闘派。劇中でパワードを吹っ飛ばした「反重力波」は高い威力に加えて相手をノックバックし、次フェイズまで移動力100ダウン、つまり実質1に下げる効果を持つ(ちなみに『パワード』初期の数話はパワードも怪獣も相手を押したり突き飛ばしたりするシーンがやたら目立つ。規制の関係でキックやパンチが使えなかったという説がある)。倒し切れなかった場合でも、次フェイズではほぼ確実に足止めできるだろう。リーダースキルは初登場の耐性(技)混乱・気絶。状態異常の中でもやっかいな2種を対策できるが、使いどころは現状それほど多くないかもしれない。

 固有スキルは1度だけ相手から攻撃・必殺を受けるまでにダメージをほぼ無効化、さらに2ターンの間移動力が4アップするという、脱皮能力を再現した内容。「相手から1度攻撃・必殺を受けるまで」というのがミソで、身代わりしてもらった時は効果が持続するほか、相手からの反撃ダメージも抑えられるのは大きな利点。ただ、バトルの中盤以降はほぼ発揮する機会がないとも言える。SP獲得率アップ系も継承させ、できるだけ必殺技を撃つ機会を増やしたいところ。

 

超古代竜 メルバ【Re】 /近/怪獣/★★★(探査)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:地
・タンク(回避) ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/B

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 わりかし残念性能だった★2メルバと比べると、圧倒的に使いやすくなった探査クエスト報酬のリビルド怪獣。回避アップに長けた能力は★2メルバと同じだが、こちらは素の回避が高めなので恩恵が大きい。攻撃・命中・必殺・運もアタッカーの水準~やや上程度はある。

 固有スキルはステージに障害物がある場合に移動力+1、自分含む味方が障害物を壊した時に回避が2ターンのあいだ大アップする効果。アタックされた時に2ターンのあいだ攻撃集中+回避中アップというペダニウムゼットンのような効果もある。必殺技(2ターン回避大アップ+SP獲得率中アップ)、リーダースキル、継承スキルも回避アップに特化しているという回避の鬼。ゴルザ【Re】との相性も悪くなく、障害物破壊はゴルザに任せつつ自らは前線で囮役を務めるのがベスト。回避しまくってSPを溜め、強烈な必殺技でカウンターを決めてやりたいところ。

 初期継承スキル反撃軽減反撃対抗の下位互換だが、この2つを同時継承すれば反撃ダメージを10%まで軽減できる。継承枠2つを消費するのは少々厳しいが、アリーナ防衛を回避タンクに任せる場合は悪くない選択肢。グリーザ(第二形態)軸の回避チームなどでは有用かもしれない。メルバ【Re】自身もの「分類:怪獣」ユニットの中では最も回避タンク向きの能力で、グリーザとの相性は良好。

 

炎魔戦士 キリエロイドⅡ /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:S ・襲撃/防衛適正:B/D

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 スキルボタンにより任意に固有スキルを発動できる初の怪獣。1ターンに1回、1バトル中に合計6回、自らの相性と固有スキル効果・必殺技追加効果をチェンジすることが可能。のときは攻撃時に命中大アップ&相手に固定ダメージ小、必殺技で2ターンの間相手の攻撃力を大ダウン。のときは攻撃時に攻撃力中アップ&アタックされるときに防御大アップ、必殺技発動時に超確率で固定ダメージ中を2回与える。のときは2ターンの間移動力が1アップ、攻撃時に超確率で鈍化、必殺技は超確率で気絶を与えることができる。相手がどの相性だろうと、アタッカーだろうと回避型だろうと防御型だろうと対応できるのが最大の特徴。ガタノゾーアに毎ターン有効打を叩き込むことも可能だ。オートバトルではランダムにチェンジしてしまうため、アリーナ防衛ではあまり強みを活かせないだろう…と思っていたが、実際に対峙してみると有利な相性で迎え撃つことが困難なため意外とやっかいだった。

 劇中のタイプチェンジを見事に再現した贅沢な1匹。リーダースキル・初期継承スキルに待望の攻撃力 中アップ(混成:力技速)を持ち、混成チームにとってはまさに天からの使い、救世主と言える。もちろんツルギデマーガやキングオブモンス(覚醒)など混成チーム前提の怪獣とも相性がいいが、リーダーの座はキングオブモンスに渡したほうがいいだろう。基本スペックも高水準で、汎用性という視点だけで見れば間違いなく最高峰と言える。欠点はタイプチェンジの演出が長く、オート時やDNAクエストが少々ダルいことくらい。

 

スーパー必殺怪獣 デマゴーグ /近/怪獣/★★★(限定)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:闇
・タンク(防御)&アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/C

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 再登場の機会がほぼ無かったこともあり、ひょっとしたらピッコロ以上にマイナーかもしれない1匹。考えてみれば怪獣を育てて戦わせる『ウルバト』にこれほどピッタリな存在もなかなかいない。ティラノザウルスを武装させたわかりやすいカッコよさで、『ダイナ』放映当時に販売されていたソフビもかなり出来がよかった(色は全然違ったけど)。
 タンクばりの耐久力を誇り、攻撃・必殺も及第点。固有スキルは2回アタックされるまでガードを発動、ガードするとSPウルトラアップ&2ターンのあいだ防御ウルトラアップの効果を発揮するというもの。さらに相手のHPを0にすると、自分のHPが全回復する(倒した相手を吸収する能力の再現か)。必殺技はアタック中のみガード封印+回避率大ダウンの効果があり、とどめを刺すのにはじゅうぶんな性能。

 ガードは被ダメージを半減できるので、しっかり耐久を伸ばしていれば一撃で倒されることはまず無い。序盤は高耐久力で相手の攻撃を耐え、必殺技で相手を倒して被ダメージを回復、という理想的な勝ちパターンにもっていくのは容易だろう。タイマン性能は相当なものだが、『ウルバト』は「怪獣コロシアム」と異なりチーム戦なので、先攻して攻撃を浴びるためには移動力 アップが必須。命中も微妙に物足りないので強化しておきたいところだが、攻撃、必殺、耐久、命中のどれを伸ばすべきかはかなり悩ましい。平凡な値の攻撃と命中は味方のバフで強化し、自らは必殺と耐久を高めるのがベストだろうか。貴重だがHP・防御力 大アップ防御・必殺技 大アップといった複数の能力を上げるスキルも活用したい。

 総合すると、高いポテンシャルは秘めているものの強さを引き出すにはそれなりのブリーダー資産が必要になるため、ベテラン向けの1匹と言える。攻撃力 中ダウン(力)を初期から持っている唯一の怪獣でもあるが、これは他の怪獣への継承用と割りきったほうがよさそうだ。の防御タンクにアリーナ防衛を任せている人にはありがたいスキルだろう。

 

超合成獣 ネオガイガレード /近/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/雷 ・弱点:火
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/D

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 いちおう『ダイナ』で最後に登場した怪獣だが、グランスフィアの前座感が強く融合前のガイガレードもまあまあ地味だったので印象が薄い(超個人的感想。ちなみにガイガレード自身もスフィア合成獣との説がある)。とはいえツノはブーメラン、腕はカマ、シルエットはトライデントという全身兵器っぷりは普通に格好よい。デマゴーグと同じくゲームでの3Dモデル化は『ウルバト』が初である。
 やや高めのHPと攻撃を持つアタッカーで、待機時は次フェイズ終了時まで被ダメージ超ダウンできる。必殺技は射程2で単体範囲、威力も並だが相手をウルトラ確率で気絶させることが可能で、味方リーダーが攻撃を受ける時は1回のみ気絶状態の相手を身代わりにできる。2ターン目以降、スキルボタンでもっとも攻撃力の低い相手を引き寄せる能力も持っている。自フェイズ終了時、隣接する相手のSPを小吸収する能力もあり、必殺技を阻止すると同時に自らのSPを溜めやすいのが特徴。
 固有スキルは多彩な効果を持っており、怪獣ながら人質を取るほどの高知能&卑怯ぶりをよく再現しているが、うまく活用するにはチーム構成の時点からそれなりの戦略が求められ、見た目に反してかなりトリッキーな策士と言える。引き寄せ効果は1マス分のみだが、2ターン目以降なら毎ターン使用できるのが特徴。メガトン怪獣の特性を継承した相手タンクを前線におびき出す等の使い方ができる。気絶した敵を身代わりにできるのは便利そうだが必殺技には対応していないので、バトル序盤で相手を気絶させられるヒッポリト星人等と組ませると腐りにくいだろう。
 継承スキルはHPバフ系が充実しているが、こいつの性能でHPを高める利点はそれほどないと思われる。SPアップ、SP上昇率アップ系で必殺技の回転率を高めたいところ。HP・命中 中アップを継承スキルに持つ初の怪獣だが、量産の手間の割には少々魅力が薄いスキルでもある。

 

巨大顎海獣 スキューラ /近/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:水/水 ・弱点:雷
・タンク(防御) ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:A/A

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 万人にオススメできる優等生の1匹。ゲーム作品ではハブられがちだったスキューラだが、『ウルバト』では相方の2匹と抜群のチームワークを見せてくれる。固有スキルは味方がアタックされるときに身代わりとなる能力で、の味方を守るときは防御力が大アップする。さらに自分が攻撃した時、次のフェイズまで相手の攻撃力を中ダウンすることが可能。必殺技はタンクにしては威力があり、相手の移動力を実質的に1まで下げる効果がある。

 技にとっては待望の身代わり持ちタンクであり、シェパードンと比べると純粋な耐久力で勝る。タッコングには防御力アップの発動条件の狭さと上昇率で負けるが、距離を問わず身代わりできる点で優れている。ちなみに複数を巻き込む必殺技の場合、身代わりできるのは直接の対象になった1体だけなので、守りをスキューラに頼っているチームは相手の必殺技範囲に注意しておきたい。必殺技を封印できるテレスドン、SPダウンが得意なブリッツブロッツ等と組ませると盤石の守りになる。

 キングオブモンスの「攻撃・必殺を受けた時」が条件となる固有スキルは身代わりしてもらった時にも発動するため、相性は良い。能力上、どの味方よりも最初にやられてしまうことになるが、これもバジリスの「味方のHPが0になった時」に発動する固有スキルと好相性。同様の発動条件を持つ怪獣は他にもたくさんいるし、打たれ弱い味方全般を守れるという時点でタンクとしては圧倒的な使いやすさを誇る。継承スキルも耐性 鈍化(強)以外はタンク向きのものばかりなので育成しやすいが、ガチガチに守りを固めようと思ったら総とっかえになるかもしれない。特にHP 中アップ(技)は普通のタンクなら鉄板スキルだが、混成チームで使うことが前提ならば上書きも検討しておきたい。

≪育成例≫

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 継承6枠目はHP・防御 大アップ、カスタムマトリクスのフリー枠はすべて防御振り。1ターン目でここまで防御を伸ばせればだいたいの攻撃には耐えられるだろう。購入直後は「いくら強くてもKOMの前座だしな~」とか思っていたのだが、幾度となくクエスト・アリーナで助けられたため、すっかり愛着が湧いてしまった。あとは防御大+石化耐性が付くスキルが来てくれれば完璧なのだが。

 

進化怪獣 ラゴラスエヴォ /遠/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:火/無 ・弱点:雷
・アタッカー&デバッファー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:B/D

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 大方の予想通り、火傷と凍結の状態異常に長けた性能となった。高めのHPと命中を誇るほかは凡庸なステータスだが、無属性の必殺技・超温差光線はSP80と軽めで、範囲も5マスと広く非常に優秀。威力はそこそこだが凍結状態の相手を対象とする時は相手の回避超ダウン、火傷状態の相手を対象とする時は自らの必殺攻撃力が超アップする。また、必殺技を放ったあとは相手全体を超確率で火傷または凍結にすることが可能。固有スキルも攻撃した時、隣接2マスの相手を凍結または火傷にする効果。さらに行動完了後、凍結・火傷状態の相手からSPを小吸収できる。

 問題は火傷と凍結は重複しないため、ラゴラスエヴォ単体では相手にどちらを与えられるか不確定な点。火傷チーム、凍結チームのどちらに入れるかコンセプトを決めておき、状態異常付与は他のメンバーに任せたほうがいいだろう。火傷チームなら高火力、凍結チームなら高命中を活かすことが可能。どちらのチームでもSP吸収能力が相手の必殺技阻止役として輝くため、できるだけ行動順は最後にしておきたい。

 必殺技はかなり回転率が高いため、ラゴラスエヴォ自身も必殺特化にしたいところ。個人的には超火力の混成火傷チームか、タンク対策の凍結チームに投入するのがベストに思える。前者はデマーガ・マガパンドン・キリエロイド・バードン、後者はラゴラス・ガンダー・バルタン星人ベーシカルバーション辺りと組みたいところ。何気に命中 中アップ(技)を継承スキルに持つ初の怪獣だが、火傷チームで使うなら優先度は低いかもしれない。

 

宇宙忍者 バルタン星人ベーシカルバージョン /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:氷/氷 ・弱点:火
・アタッカー&デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/D

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 初期継承スキルは4つ中3つがデバフで、特にリーダースキルを含めても唯一の所持者である防御力 中ダウン(速)は強力。ここまで特化しているなら、ファイヤーウインダム辺りから攻撃力 中ダウン(速)を継承させてもよさそう。固有スキルには待機時に移動力+2に加え、アタック時に相手の回避率大ダウンを発動する効果もあるので(フェイズ終了時まで効果継続)、ペダニウムゼットンなど面倒な回避型タンクに対処しやすくなるだろう。また、攻撃時に相手のSPを小ダウンする効果もあり、フェイズの最後に攻撃すればSP満タンの相手の必殺技を阻止できる。

 リーダースキルに攻撃力 中アップ(技)を持つ初の限定マーケット★3怪獣でもある(覚醒したナックル星人除く)。同リーダースキルを持つにせウルトラマン、ブラックキングと比べると相手を石化&凍結状態にする強烈な追加効果を持つ必殺技が強みとなる。統一チームのリーダーとしてはじゅうぶんな素質。

 固有スキル、必殺技はすべての効果が有用、パラメータも優秀でシンプルに使いやすい1匹と言える。デバッファーとして継承スキルをアンチ特化にするか、汎用性の高いアタッカーとして攻撃アップ系スキルを積むかは運用目的次第だろう。

 

高次元捕食体 ボガール /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/地 ・弱点:雷
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/C

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 『メビウス』1クール目でたびたび登場、高い知能と戦闘能力、飽くなき飢え、人間への変身能力を持つ強敵。非常にバランスの取れたパラメータを持ち、命中がやや物足りないこと以外は申し分ない性能。なにげに初登場のリーダースキルHP 小ダウン(全)はどんな相手でも腐らないが、相性バフ・デバフと比べるとちょっと物足りないか。回避は低くはないが高くもないので、回避特化チームで使う以外なら命中や攻撃を上げたほうがいいだろう。
 通常攻撃・必殺技でアタックするだけで、フェイズ終了時まで相手の復活を阻止することが可能。同じく復活アンチであるガゾートやスーパーヒッポリト星人と比べ高い火力を兼ね備えているのが特徴で、移動力3の遠距離型なため攻撃対象を選ぶのにも困らないだろう。固有スキルにはHPが一定数値以下(200前後)になった怪獣を相手・味方問わず即座に捕食、復活させずに倒してしまう効果もある。強力ではあるが自分の勝ち筋を潰してしまう可能性もあり、なんとも評価しづらい。『ウルバト』では毒や火傷などの継続ダメージではユニットを倒せないので、状態異常で弱った相手にとどめを刺す役割としては便利。また、こちらの効果は発動タイミングが「ボガールの行動完了後」なのがミソであり、ボガールを最後に行動させればまとめて効率よく相手を捕食できる。味方が巻き込まれそうなときは、メトロン星人などで回復させて捕食を免れるという手が無くもない。

 覚醒後は復活封印が2ターンになるほか、自分以外の味方・相手のHPが0になった時に3ターン攻撃 中アップ&移動力が+1される効果が付く。復活後の怪獣を即捕食できればかなりのパワーアップが見込めるうえ、相手が大量に出現するイベントクエストでも頼りになる。また、3ターンの自フェイズ開始時にツインテールを召喚できるというオマケ的な能力も獲得した。レベル1なのでボガールが行動終了した瞬間に捕食されてしまうため、「味方が倒れた時」に発動する能力、具体的にはボガール以外にもゾアムルチ、レッドキング【Re】、バジリス(覚醒)などの固有スキルのエサ役になるほか、味方のSPも溜められる。覚醒させずともあえてレベルの低い(=最大HPが低い)味方と共に出撃させて捕食し、1ターン目から一気にSPを溜める戦法は一部のイベントや探査でも有効。

 高いスペックと使いやすい復活封印能力を持つ間違いのない強豪だが、ブリーダーにも牙を剥く可能性は常に残されている。少なくとも、最大HPの低い怪獣しか持っていない初心者にはまったく勧められない。狡猾なる暴食の化身、あなたには使いこなせるだろうか。

 

宇宙剣豪 ザムシャー /近/宇宙人/★★★/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:地
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 固有スキルは待機すると2ターンの間、必殺技攻撃力と命中率が中アップするというもの。2つとも素の能力が高いので恩恵は大きく、1ターン目から安定して発動させられるのも便利。必殺技は射程こそ短いが、その威力は「必殺」にふさわしい強烈さ。リーダースキル・固有スキル・継承スキルでさらに強化できるのも評価点。相手の回避率を大ダウンする追加効果もあるため、打ち損じてしまった場合でも味方に後を託せる。

 2020年10月21日に覚醒スキルが上方修正、なにげにモーションも改修された。覚醒するとバフ効果が10ターン続くようになり(ほぼ永続アップに近い)、必殺攻撃力は大アップに強化、さらに4ターン移動力アップ(+1)の効果も付き、弱点だった足の遅さをカバーできる。ちなみに覚醒スキルには「味方が自分だけになった時、1度だけ必殺技攻撃力が超アップ&SP満タン」という実にザムシャーらしい効果もあるが、意識して発動させるにはリスキー過ぎるか。序盤は待機しつつ機をうかがい、やっかいな相手が登場したら一撃必殺の刃をお見舞い…という渋い役どころ。の高命中・高必殺の近距離アタッカーは強豪だらけなので埋もれがちだが、それなりの汎用性と一撃のロマンを両立させた人気キャラクターらしい立ち位置と言える。継承スキルは必殺技特化でもいいが、素の攻撃力もそこそこあるのでチームにあわせて攻撃力 中アップ(技)攻撃力 中アップ(混成:力技速)辺りも付けておこう。


策謀宇宙人 デスレム /遠/宇宙人/★★★/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:光
・タンク(回避) ・汎用性: C ・襲撃/防衛適正:C/B

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 回避特化のパラメータをはじめ、能力的にはいろいろと巨大ヤプールと被っている感がある。固有スキルは自分以外の味方が攻撃を受けるたびにフェイズ終了まで回避率が中アップ&SPが小アップするというもので、発動が容易なわりに有用な効果。リーダースキル回避 中アップ(遠)も悪くない性能で、暗黒四天王チームを組むならメフィラス星人以上のリーダー適性と言える。必殺技は威力こそ並だが攻撃範囲が広めで、相手のガード発動を封印する効果もある。覚醒後は自分が攻撃対象のときも回避&SPアップ効果が発揮されるほか、相手に攻撃する時、1度だけ相手の反撃を2ターンのあいだ封印することができる。また、味方にグローザムがいる時は自フェイズ開始時に自らのSPが大アップ&グローザムのSPが大ダウンする。

 覚醒後の反撃封印はアリーナ防衛向きの能力で、天敵であるドラゴリーやマガオロチ相手に2ターンも時間稼ぎできるのはかなり大きい(アークベリアル等のの反撃持ちが穴になるが…)。グローザムからSPを吸収する効果も、使いやすい必殺技を持つデスレムにとってはなかなか有用。グローザムはSPが溜まりにくくなるが、もともとグローザムの必殺技は射程・範囲が短く追加効果も微妙で、通常攻撃のほうが有効な場合も多いためあまり問題にはならないだろう。グローザム(覚醒)とはメリット・デメリットを押し付け合う仲だが、この関係性は『大怪獣バトル』のタッグ必殺技「双天煉獄氷斬」でお互いを出し抜こうとする迷シーンの再現と思われる。完全に余談だが、デスレムの通常攻撃はどう見ても火炎で攻撃していにも関わらず火属性ではなく無属性である。

 継承スキルは回避 大アップは確定レベルだが、残りはなかなか悩ましい。バフのほかは必殺技 大アップでSPの溜まりやすさと必殺技の範囲の広さを活かしたい。

 

極悪宇宙人 テンペラー星人(宇宙人連合) /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:雷/雷 ・弱点:火
・バッファー&アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 飛行能力を得た代わりに『タロウ』時代のような狡賢さは鳴りを潜めた感がある、平成デザインの極悪宇宙人。『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では見事な噛ませ犬っぷりを披露してくれたが、固有スキルも「自らがリーダーでないとき、敵味方で1度アタックが行われるまで移動力+2」、「自分のHPが0になったとき、味方の分類『宇宙人』の攻撃力350アップ&自分を倒した相手の防御力350ダウン」という捨石になること前提のような能力。パラメータはアタッカー的配分だが、回避がやや高めなので敵陣に突っ込んでいってもそれなりに相手を翻弄できそう。固有スキルには相手リーダーに攻撃する時のみ、攻撃力が350アップする効果もある。1ターン目は相手からアタックされないよううまく位置取りし、2ターン目でリーダーにカチコミをかけられれば理想的。

 必殺技は雷弱点・またはウルトラマン(善悪)の気絶耐性を中ダウンしたうえで、高確率で気絶付与の一撃を放つというもの。同族である極悪のヴィラニアスがジャンボットとジャンナイン(ロボットなので雷弱点である可能性が高い)を圧倒したのが効果の由来だろうか。Y字型に広がる範囲の広さが特徴で、複数体まとめて気絶を狙えるのは大きな魅力と言える。
 分類「宇宙人」には怪獣、ロボットを除く人型のユニットが所属している(ゴーデス、ボガールなども含まれる)。自らが倒された時の攻撃アップ&防御ダウンは永続効果なのでなかなか強力。この効果を活かすためにも宇宙人統一チームを組むべきだろう。ちなみに宇宙人連合の同胞であるザラブ星人・ガッツ星人・ナックル星人、ダークネスファイブであるアーマードメフィラス(魔導のスライ)・スーパーヒッポリト星人(地獄のジャタール)・グローザム(氷結のグロッケン)・デスレム(炎上のデスローグ)はすべて「相性の宇宙人」であることが共通しているのでバフを積みやすい。ちなみに継承スキル攻撃力 小アップ(宇宙人:力技速)は混成:力技速とは違い、各相性がそれぞれ揃っている必要はない。

 

究極超獣 Uキラーザウルス /近/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:闇/火 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:S ・襲撃/防衛適正:A/C

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 共闘イベント「決戦! Uキラーザウルス」でお目見えし、莫大なHPとわりかしお得な報酬でブリーダーたちに強い印象を残してから3か月後、満を持して限定マーケットに登場。以来その強さから安定した人気を誇っており、アリーナでの使用率も高い。第4回大会以降は常にトップ10圏内の強豪。
 ウルトラヒーロー相手の戦闘なら攻撃力中アップ、防御力中アップ、必殺技でアタック時に防御力超ダウンが可能(当然だがにせウルトラマン、イーヴィルティガ相手には発動しない)。圧倒的な総合戦闘力を持つため、ウルトラヒーロー以外が登場するクエストでも頼りになる。攻撃力、命中率、必殺技攻撃力はどれも水準以上、HPと防御力も高め。さらに固有スキルの効果で相手が4体以上なら攻撃力 大アップ&防御力 小アップ、3体以上なら命中率 中アップを発動でき、高めのパラメータをさらに底上げできる。
 加えて、分類的には近距離型だが、固有スキルの効果で実際の射程は1~2となる。近距離型特有の攻撃・命中補正を受けられるほか、反撃の際は近・遠距離の両方に対応することが可能。いろいろとてんこ盛り過ぎてわけがわからない。よくこんなバケモノを制御できたもんである。火力だけなら他の多くのアタッカーの上位互換と言える。

 覚醒するとウルトラマン特攻が攻撃大アップに、相手4体以上の時のバフが攻撃超アップ&火傷・暗闇・従属になる確率破滅的ダウン(ほぼゼロと考えていい)、相手3体以上の時のバフが命中大アップ&防御ウルトラアップに強化される。覚醒前とほぼ同じ感覚で手軽な強化を得ることができるほか、やっかいな状態異常をピンポイントで対策できるので汎用性がさらに増した。

 たいそうな名前の専用継承スキル異次元からの叫びは、要は防御力 中アップの下位互換。耐久を上げたいなら防御力 大アップHP・防御力 中アップで上書きしてかまわない。元来がタフなのでこれら耐久アップ系のスキルも効果的。反撃(強)移動力 アップといった貴重なスキルを付けるだけの価値もじゅうぶんある。

≪育成例≫

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 基本スペックの高さを活かした型。は優秀なバッファーであるナックル星人のおかげで能力を盛りやすいのも利点。 必殺技攻撃力 大アップを諦めて反撃(強)を入れるなら、身代わり持ちタンクと組ませてやりたいところ。

 

地獄星人 スーパーヒッポリト星人 /遠/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:火/闇 ・弱点:光
・デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/B

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 火力としてはあまり期待できないが、耐久力は並以上で回避率もそこそこ高く、しぶとさはかなりのもの。固有スキルは攻撃時に隣接2マスに復活封印、命中 中ダウン効果を次フェイズ終了まで与えるというもの。復活封印はガゾート以上に使いやすく、タッコング等の身代わりでガッチリ守られた相手も封印できるのがミソ。アリーナ襲撃でもアリーナ防衛でも優秀なサポート役になれるだろう。通常攻撃はヒッポリト・ファイヤーボムなので火属性になっている。

 覚醒により大幅なパワーアップを果たせるのが特徴。固有スキル発動範囲が隣接4マスと大幅に広くなり、命中率ダウン効果も大に上昇。さらに味方が攻撃する時、1度だけ身代わり効果を封印できるほか、自分以外の味方が相手によって倒された時にもっとも運の低い相手を高確率で石化する。昨今のアリーナはスキューラやシェパードンが溢れているため、身代わり封印効果はなかなか便利そうだ(2体以上身代わり持ちがいると対応しきれないが)。自分も身代わり怪獣と組めば、石化効果も発揮しやすくなる。攻撃するだけで相手複数の命中率大ダウンというのもかなり破格。

 必殺技は相手をほぼ確実に気絶させる強烈なものだが 必要SPは通常の1.5倍、威力自体は低めでの相手には気絶効果無しと少々デメリットが目立つ。それでいて範囲は前方2マスとバキシムと変わりない程度。単体の大ボスには有効そうだが、それ以外のクエストやアリーナで気絶を狙うなら普通のヒッポリト星人のほうがまだマシかもしれない。こいつの真髄は気絶付与より固有スキルにある。

 

古代怪獣 ゴモラ(超振動波) /遠/怪獣/★★★/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/地 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/C

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 こちらは『ウルトラギャラクシー』で主人公が使役したゴモラ。のゴモラとは見た目こそ同じだがモーションが違うので要注目(こういうこだわりは嬉しい)。のリトラ(S)、のエレキング(放電光線)とは【連携】を発動でき、各スキルのシナジーも良好。回避寄りの混成チームを組んでやりたいところ。
 一般的なアタッカーと比べると、回避率の高さが光る。数値自体は回避型タンクとして運用できるほどの安定感はないものの、攻撃時に固有スキルで回避率を中アップ(&必殺技攻撃力を小アップ)できるのでそこそこの数値にはなり、高い移動力を活かして敵陣に切り込んでいける。必殺技は単体の相手しか狙えないが、追加効果でもともと高めの攻撃力・命中率を中アップさせることが可能。

 覚醒すると固有スキルが「行動完了時に2ターンのあいだ回避率・必殺技攻撃力大アップ」に強化。つまり、2ターン目の敵フェイズ以降は常に回避率・必殺攻撃力が大アップ×2(1.6倍、ウルトラアップ相当)の状態で戦うことができる。さらに自分がリーダーの時、味方が必殺技を使うと自分の必殺技攻撃力がフェイズ終了時まで大アップ&味方のリトラ(S)が倒れた時にウルトラアップする効果も追加。リトラ(S)も必殺技強化に優れたバッファーなので、超強化された必殺技での大逆転を狙えるようになる。
 各種スキルとパラメータ配分のすべてに無駄がなく、総じて、汎用性の高い頼れる相棒と言える。登場直後はその強さと人気から一般マーケット怪獣にも関わらずかなりの相場で取引されていたが、さすがに最近は落ち着いてきており、底値近くでも購入できる。入手しやすくて強くて使いどころが多い、初心者にオススメの1匹。

 

アーマードメフィラス /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:風/火 ・弱点:光
・アタッカー&タンク(防御) ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/C

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 元は知将・メフィラス星人の所有物だった暗黒の鎧が、いちメフィラス星人のレイオニクスと合体した姿。攻撃面はアタッカーの水準程度だが、固有スキルでガード(発動率35%)が可能なほか、ガード発動時に次フェイズまで攻撃力が中アップする。HP・防御力もそこそこ高く、リーダースキル・継承スキル・必殺技効果(2ターンのあいだ防御大アップ)でさらに耐久を補えるのが長所。攻防ともにスキの無い性能と言える。ただ、継承スキルで伸ばすなら防御より攻撃面だろう。後述の連続行動を活かすための移動力 アップも候補の1つ。
 最大の特徴は、相手を倒すと行動回数が1回増えるという固有スキル効果(バトル中1回のみ発動)。1ターン中に2回行動できるのは説明するまでもなく強力で、移動力もそれなりなので他の相手へ追撃できる機会も多いだろう。この能力が輝くのは、ターン数制限が厳しい探査クエスト。風属性必須の2-Hのほか3-Cなどでも活躍できる。

 

【平成・令和作品(ニュージェネ)】

熔鉄怪獣 ツルギデマーガ /遠/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:火/闇 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適性:C/D

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 攻撃力アップに特化したアタッカー。初期継承スキルの攻撃・命中 中アップは継承用としてはかなり優秀。また、「混成:力技速」の継承スキルにも要注目。キリエロイドⅡから攻撃力 中アップ(混成:力技速)も継承すれば、混成チームの火力不足を補うことができる。
 固有スキルも、バトル開始時にが揃っている場合に攻撃力が超アップするという効果。本編では特に他の怪獣と協力する姿は見られなかったのでなぜこんな能力が付けられたのか謎だが、今後カミソリデマーガがで登場したりするのだろうか。固有スキルには攻撃時に相手の全パラメータを小ダウンさせる効果もあり、このデバフ効果はツルギデマーガのHPが0になるまで蓄積する。ツルギデマーガ自身はHPこそ高めだが打たれ強いとは言えないため、身代わりを持つのシェパードンやタッコング、攻撃集中を持つのペダニウムゼットン等が相方候補となる。まあこいつらは誰と組ませても強いのだが、無理なくHP 中アップ(混成:力技速)の条件を満たせるのは悪くなく、恩恵も大きい。
 ただ、現状の主要混成チーム(キングオブモンス軸、ニセメビウス軸、ギラス兄弟軸など)のいずれともコンセプトがずれているため、微妙に影が薄い。将来性は感じられ、継承スキルも軒並み優秀なので確保しておいて損は無いだろう。

 

宇宙化猫 ム― /近/怪獣/★★★(限定マーケット)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/毒 ・弱点:水
・バッファー&デバッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適性:E/B

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 コイツが参戦するのすごいな。ウルトラ怪獣の中ではイフと並んで画数が少ない1匹。戦闘力はガヴァドンAに次いでワースト2位で、攻撃・命中は壊滅的。必殺技も威力ゼロで火力にはならないが、強烈な固有スキルと必殺技効果で味方をサポートできる。

 固有スキルは攻撃時に隣接2マスの相手のSP・攻撃・防御をそれぞれ中確率で中ダウンする(2ターン)。中確率、中ダウンというのはまあまあ微妙なので過信はできないが、発動は容易。また、自フェイズ開始時にもっとも防御の合計が高い味方の周囲にワープし、その味方の攻撃・防御・命中をそれぞれ超確率で280アップできる。280という数値は戦況を一変させるほどではないが、これも発動の容易さを考えれば妥当なところか。気まぐれっぷりと自由奔放さがよく表れた能力で、バフもデバフも確実性に欠けるものの2ターンのあいだ継続するのは優秀。中ダウンも2回ぶん蓄積すれば超ダウン相当になるし、攻撃や命中が560アップとなると無視できない数値となる。できるだけ自フェイズの最初に行動させてバフ・デバフが蓄積した状態で味方に回したいところ。

 注目すべきは必殺技。必要SPは200と多く、前述の通り威力はゼロだが、次フェイズ終了まで相手の攻撃・必殺技を封印するという強烈な効果を持つ。記憶消去能力の再現なためか、分類:ロボットには効果がないので意識しておきたい。この強烈な遅延能力と、高めの回避のおかげでアリーナ防衛や探査クエストに向く1匹と言える。怪獣なのでグリーザ(第二形態)軸チームの枠としても採用できるだろう。SP200は少々キツいので、SP 大アップくらいは継承しておきたい。 また低防御・高HPゆえ狙われやすいが、自らの回避・相手の命中を増減する能力は持っていない。HPを増強しても焼け石に水なので、生存率を上げたいなら素直に回避 大アップ命中 小ダウン(全)辺りも継承させておこう。


シビルジャッジメンター ギャラクトロン /近/ロボット/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/光 ・弱点:闇
・アタッカー&デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/C

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 実装当時は圧倒的な戦闘力の高さでブリーダーたちを驚かせた1匹。今現在でも命中・必殺はかなりの水準で、近距離アタッカーとしてはケチのつけようのないパラメータ配分。
 固有スキルは、攻撃してきた相手の回避率を中ダウン&SPを小ダウンするというもの。アタッカーにしてはそこそこの耐久とは言え、実装当時はともかく火力がインフレ気味の昨今では発動機会が少なく微妙な性能。……だったのだが、覚醒によって待機すると次のフェイズ終了時まで被ダメージをウルトラダウン、かつ相手の回避・SPに加え防御を大ダウンできるようになった。耐久力がそれなりにあるため、防御型タンクの攻撃程度なら軽く耐えられるのがミソ。「低攻撃力だが必殺技は強力」なタイプのタンクにぶつけてやればSP大ダウンで相手の攻め手を遅らせることができ、その間に他の危険な相手を処理することができる。さらに必殺技の射程も大幅に伸び、使い勝手はかなり向上したと言える。ダメージダウン効果のおかげで、身代わり怪獣やレギオノイド ダダ・カスタマイズなどを入れずとも運用できるのが頼もしい(もちろん、ダメージ身代わり&軽減可能な怪獣との相性は良い)。 

 必殺技はX字に9マスの広範囲を攻撃するもので、「相手のスキル発動を封じる」というユニークかつ強烈な追加効果を持つ。ちなみにガード反撃に加えてすでに発動済みのスキル、グローザムのように自らが撃破された後に効果を発揮するものは封印できないが、やっかいな固有スキルを無効化できるのは心強い。覚醒後は射程が3マスに伸び、かなり使い勝手が増す。
 基礎スペックが非常に高く、回避・運以外はどれも伸ばしがいがあるので継承スキルは悩みどころ。移動力 アップで唯一の欠点である機動力を補ったり、強力無比な必殺技をさらに強化したり、防御を高めて単騎運用したりと、様々なカスタマイズが考えられる。襲撃向きの性能を買われたのか、覚醒前の時点でもアリーナ人気は高く、Uキラーザウルスと並んで技怪獣の中では常に使用率トップ10圏内に入っている。

≪育成例≫

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 普段使いを考えて移動力 アップを継承した型。 デバフ効果もあるため見た目以上の火力&耐久力を誇る。待機するタイミングに気を配りさえすれば、場面を問わず活躍してくれる。

 

土ノ魔王獣 マガグランドキング(マガ一閃) /近/怪獣/★★★(イベント)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:地/地 弱点:火
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/D

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 期間限定の降臨クエストでDNAを入手可能。もともとはメインクエストで戦うことができた怪獣(『ウルバト』への登場はのマガグランドキングより早かったりする)。
 命中・必殺が高めの必殺技アタッカーで、固有スキルはHPが回復するたびに必殺&命中が2ターンのあいだ大アップするというもの。こいつ自身はHPを回復する能力を持っていないため、HP 小回復を継承させるか、他のヒーラー怪獣とのコンボが前提となる。いちばんの相棒は1ターンで複数回のHP回復が期待でき、相性バフを共有できるレギオノイド ダダ・カスタマイズだろうか。能動的にHPを回復&必殺技攻撃力アップも可能なメトロン星人も悪くない。問題は、HPを回復するためにはある程度ダメージを受けておく必要がある点。前線に出て相手の攻撃を受けに行きたいところだが、耐久力は並程度なので一撃で倒される可能性もある。攻撃面だけでなく、ある程度は継承スキルで耐久面も底上げしておきたい。安全に固有スキルを発動させたいのなら、味方にもダメージを与えるガゾート(覚醒前)とのコンボが考えられる。
 イベント産の怪獣にしては珍しく、継承スキルはどれもそれなりに有用。ガードは比較的汎用性が高いため、継承用にキープしておいてもいいだろう。前述の通り、耐久もある程度必要になるこいつにとってもガードは悪くない選択肢。

 

奇機械宇宙人 ガピヤ星人サデス /近/宇宙人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)

・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:地
・タンク(防御) ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/B

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 移動力3の防御型タンク。攻撃時に高確率で攻撃集中効果を発動できるほか、1~3ターン目開始時にHPが中アップ、さらに低確率で復活も可能。継承スキルもHPアップに特化しており、総合的なタフさは相当なもの。必殺技はクセが強く、必要SPが多めだが威力も高め、追加効果は自分も相手もテンション上昇しお互いの攻撃力が大アップするというもの。劇中のしぶとさと気まぐれっぷり、暑苦しさを再現した面白い1体だが、固有スキルは確率が絡んでくるものが多いのが難点。攻撃集中効果は肝心なときに発動しないこともままあるため安定はしないが、ハマれば相当に強いのは間違いない。

 覚醒すると攻撃集中効果が必ず発動するようになり、使い勝手が増す。他にもターン開始時のHP中アップが5ターンまで蓄積する、復活時に必殺攻撃力が2ターン中アップ、相手が復活すると攻撃力が2回ウルトラアップ(120%増相当)、防御とSPが大アップするという大幅な強化を得た。の攻撃集中タンクとしてはサンダーキラーがライバルになるか。向こうは攻撃集中が2ターン続き、必殺技に強いという堅実さを備えているのに対し、サデスはやや相手次第・運次第なところはあるが大幅な火力アップが見込める。どちらも長所があるので相手次第で使い分けたいところ。デアボリックと併用するならもちろんサデスに軍配が上がるだろう。

 継承スキルは耐久だけでなく、命中・必殺攻撃力を高めてギャラクティカ・サデスファクションでのカウンターを狙うのもよさそうだ。ちなみに必殺技はデアボリックがチーム内にいると性能が変化、最大威力2307で長射程と広範囲、かつガードスキル封印とノックバック効果のある強烈技デアボリックキャノンを放つことができる。

 

奇機械怪獣 デアボリック /遠/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:1 ・攻撃/必殺属性:火/地 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:S/C

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 パラメータ的には非常に優秀。必殺技威力を削ったぶんを耐久に回したタンク並に堅いアタッカーで、回避と必殺技以外はすべて高水準。必殺技で初登場となる状態異常・石化を与えることが可能。気絶と同じく行動不能になるが防御力が超ダウン&攻撃を受けると解除されるという特徴を持つ。また必殺技の威力自体は低めだが範囲が非常に広く(9マス)、複数の相手を巻き込むのは難しくない。
 固有スキルの効果で射程が2~3となる初の怪獣でもある。射程3から攻撃すれば反撃持ちも怖くない(ドラゴリー・マガオロチ除く)。固有スキルにはガピヤ星人サデスがいると防御力が中アップする効果、攻撃するだけで相手に2回ランダムで小ダメージ(100前後)を与える効果もある。基本スペックは高いため、サデスとの連携がなくともじゅうぶん活躍してくれるだろう。ただ、普段使いするなら移動力 アップはほぼ必須となる。

 覚醒すると、こちらのアタックに対して身代わりした相手を究極確率で石化させるという超絶能力を得る。耐性を持たない限りほぼ確実に石化できるので、アリーナ襲撃でスキューラやシェパードンに悩まされることが大幅に減るだろう(相手の反撃で倒されると石化能力が発動しないため、防衛に置くなら反撃対抗を継承させておくと安心)。攻撃時のランダムダメージが150に上昇、サデスがいる際の防御アップが超アップに上昇しているのも派手さは無いが堅実な強化。アリーナで上位を狙いたいブリーダーなら最優先で覚醒すべき1匹と言っていいだろう。こいつの覚醒でアリーナ襲撃・防衛問わず、チーム・スキル構成の大幅な見直しが必要となりそうだ。

 

ベリアル融合獣 サンダーキラー /近距離/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:雷/雷 ・弱点:水
・タンク(防御) ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:A/C

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 エレキングとエースキラーの融合獣。相手の光線技を吸収し、増幅して撃ち返すというロマン溢れる能力を固有スキルで再現。相手からの必殺技ダメージを超ダウンさせると同時に、自らの必殺技攻撃力が超アップする。覚醒すると受ける必殺技ダメージをウルトラダウン&必殺技攻撃力がウルトラアップするようになり、自ら攻撃したときに防御力 中アップ+攻撃集中効果(2ターン)が付与される。
 覚醒によって使い勝手が大幅に上がる1匹。ガピヤ星人サデスやのエレキング(放電光線)、のピッコロと同じく、能動的に攻撃集中効果が発揮できるのはかなり便利。他の攻撃集中タンクと比べると2ターンのあいだ効果が続くのと、対必殺技性能の高さがサンダーキラーの強み。現状、攻撃集中タンクではもっとも優秀な1匹と言い切っていいだろう。自らの必殺技もそこそこ威力があり、相手の防御・回避を中ダウンさせる追加効果も汎用的で使いやすい。

 防御型タンクとしては命中・必殺技威力に優れる一方、防御力は微妙に心もとない。移動力 アップを継承させると攻撃集中効果を発揮しやすくなるが、その場合耐久面がさらに怪しくなる。サンダーキラー以外の味方にも防御力 中アップ(技)HP 中アップ(技)などを継承させてチーム全体の耐久を底上げしたいところ。

≪育成例≫

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 チームでも混成チームでも使えるようにした型で、高い移動力で相手を翻弄できる。優秀なバッファーであるナックル星人の固有スキルを発動すれば、1ターン目からこれくらいの防御力を得られる。

 

帝国機兵 レギオノイド ダダ・カスタマイズ /遠/ロボット/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
移動力:3 ・攻撃/必殺属性:雷/火 ・弱点:雷
・バッファー&ヒーラー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/B

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 カラーリングがカ~ッコいい!(ゼットン星人) 『ジード』では最強クラスのウルトラ戦士・ゼロビヨンドに実質勝利するほどの戦闘力を見せてくれたが、『ウルバト』ではサポート向けの性能。移動力3の遠距離型、発動の容易なHP回復スキル、味方全体を強化できる必殺技…とスペックだけを見れば強そうなのだが、実際はかなり状況と味方を選ぶ曲者。特定の怪獣とのコンボで爆発的な性能を発揮するタイプと言える。
 固有スキルは自分以外の味方が攻撃された時、HPを固定量回復(最大で100)&SPを微アップ(+5)するもの。覚醒すると必殺技を受けた時も発動するようになり、SPアップ効果が小アップ(+10)に増量。また、もう1度アタックを受けるまでその味方の防御力が破滅的にアップする(この効果は各怪獣バトル中1回のみ発動)。つまりワンパンさえされなければダダカスの能力でHP回復、次の攻撃もほぼ確実に耐えられさらにHP回復と、かなりの耐久力を全怪獣が得られることになる。この固有スキル効果を最大に活かせるのは、相手にアタックされる機会の多い防御型タンクか反撃型アタッカーだろう。無数の敵が次々に湧き出る防衛イベントクエストで共に出撃させればかなりの活躍が見込める。

 欠点は通常スペックの貧弱さで、自身はどうバフを積んでも火力的には二番手以下にならざるを得ない。劇中描写との乖離は激しいが、HP、防御の全体バフ系を継承させてサポート役に徹するべきだろう。アリーナ防衛を含むオートプレイでは移動力の高さと耐久の低さが仇になり(覚醒すれば多少フォローできるが)、敵陣に突っ込んで行って最初に落とされることも少なくない。メガトン怪獣の特性を継承するか、アリーナ防衛以外では可能な限りブリーダーの手でうまく操縦してやりたい。性能を最大限に活かすなら複数体で運用するのも悪くない。2体以降チームに組み込めば、ダダカス自体が固有スキルの効果を得られないという弱点も解消される。

 

■ウルトラマンオーブダーク /遠/闇の巨人/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:風
・アタッカー&タンク(回避) ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:A/A

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 2020年のバレンタインイベントに出現、愛と善意を振りまいた1週間後に堂々マーケットに登場。自分をウルトラマンと思い込んでいる可哀想な一般宇宙生命体なので当然ウルトラマン(善悪)ではなく、闇の巨人にカテゴライズされる。
 固有スキルは3ターン目開始時にSPが満タンになり、必殺技攻撃力がウルトラアップするという効果。必殺技はアタック時に相手の回避率を超ダウンさせ、スキルの発動も封じるので並の相手ならまず確実に倒すことが可能。ただ射程は長めだが範囲は1マスのみで、必要SPが500もあるので1バトル中で撃てるのは1度きりと考えていい。
 パラメータはHP・回避が高めで、固有スキルで2ターンのあいだのみ回避と防御がウルトラアップするため、序盤であればタンク的運用も可能。必殺技が撃てるようになる3ターン目まで生き延びるのは容易だろう。固有スキルには、攻撃時のみ相手の反撃を封じる効果もある。相性的に有利なには現状たいした反撃持ちがいないものの、回避タンクの処理をドラゴリーやUキラーザウルスなどの反撃に任せていたブリーダーにとっては少々やっかいな相手となる。

 2021年のバレンタインイベントにも覚醒を引っ提げて登場。6ターン目にも必殺ウルトラアップ&SPが満タンになるほか、回避時に次フェイズ終了まで攻撃集中発動、かつ防御・回避が中アップするというシンプルながら強烈な効果を得た。もともと反撃封印のおかげで回避チームへの適性は高かったが、覚醒するとさらにやっかいさが増す。劇中イメージとはやや離れるが、2体以上の同時運用にも適した性能。ただ一言、強い。
 ギリギリまで耐えてから必殺技で大逆転という彼なりのヒーローへのこだわりを感じさせる能力で、必殺技の一芸特化型に見えて隙の無い性能。継承スキルで必殺技攻撃力 中アップ(技)を持つ数少ないユニットでもある。アリーナで2ターン以内に倒すことは相当困難だが、アンチ必殺の固有スキルを持つファイブキングやウルトラマンベリアルで対処する、テレスドンで必殺技自体を封じるなどの手段で対抗は可能。3ターン目直前を狙って気絶・混乱・石化を狙えればベスト。

≪育成例≫

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 アリーナ防衛ではなく、襲撃側での運用を念頭に置いた必殺特化型。ガード未所持のガタノゾーアなら、3ターン目にほぼ確実に瞬殺できるのでかなり助けられた。

 

最凶獣 ヘルベロス /遠/怪獣/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:闇/雷 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 『タイガ』1話怪獣が最速登場(劇中でオークションにかけられていたのは対戦相手のゼガンのほうだったが)。鮮烈な赤と黒のカラーリング、全身に仕込まれた凶器など「わかりやすいカッコ良さ」に溢れており、立体で眺めれば眺めるほど魅力に気づく1匹。
 相手から攻撃・必殺を受けない限り、攻撃力が大アップする固有スキルを持つ。1ターン目は潜伏状態(相手に狙われない)になる効果も持っており、いきなり混戦状態で始まるステージ、複雑な地形のステージでは相手の足止め役になれる。

 覚醒後のスキル説明がわかりにくい1匹。「攻撃・必殺を受けるまで」だった攻撃バフが「攻撃を受けるまで」に変化し、命中率も大アップするようになった。さらにバトル中1回のみ、必殺技を使用後に次フェイズ終了まで潜伏できる。同じくバトル中1回のみ、相手のHPを0にした時に、自分が倒れるまで通常攻撃が闇属性の味方の攻撃を中アップできる。
 サンダーキラーやピッコロのように自発的に攻撃集中効果を発揮できるタンクがいるなら、高い攻撃力を維持しやすいだろう。また、通常攻撃が闇属性なのでダークロプスゼロの下でさらに能力を底上げ可能。命中、必殺技威力もじゅうぶんな数値で、アタッカーとして見れば申し分ない。とは言え、の闇属性遠距離アタッカーが欲しいなら、近距離ながら射程2にも攻撃できるUキラーザウルスという強烈なライバルがいる。近距離・遠距離の違い、必殺技の属性や潜伏効果、闇属性へのバフなどで差別化はできるが、純粋なパワーや汎用性では向こうに一歩劣る感は否めない。潜伏できるアタッカー自体は珍しく、闇チームへの貢献度も上がっているため、研究次第で評価が上がりそうな玄人向けの覚醒と言える。

 所持継承スキルはほぼ完成されている。やはり素の攻撃力に特化させたいので、耐性 暗闇(強)攻撃力 大アップで上書きしたい。

 

対怪獣ロボット キングジョー ストレイジカスタム /近/ロボット/★★★(限定マーケット)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/雷 ・弱点:闇
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:A/D

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 人類の切り札にふさわしい必殺技特化のアタッカー。固有スキルはリーダー時に味方特空機のSPが毎ターン開始時に中アップするほか、そのターン中は必殺攻撃力が中アップ。さらに味方の特空機セブンガー()、特空機ウインダム()がアタックした時、ターン中は自らの必殺攻撃力が超アップする。ちなみに特空機セブンガー、特空機ウインダムとは【連携:特空機】を発動可能。必殺技の追加効果は相性の相手に対しダメージ超アップ、さらにバトル中1回のみ、もっとも防御(近)と(遠)の合計が高い相手に対しダメージ中アップの効果を発揮するというもの。レジェンドや防御型タンクに対して大ダメージが期待できるうえ、範囲もZ型の5マスと広い。ダメージ増効果は直接の対象以外にも発揮されるため、レジェンドをまとめて薙ぎ払える。

 固有スキルの条件上、基本的にリーダーで運用することになるがリーダースキル必殺技攻撃力 中アップ(近)は悪くない性能。継承スキルには必殺技攻撃力 大アップ、さらに待望の必殺技攻撃力 中アップ(混成:力速技)も揃っており、味方特空機や自らの固有スキルの効果も相まってとんでもない威力の必殺技を放つことが可能。例え防御型タンクにガードされようとも致命傷を与えることができるだろう。

 基本的に特空機チームでの運用が前提となるので(一応「キングジョー」に分類されるためキングジョースカーレット配下でも強化されるが、現状ではネタの域を出ないだろう)汎用性は高いとは言えないが、攻撃性能自体はかなりのもの。圧倒的火力はアリーナ襲撃、探査でも頼りになるだろう。

 特空機チームを組む場合は残り1枠が悩みどころ。セブンガー、ウインダムはタンク寄りの性能だが身代わり・攻撃集中を発動できず、キングジョーSCが最初に落ちると戦線がガタガタになってしまうので慎重な運用が求められる。ストレイジ隊長たるジャグラス ジャグラー(近距離バフを共用できる)、4号機の成れの果てであるデストルドス(力押しになりがちなチームを混乱で支援できる)との相性は決して悪くない…というか良好なほうだが、全体的なバランスを考えるなら身代わり持ちのスキューラ、タッコングで守りを固めるのが鉄板だろうか。

 

 

【レジェンド(★6)】

コイン怪獣 カネゴン(エイプリルフール) /遠/怪獣/★★★★★★(レジェンド)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/地 ・弱点:雷
・バッファー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:D/ E

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 元はエイプリルフールネタだったのだが、後に実際にレジェンドとして登場した。なんたる予定調和 ゲーム開始直後の新米ブリーダーには間違いなくオススメの1匹で、新人用の即決マーケットに常設しておいてもいいレベル。演出がすべてモノクロで表現されるという嬉しいオマケ付きだ(バトルだけでなく落札時やランクアップ時も!)、即決価格3520石はカネゴンが1日に食べる日本円の額にちなんだ値。また、カスタムマトリクスではゴールドだけでスキル6枠目解放が可能という特徴を持っている。

 なにげに相性以外では初のレジェンドとなる。従来のカネゴンと比べると命中・回避・必殺がアップしているが、まだまだアタッカーには届かない水準。ただ運は爆増しており、スキルでのバフ効果もあって実質的には全怪獣中トップクラスの運の良さを誇る。この数値ならかなりの頻度でクリティカルを発動できるだろう。 リーダースキル・継承スキルはカネゴン、または『ウルトラQ』怪獣を大幅にパワーアップさせるもので、もともと数値自体は控えめな彼らを一線級のパラメータに引きあげてくれる。固有スキルは入手経験値とゴールドが超アップ、さらにターン終了時に味方が2体以上いればHPがウルトラ回復するというもの。クエスト周回のお供としてはこの上ない性能であり、最低限の戦闘もこなせる頼もしい1匹と言える。

 同じレジェンドは1体までしかチームに入れられないため、カネゴン統一チームを作るならこいつをリーダーにして残りを★2のカネゴンで埋め尽くすことになる(ただゴールド稼ぎが目的なら、リーダーも★2カネゴンにしたほうが良い)。さすがにレジェンドの継承スキルを他のカネゴンたちにも継承するのは財布に厳しいが、入手しやすい攻撃力 中アップ(技)や伸びしろが比較的大きいHP 中アップ(技)スキルエッグの防御力 中アップ(技)などで補完してやるのは悪くない選択肢。

 

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【ウルバト】「速」★3怪獣レビュー  『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』

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 速には翼を持つ怪獣や身軽な体術を披露した宇宙人などが多く属している。必殺技を早い段階で撃つためのSP増加に長けていたり、移動力をアップさせる固有スキルを持っていたりと「速攻」を得意とする怪獣が多め。反撃を封印するゼットン、ガードを封印するニセウルトラマンダイナ、復活を無効にするガゾート、攻撃集中メタ能力を持つグビラなど、相手の守りを崩すことも得意。一方、相性同士の結束力は控えめな傾向にある。と比べると「●●中アップ(速)」系の継承スキルの登場が遅め&少なめだったり、身代わりを持つタンクが1匹もいなかったりと、良くも悪くも“孤高”のイメージがつきまとう連中だ。実用に耐える防御型タンクは少なめだが、回避型タンクはそれなりに充実しているのも特徴と言える。※2021/3/16更新

」★3怪獣レビューはこちら

」★3怪獣レビューはこちら

」怪獣レビューはこちら

★1・★2怪獣レビューはこちら

・「どんなクエストにも連れていける=汎用性高し」という観点から、SABCDEの6段階で評価をしています。汎用性が低いからといって弱いわけではなく、特定の状況ではすさまじい性能を発揮したりします。「襲撃/防衛適正」は、アリーナの襲撃または防衛に向いているかどうかの評価になります。おれも全怪獣を育て切ったわけではないので、フレの怪獣を使った感触とか、あるいはスペックを見て想像で書いてる部分もあるので参考くらいにしといてください。★3怪獣レビューとありますが、今後の★6怪獣が登場したときはそちらもここで紹介します。

 

■もくじ

 

 

【昭和作品】

誘拐怪人 ケムール人 /遠/宇宙人/★★★(イベント)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/水 ・弱点:雷
・タンク(回避) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/C

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 「2020年ウルバトの挑戦」降臨イベントで入手可能。通常攻撃・必殺技は共に威力不足だが(観覧車をブン投げるアタック演出は必見)それ以外のステータスは意外と高水準で、特に回避率と運は全怪獣中トップ5に入る高さ。元の火力が貧弱なのでクリティカルが出てもなおダメージには期待できないが、クリティカル回数が条件になるミッションの消化には役立つだろう。

 固有スキルは攻撃した相手を誘拐し、いちばんHPの低い味方の周囲にワープさせるというもの(この効果はバトル中1回のみ発動)。うまくHP調整ができていれば、移動力は並だが攻撃性能の高い怪獣に誘拐相手を仕留めさせたり、自陣近くでピッコロやサンダーキラー(覚醒)、エレキング(放電光線)の攻撃集中効果を発揮させたりといったコンボが可能になる。必殺技は「ほぼ確実に相手を気絶させるが、潜伏状態になるのでこちらも攻撃できなくなる」というクセのある性能で、これまた対象を異空間に誘拐してしまうケムール人の能力をうまく再現している。射程は2マス、範囲は単体のみだが足止めとしては使いやすく、また相手が残り1体だけなら潜伏状態でも問題なく攻撃できる。

 高い移動力・回避率を活かして前線にダッシュし、囮になりつつやっかいな相手を誘拐して無力化…というイメージ通りのトリッキーな立ち回りが可能。継承スキルにはあまり魅力が無いので、戦力として使うなら長所である移動力と回避率、またSPアップ系を継承させたい。

 

宇宙忍者 バルタン星人 /遠/宇宙人/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:D)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/氷 ・弱点:光
・タンク(回避) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:D/C

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 イメージ通りの回避特化型で、待機するだけでさらに回避率(&攻撃力)が中アップする固有スキルを持つ。場合によっては、攻撃できる状況でもあえて待機する手も有効かもしれない。継承スキル反撃との相性は悪くなく、待機したターンでも相手にアタックできる可能性が生まれる。必殺技の攻撃集中効果も発生させれば完璧。すべての能力が噛み合っており、初期の限定怪獣の中では完成されたスペックを誇る。さすが! バルタン忍法。さらに覚醒すると待機時の能力バフが大アップになり、回避時にバトル中1回のみ分身(Lv.60のオートで動くバルタン星人)を生み出すことができる。ただこの分身、自分で操作はできずレベルも中途半端なので囮くらいにしかならない。

 宇宙忍者らしいキャラクター性は再現できているものの、バルタン星人自身のパラメータが初期怪獣ならではの控えめな配分なせいもあり、覚醒後もなおインフレに置いて行かれた感は否めない。AI任せにするよりは自身で操作した方が持ち味を活かせるタイプと言える。

 

深海怪獣 グビラ /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:水/地 ・弱点:雷
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/D

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 全ブリーダー待望の攻撃力 中アップ(速)を初期継承スキルに持つ1匹というだけで競り落として損は無い。大方の予想通り、『サーガ』以降に登場した目の青い個体での登場。
 耐久はペラペラだが攻撃・必殺・命中・運が高めで、攻撃面に全振りしたわかりやすいアタッカーと言える。固有スキルは攻撃集中効果を発揮している相手がいるターン開始時に移動力+3、かつ攻撃集中を発揮している相手に攻撃するときに命中率とダメージが超アップするというもの。攻撃が命中した相手を超確率で暗闇にする効果もあり、もともと命中率はでもゾアムルチに次ぐ高さでなので回避タンクにも強気に出ていける。前方3マスをぶち抜ける必殺技はなかなか強力で、相手の防御力を超ダウンさせる追加効果もある。

 アリーナでやっかいな攻撃集中効果へのメタとなる性能。エレキング(放電光線)やガンQ(ついでにモチロンも)には相性的に有利、ペダニウムゼットン、サンダーキラーには通常攻撃で弱点を突ける(なにげに通常攻撃に水属性を持つ初の怪獣でもある)。防御が半端なピッコロにもこの攻撃性能なら優勢に戦えるだろう。ガピヤ星人サデスやベムスターにも必殺技で弱点を突けるし、そもそもこの2匹は立ち回り次第で攻撃集中効果を発動させずに済む。昨今のアリーナでは攻撃集中よりも身代わりタンクの採用率が高いため、襲撃役としての需要は減っているが、一部の探査クエストでは頼もしい突破役となる。懸念点は自分フェイズ開始時に攻撃集中状態の相手がいる時、という発動タイミングの遅さ。相手が攻撃集中を発動したフェイズ中には機動力を発揮できないので気を付けたい。

 覚醒すると暗闇付与がウルトラアップになるほか、対象の隣接2マス内の相手もまとめて暗闇にできる。暗闇ばら撒き役としては確率、範囲ともに信頼できる性能。さらに攻撃集中だけでなく暗闇の相手にも命中・ダメージ超アップが発動するほか、攻撃集中状態の相手がいる時はテレスドンのように相手のいるマスを通過できる。ガタノゾーアやナイトファング軸の暗闇チームでは中核を担える強力なアタッカーとなった。継承スキルはHP 大アップを削ってでも攻撃バフ関係で埋め尽くしたい。


三面怪人 ダダ /遠/宇宙人/★★★
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:氷/氷 ・弱点:毒
・ヒーラー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:D/E

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 自分だけではなく、味方のHPも回復できる『ウルバト』では数少ないヒーラー。自分以外の味方が敵を倒すと、全員のHPが小回復する固有スキルを持つ。必殺技の追加効果でも味方全員を中回復することができ、回復の機会はそれなりに多い。ただ、短期決戦が基本の『ウルバト』では、HP回復要員を入れるくらいなら火力の高いアタッカーで敵数を減らしたほうが効果的な状況がほとんど。この固有スキルがいちばん活きるのは、無数の敵が次々と出現する防衛クエストだろう。イベント「巨人像を守れ!」エキスパートではなかなかの活躍を見せてくれた。
 移動力こそ高いが、ダダ自体の戦闘能力は最弱レベル(生身のムラマツキャップやライハに負けただけのことはある)。継承スキルはまったくパラメータ配分と噛み合っておらず、まともに運用するなら全とっかえは必須。通常攻撃が氷属性なのも珍しいが、この攻撃性能では活かせる場面は少ない。同じくヒーラーのメトロン星人にも言えることだが、自身を強化するよりは全体バフ・デバフスキルを積んでサポートに特化させたいところ。前線は味方に任せて賢く生き延びよう。


宇宙恐竜 ゼットン /近/怪獣/★★★/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:毒
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 優秀な攻撃性能はさすがの一言で、特に命中率の高さが光る。所持継承スキルも扱いやすいものが揃っており、SPゲージが最初から大きく溜まるSP 大アップはかなり貴重。以前は限定マーケット専売だったが、今は一般マーケットでも買えるのでありがたい。
 固有スキルは相手を攻撃した時、2ターンのあいだ反撃を封じ、必殺技攻撃力を中ダウンするというもので、回避されても発動可能。ただ固有スキルの発動は相手の反撃成功判定のあとになるため、最初の攻撃時には反撃される可能性がある。必殺技は単体にしか当たらないが、高威力で相手の防御を2ターン大ダウンさせる追加効果を持つ。

 基本スペックの高さに反して微妙に使いづらい…という評価が続いていたが、覚醒すると反撃封印能力がアタック時から有効になり、大幅に使い勝手が向上する。覚醒後なら反撃がやっかいなドラゴリーやマガオロチ、ウルトラマンベリアル、また相性的には不利なはずのUキラーザウルスへも有効な対抗策となるだろう。さらに覚醒すると必殺技を受けた時、ダメージをウルトラダウンすると同時に相手に中ダメージを与えられるようになる。高難度クエストでは相手の強力な必殺技で戦線をガタガタにされることも多いため、保険としては頼もしい能力。

 最初期に参戦した怪獣だが、移動力さえ補えば現状でも活躍できるスペックを持つ。ただ未覚醒状態でも反撃封印でき、高い移動力と広範囲の必殺技、囮となる分身能力を持つうえ、未だ覚醒を残しているガルベロスは大きなライバルとなる。ゼットンの強みは相手が遠距離型であろうと2ターンのあいだ反撃封印できる点で、イベントや探査に登場する強敵にチーム全員で攻撃を仕掛けたいときはゼットンのほうが役に立つ場面も多い。ウルトラマンが登場する探査3-Dでも攻略のカギとなる。

 

再生怪獣 ギエロン星獣 /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:A)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:毒/雷 ・弱点:氷
・アタッカー&デバッファー ・汎用性:S ・襲撃/防衛適正:A/A

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 翼の色合いや頭・腰部の造形から見るに『ジード』版準拠のデザイン。そこそこの攻撃力と高めの命中率でアタッカー適性を持ちつつも、アイスラッガーをも跳ね返す強固な防御力と、全怪獣ワーストクラスの運が目を惹く特異なパラメータ配分をしている。確かにこいつほど不運な出自の怪獣もなかなかいないが…。

 倒されても1度だけ確実に復活できる固有スキルは当然ながら強力。復活時は周囲2マスに防御・回避率 中ダウンの強烈なデバフもかけられ、同じ再生怪獣であるサラマンドラの立つ瀬がない高性能。覚醒すると2回目以降も中確率で復活が可能になり、さらに相手の命中率も大ダウンできるようになるため、しぶとさはさらにアップする。対策としては、相性的にもボガールが適役だろう。復活を続けるギエロン星獣相手に血を吐きながら悲しいマラソンを続ける必要が無くなる。
 移動力3の遠距離型というだけでも普段使いしやすく、テレスドンともども「昭和怪獣=戦力としては微妙」のイメージを吹き飛ばす強豪と言える。の遠距離・毒&雷属性持ち・ウルトラセブン怪獣・防御デバフ可能というスペックは探査クエストでも大いに頼りになるはずだ。あえて短所をあげるなら継承スキルの微妙な噛み合ってなさで、絶対に残しておきたいようなものが1つも無い。デバフ系は充実しているが、ギエロン星獣くらい素のスペックがあるならデバフよりも自己バフ系を積んだほうがよさそうだ。攻撃・命中アップ系を中心に、回避以外の耐久力か必殺を強化させたいところ。

 

戦車怪獣 恐竜戦車 /近/怪獣/★★★/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:地/火 ・弱点:風
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:D/D

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 初期チュートリアルで落札できる1体。攻撃するたびに必殺技攻撃力と運が小アップし、その効果は3ターンまで続く(毎ターン攻撃すれば最大3回分まで重複するが、実際の攻撃時に反映されるのは2回分まで)。じわじわとヒートアップしていく様はなかなか恐竜戦車っぽい。原作での爆走ぶりを見ればなのも納得。通常攻撃が地属性なのは、キャタピラによる轢殺アタックを再現しているのだろうか。
 劇中の再現度は高い一方、パラメータ的には必殺・命中がやや高めなくらいしか見どころがない。戦力としては地味な印象が拭えないが、覚醒固有スキルを発動することで個性を発揮。攻撃した相手に鈍化付与、待機すると2ターンのあいだ移動力超アップ(+3)し、機動性が大幅に増す。通常攻撃で鈍化を与えられるのはなかなか貴重で、鈍化をトリガーにする能力を持つマグマ星人チームの先駆としての出番もあるかもしれない。なにげに運 大アップを初期継承スキルに持っている唯一の怪獣だが、これを継承させたいようなユニットはかなり少ない。


古代怪獣 ツインテール /遠/怪獣/★★★
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/風 ・弱点:火
・バッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:E/E

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 味方の火力アップに長けたバッファー。所持継承スキルはどんな状況でも腐らない攻撃力 小アップ(全)をはじめ便利なものばかりだが、その一方でツインテール自身の能力は並といったところ。待機時に発動する固有スキルはHP小回復・SP小アップとささやかな効果で、攻撃放棄に釣り合うかどうかは非常に微妙。わざわざ待機してHPを小回復するくらいなら、アタックして相手の数を減らしたほうが危険も減る(ついでにSPも溜まる)。必殺技の追加効果は味方全員の攻撃力 中アップと強力だが、次フェイズまでしか効果が無いので使うタイミングは気を配りたい。

 実戦ではパッとしないがスキル継承役としては非常に優秀で、グドンのみならず他の怪獣のエサにされることも多いと思われる。 ちなみにグドンとは『ウルバト』でも致命的に相性が悪く、戦うとおそらく攻撃が一切通用しないままなぶり殺しにされる。また、覚醒固有スキルを発揮したグドンは文字通りツインテールをエサにして回復&パワーアップしまうが、よほど特殊なシチュエーションでない限りはあまり意識しなくてもいいだろう。

 

宇宙大怪獣 アストロモンス /近/怪獣/★★★
・移動力:3 ・通常/必殺属性:無/毒 ・弱点:火
・デバッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:D/D

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 固有スキルは攻撃したときに隣接する相手のSPを小ダウンさせる効果。SPダウン役としては優秀で、ノーバと比べると攻撃しつつ発動できる点、巨大ヤプールと比べると複数の相手を巻き込める点、攻撃が命中しなくても発動できる点で勝るが、必殺技を封じるならテレスドンの方が使いやすいかもしれない。原作でZAT基地を強襲していたためか、相性の相手の防御力を中ダウンする効果もある。レジェンドキャラクターに刺さる性能だが、ユニット対策なら同じのグルジオキングの方が圧倒的に強力。

 能力自体はそこそこ便利なのだが、現状は他の怪獣に一歩及ばない器用貧乏な感がある。 パラメータ配分もどれも並~平均よりやや下辺りでパッとしない。超獣を丸呑みするほどの強豪ぶりを覚醒で発揮してほしいところだが…。一般マーケットで入手でき、最初から必殺技攻撃力 小ダウン(全)を持っているため継承役としては役立ちそう。

 


火山怪鳥 バードン /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 弱点:水
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/D

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 火力に特化したアタッカーで、攻撃力アップ・必殺攻撃力アップはもちろん、SPを手早く溜める手段にも長けている。固有スキルは必殺技攻撃力中アップ&SP中アップの効果があり、発動条件がないのでバトル開始時に自動的に効果を発揮する(継承スキルとほぼ同じ扱いと考えていい)。先制して広範囲に必殺技を放ち、追加効果で大アップした攻撃でとどめを刺す、ウルトラ兄弟すらも沈黙させる怒涛の攻勢はなかなか強力。
 固有スキルのおかげで安定して高威力の必殺技を放てるが、には一定条件下で攻撃力・移動力を爆発的にアップできるアタッカーも多く、彼らに比べると地味と言えば地味。インフレが進んだ現在の環境では力不足感があるが、覚醒固有スキルを発動させると「頭に火が付いた火傷状態の相手に攻撃するとき、ダメージ量がウルトラアップ」という強力な効果が付く。また、覚醒すると常時攻撃力が中アップするほか、必殺技に超確率の火傷付与効果がプラスされる。火傷チームのアタッカーとしても悪くは無いが、現状、火傷チームで必須級のマガパンドンはの遠距離型なのでバフ・デバフを統一させにくいのが難点。にもキリエロイドやEXゼットンなどの火傷ばら撒き役はいるがと比べると少々物足りない。の汎用的なユニット(スキューラ、サンダーキラー、キリエロイドⅡ等)も含めた混成チームなら活躍できるか。

 

極悪宇宙人 テンペラー星人 /遠/宇宙人/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 極悪と言いつつ意外に憎めない、日本語の達者な侵略者。対ウルトラマン(善悪)に特化した能力を持ち、降臨イベントや探査クエストでは悪くない働きを見せてくれる。
 必殺技、その名も「ウルトラ兄弟必殺光線」は闇属性を弱点とする相手全員の必殺技威力を超ダウンさせる。攻撃範囲こそ狭いが、威力は全怪獣中でも上位に入る強烈さ。ウルトラマン(善悪)の多くは単体で登場するし、攻略では「いかに彼らの必殺技を耐えるか」が重要なので非常に理にかなった性能といえる。さらに固有スキルで毎ターンSPが中アップするほか、継承スキルSP 大アップを持つので必殺技の発動はたやすい。ちなみに覚醒すると、相手にウルトラマンが1体以上いる場合はターン開始時に移動力アップ&必殺技攻撃力が大アップする。2体以上いる場合は攻撃力大アップに加えて必殺技攻撃力がもう一段階大アップし、対ウルトラマン性能がさらに向上する。

 アリーナで出会うウルトラマン(善悪)にはベリアル、ゼロダークネス、トレギアがいるが、打たれ弱いこいつらにわざわざテンペラー星人をぶつける意義は薄い…というか他のユニットでじゅうぶん対処できてしまう。おもな活躍の場は降臨クエストや探査になるだろう。

 

わんぱく宇宙人 ピッコロ /近/宇宙人/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/光 ・弱点:闇
・バッファー&タンク(防御&回避) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 『ウルバト』登場怪獣の中では相当マイナーで、マーケットでもお安く買えてしまうが、その性能はユニーク。固有スキルはこちらから攻撃するだけで自フェイズ終了まで攻撃集中効果が発生し、囮になれるというもの(自身の防御力 中アップのオマケつき)。自発的に攻撃集中を発揮できるのは相当に便利で、あらゆる高難度クエスト・アリーナの勝ち筋が一気に広がるほど。必殺技を発動すると、攻撃集中とは真逆の潜伏効果(相手に狙われなくなる)が発動する。相手の攻撃を耐えられそうなら攻撃、ピンチなら必殺と切り替えて使おう。オートでは実力を発揮できず、素の耐久力自体はそれほど高くないので、アリーナ防衛よりはアリーナ襲撃、高難度クエストで用いたい性能と言える。

 『ウルバト』2周年記念にあわせて覚醒実装(なんで?)。防御バフが大アップに強化され、アタックされた時に次フェイズまでファーストジェネレーション(『Q』~『ウルトラマン物語』まで)の味方が与えるダメージ量が中アップ。さらに移動せずに待機したときにHPがウルトラ回復する効果を得た。HP回復量は多いがアタック前提の性能なので、移動せずに待機する機会はかなり少ない(AI任せだとまず無理)。耐久面もたいして強化されていないため、囮としては後述のサンダーキラーにはかなわないが、ダメージ量アップ効果は攻撃を受けるたびに蓄積するのがミソ。ピッコロの耐久だと身代わりタンク怪獣が必須になるが、数回バフを重ねられれば次のターンの総攻撃で敵陣を一気に崩せるだろう。FG縛りになるのでチーム構成は限られるものの、高難度クエストでは最適解になるかもしれないポテンシャルは秘めている。

 実装当時は誰にでもオススメできる1体だったが、もともとタンク向きのパラメータとは言い難いため、自発的に攻撃集中を発揮できるタンクが増えた現在ではかなり肩身が狭い。耐久力で大幅に勝るのサンダーキラー(覚醒)、回避もそれなりにあり味方のSPブーストに特化したのエレキング(放電光線)は強力なライバルとなる。相性やダメージ量アップを活かせない時は他のタンクに場を譲ったほうがいいかもしれない。活躍させるなら移動力と攻撃アップ系を継承させてアタッカー的な運用をしつつ、前述の通りFG怪獣と身代わりタンクを用意したチームに採用するのが最適だろう。同時期に登場したグランドキングとの相性も良好。

 

円盤生物 ノーバ(レッドクレイジーガス) /近/怪獣/★★★(限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:風/毒 ・弱点:地
・デバッファー&タンク(回避) ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/B

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 【連携:円盤生物】を持つためかパラメータ自体は控えめなものの、毒と混乱に特化した能力はかなりユニーク。必殺技の発動前・発動後で固有スキルの効果が変化する特徴を持つ。

 必殺発動前の固有スキルは、1ターン目に潜伏発動&移動力が2アップすると同時に攻撃・必殺が破滅ダウンする効果(円盤生物の円盤形態の再現っぽい)。加えて行動完了時に隣接2マスの相手を毒状態にし、自フェイズ終了後に毒状態の相手のSPを小吸収する。毒発動とSP吸収の発動タイミングのおかげで、相手の必殺技発動を阻止しやすいのが長所。必殺技発動後は行動完了時に相手を毒+混乱させることが可能となり、混乱状態の相手にダメージ大アップ、混乱状態の相手からの味方へのダメージを大ダウンさせるという、マガパンドンの覚醒スキルの混乱版のような効果も追加される。行動するだけで相手に混乱をばら撒けるというのはかなり強力。混乱状態になるとスキルの発動も阻止できるので、やっかいな固有スキルを持つ相手への対抗策にもなる。

 必殺技は相手を超確率で混乱させるほか、バトル中1回のみ、攻撃・必殺に毒属性を持つ味方の攻撃と命中を中アップする効果がある。いかに早く必殺技を放てるかがカギになるため、SP 超アップSP 中アップの継承も視野に入る。位置取りをしやすくなる移動力 アップも悪くない選択肢。ノーバ自身のパラメータは平凡なため、空いた枠には全体バフ・デバフを詰めておこう。相棒としては同相性でバフを共用しやすく毒をばら撒けるセグメゲル、味方のSP獲得率アップに長けたキリエロイド辺りだろうか。

 風・毒属性持ちで移動力が高いため、探査2-Hや3-Eでは攻略のカギを握る存在。パラメータ的には回避型タンク向きだが、反撃に弱いという回避型タンク共通の弱点は克服できていない。AI任せのアリーナ防衛では速攻で相手に突っ込んでいき、ダメージ0の通常攻撃に反撃されてダウンという悲惨な状況になりかねない。防衛に置くなら反撃対抗は必須級か。ドラゴリー・マガオロチには相性的に有利な点、混乱で固有スキルを潰せる可能性がある点も考えると、現状回避タンクとしてはグリーザ、オーブダークに次いで反撃持ちに対抗し得る怪獣と言える。ちなみに1ターン目に攻撃できる場合、ダメージが0でもSPは溜まるので、相手が反撃持ちでない限りは攻撃したほうがいい。

≪育成例≫ 

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 アリーナ防衛よりも戦場を引っ掻き回す毒・混乱バラ撒き役として調整した型。SP 超アップにより初期SPが+25、SP・命中 中アップSP・回避 中アップにより+15×2され、SP55の状態でバトルを開始できる。フェイズ終了ごとの自動SP増加でさらに+15、1ターン目に攻撃できれば+30(+α)となるので2ターン目開幕から必殺技を放つことが可能。勢いで攻撃・回避 中アップを付けてしまったが、ここは連携の取れる円盤生物がもう何体か増えてからチームのバランスを見て調整したい。

 

だだっ子怪獣 ザンドリアス /遠/怪獣/★★★(限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:風/雷 ・弱点:地
・バッファー&タンク(回避) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/C

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 固有スキルは攻撃したとき、いちばん攻撃力の高い味方がその相手の周囲にワープ&その味方の攻撃力・防御力が次フェイズまで大アップするというもの。ザンドリアス自身は移動力3の遠距離型、かつ味方が2体以上の時に移動力が1アップするため、狙うべき相手を見定めるのは容易。自身の攻撃&パワーアップした味方の追撃でやっかいな相手を率先して仕留められる。この能力と相性がいいのは、移動力は低いが攻撃性能の高いファイブキング、周囲に状態異常などをばら撒けるガタノゾーアなど。彼らにわざわざ移動力 アップを付ける必要がなくなり、浮いた継承スキル枠でさらに長所を伸ばすこともできる。ハイパーゼットンデスサイスも組み入れれば、あっという間に敵陣に切り込んでいく速攻チームも作れそうだ。ギリギリの手数を要求される探査クエストでも使い道がある能力。
 必殺技の追加効果は、自分以外のいちばんHPが高い味方に攻撃集中効果を付与するという個性的なもの。敵陣から離れた場所にいるタンクに発動させるもよし、反撃持ちの味方に発動させるもよし。固有スキルも必殺技も味方ありきだが、さまざまなコンボが考えられるユニークな性能。AI任せにせず、保護者代わりのブリーダーがしっかり指導してやれる局面なら実力を発揮できるだろう。

 ザンドリアス自身は攻撃力が低めで戦力としては少々頼りないが、回避はレジェンドを含む全怪獣中でもトップクラス。反撃持ちの相手にうっかり攻撃したりしない限りは、高い移動力と併せてフィールドをかき回すことができる。回避 大アップは継承させて損は無い。ちなみに継承スキル命中 小アップ(遠)命中 中アップ(速)を持つ初の怪獣でもある。

 

【平成・令和作品(~『サーガ』)】

炎魔戦士 キリエロイド /近/宇宙人/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:3 攻撃/必殺属性:無/火 弱点:光
・バッファー&アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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  2019年12月の再登場でパラメータが大幅強化。HP+52、攻撃力+57、防御力(近)+66、防御力(遠)+47、命中率+71、必殺技+27となり、総戦闘力は5053にアップ。タンク型以外でこの数値は相当な水準であり、キャラ人気に恥じない実力者だ。

 固有スキルは攻撃を受けると、自身を含むの仲間のSP獲得率が中アップ&HPが小回復する。また、覚醒すると固有スキルのバフ範囲が以外の味方にも及ぶようになるほか、攻撃力 小アップ効果も追加。さらに攻撃を当てた相手に高確率で火傷付与、かつ5ターンのあいだ自身の攻撃 中アップが可能になり、全体的に火力も底上げされた。

 敵陣に突っ込んであえて攻撃を受け、味方を強化するのがおもな仕事となる。固有スキルはキリエロイド自身が一撃で倒されてしまうと発動しないため、何らかの手段で守ってやる必要がある。ガードなど耐久アップ系のスキルを継承させてもいいが、他の怪獣に身代わりしてもらった時にも発動することに注目したい。HP回復効果も身代わりタンクとは好相性。現状、には身代わり持ちがいないため、のスキューラやのタッコングと組ませて混成チームで活躍させるのがベストだろうか。固有スキルは回避時も発動するが、素の回避率が並程度なのでこちらはあまり期待できない。

 実力を100%活かすには他の怪獣との連携、かつ継承スキルのテコ入れが重要。ある程度、戦力の充実しているベテランブリーダー向けといえる。

 

変形怪獣 ガゾート /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/雷 ・弱点:光
・デバッファー&タンク(回避) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/B

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 『ティガ』『ダイナ』の作品世界観確立に大きく貢献した怪獣。シルエットも鳴き声(泣き声?)も、その性能も非常にユニーク。全怪獣最高クラスの運と最低の必殺技攻撃力を持つほか、固有スキルで周囲2マス分の距離内にいるすべての相手から100前後のHPを吸収できる。うまく位置を調整すれば、毎ターン200~300程度の回復が可能。必殺技はダメージこそ期待できないが、ジェロニモンやグローザム、ギエロン星獣の復活能力を無効化する効果を持つ(復活封印ではないので、他の封印効果と重複可能)。固有スキルの2つ目の効果で1ターン目から放てるのも大きく、復活頼りの運ゲーを拒否できる。防御力 小ダウン(全)など所持しているデバフスキルもなかなか強力。
 2020年7月に上方修正され、HPが154アップし932になった。さらに覚醒することで、行動完了時のHP吸収が相手のみに変更。加えて攻撃を受けたときも相手のHPを中吸収(2回のみ最大HPも中アップ)、さらに倒された時に1度だけ復活するというギエロン星獣のような能力も追加、復活時にも自分を倒した相手のHPを中吸収することができるようになった。覚醒後はまさに暴食の化身、相手の防御力・回避率に関わらず一定の被害を与えることができる恐ろしい怪獣と化した。攻撃力をアップさせずとも大暴れできるため、継承スキルで耐久力をアップさせるのも悪くない。回避率は全怪獣の中でも高めで、HP・防御力も水準以上なので回避寄り・防御寄りのどちらにも育成できる。ガードは鉄板として移動力アップ系もよさそうだ。

 性能を最大限に活かすには「どこまで守りを固められるか」が重要なため、育成難度・チーム構成難度はかなり高い。玄人向けの1匹で、彼らと真のトモダチとなれるかどうかはブリーダーの裁量次第と言える。アリーナ防衛では復活能力と高い回避率は悪くないものの、必殺技の低威力が足を引っ張り、最後まで放置されやすい(性能的にSPが溜まりやすいのも難点)。防衛に置くなら虫歯怪獣の痛みを継承させて必殺技を使わせないようにする手もあるが、必殺技は反撃されにくいという利点もある。時間稼ぎに徹する場合は虫歯は必須でもなかったりする。

 

悪質宇宙人 レギュラン星人 /遠/宇宙人/★★★(限定)

 ・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:火/雷 ・弱点:光
・タンク(回避)&デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/B

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 しつこい・汚い・しぶとい・セコい、芸術的なまでにスタイリッシュな外見からは想像できないほどの生き汚さは『ウルバト』でも健在で、自身のサバイバビリティに特化したイヤらしさは悪質の極み。通常攻撃は風車でブン殴る風属性かと思いきや火属性の遠距離攻撃でした。

 回避率は全怪獣トップ10に入る高さで、それ以外のパラメータも攻撃・必殺は多少物足りないがおおむね水準以上。固有スキルは致命傷を1度だけHP1で耐える効果に加え、HP1の時は1度だけ攻撃力ウルトラアップ状態で相手に攻撃できる。さらにバトル中1度だけ、自分以外の味方がアタックされた際、命中がもっとも高い相手の攻撃を2ターンのあいだ封印できる。自らの天敵となる高命中の相手の攻撃を2回封じられるのは間違いなく強力で、相手エースアタッカーを実質的に無力化できる。ちなみに必殺技は相手を超確率で気絶させるもので、これも時間稼ぎに向いた性能と言える。

 HP1耐えの根性スキルのおかげで実質的にギエロン星獣、ガゾート(覚醒)のような確定復活持ちと同じ感覚で運用できる。復活封印・復活無効と言ったメタ能力を気にしなくて済む、ドラゴリーやキリエロイドⅡ(技)などの追加ダメージに弱い、バフ・デバフ効果を引き継いだまま、など細かな違いはいろいろとあるが。

 継承スキルは回避、攻撃アップでOK。継承スキル回避 中アップ(速)はなにげに初登場で、反撃対策さえすればの回避チームの大きな助けになりそうだ。攻撃封印・気絶を活かしてアリーナ防衛に使うならガード反撃対抗も候補に入るか。

≪育成例≫

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 アリーナ防衛&探査クエストでの登用を前提にした型。反撃対抗反撃軽減も付けたいのだが、味方全員に回避 中アップ(速)を持たせるくらいのことをしないとなかなか枠が取れなさそうだ。

 

イーヴィルティガ /遠/闇の巨人/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:1 ・攻撃/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 『ウルバト』では初めて登場した、ニセモノでもロボットでもない正真正銘の光の戦士(闇と模倣の巨人扱いではあるが)。固有スキルの効果ですさまじい強さを発揮するものの、3ターンが経過し効果が消えると一気に弱体化してしまう。運特化のパラメータ配分も含め、非常に尖った性能のアタッカー。『ティガ』出典はトリッキーな性能が目立つマニアックな性能のユニットが多い印象。
 素の能力もそこそこあるが攻撃は低めで、移動力に至ってはたったの1しかないので、やはり短期決戦を挑むべきだろう。ちなみに固有スキル発動時は移動力は3になり、高確率(45%)でガードが発動するのに加え、攻撃は約1.6倍、命中は1.2倍、運は1.3倍にアップする。固有スキル、所持継承スキルをLv.10まで上げればバトル開始時からSPが満タンになるのも特徴。

 覚醒すると命中と運のバフが超アップ(1.4倍)になるほか、継承スキル無しでも1ターン目にSPが満タンになる。SP関連の継承スキルを必殺技攻撃力 大アップなどに回せるようになるため、かなり有用な覚醒と言える。さらにバトル中1度のみ、相性以外という条件付きだが、必殺技でのアタック時に相手のスキル発動を封印することが可能。ファイブキングやウルトラマンベリアルの必殺技反射、ガタノゾーアのダメージ軽減能力などを気にすることなく強烈な必殺技を叩きこめるのはありがたい。

 必殺技は敵全体の回避率を2ターンのあいだ中ダウンする効果を持つが、射程が前方2マスとやや短め。狭いステージなら、継承スキル移動力 アップやミクラスでサポートすれば1ターン目から撃つことも可能。初期のアリーナ防衛でも猛威を振るったが、現在はアリーナのステージが広くなったのと、天敵・サンダーキラーの登場でそれほどやっかいな相手ではなくなった。とは言え使用率は高く、怪獣の中では常にトップの座を維持している(第4回大会以降)。
 登場時の『ウルバト』は短期決戦が多かったためかなりの活躍ぶりを見せてくれたが、昨今は前述の通りアリーナステージの広大化や長期戦前提のイベントクエストが増えて来たこともあり、使いどころがやや少なくなった。素のパラメータが低くバフの恩恵が少ない、長期戦に弱いといった短所は覚醒後も克服できていないが、1ターン目から強烈な必殺技を撃てるというのは唯一無二の個性。基礎パラメータの貧弱さはカスタムマトリクスで補ってやりたいところ。必殺技強化に長けたニセウルトラマンメビウスとはかなりの強力タッグを組める。

 

ニセウルトラマンダイナ /近/宇宙人/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/闇 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:B/D

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 宇宙格闘士グレゴール人がダイナのミラクルタイプを模した姿。優秀なリーダースキルも含め、アリーナ襲撃に適した性能をしているのはいかにも彼らしい。クセのある性能が目立つTDG怪獣の中では扱いやすく、遠距離に偏りがちなで攻撃チームを組むならぜひとも欲しい1体。かっこいいぞ。

 固有スキルは近距離型相手に攻撃力が大アップ、待機すると移動力が3ターンの間アップ、さらにアタック中のみ相手のガードを封印する効果を持つ。劇中ではモンスアーガーⅡを圧倒したが、『ウルバト』でもの防御型タンクへの対抗策となってくれる。アリーナで手こずりそうなのはキングジョーとタッコングくらいしかおらず、その2匹も最近は採用率が下がりがちだが、ガード封印効果自体は遠距離型の相手にも発動するため扱いやすい。

 覚醒後は近距離特効による攻撃アップが超アップになり、相手の近距離型から通常攻撃を受ける際に回避が716アップ(実数値865)、回避成功後は1回攻撃するまでダメージ量が大アップする。「1回攻撃するまで」なので、必殺技でのアタックや反撃が発動した時は効果が継続するのがポイント。回避865というのは「低くはないが安心はできない」程度の数値だが、ニセダイナが相手をしたいような防御型タンクは命中率が低めの怪獣が多いため、うまく位置取りできればそれなりに発動機会はありそうだ。ただガッツ星人(覚醒)と同じく身代わりしてもらった時は効果を発揮しないので、スキューラ、シェパードンと組む時は意識しておこう。

 固有スキル・リーダースキルでアタッカーに必要な攻撃力・命中率・移動力を補えるので、継承スキルはかなり自由にセッティングできる。や混成:力速技、近距離のバフを積んだり、移動力 アップでさらに機動性を上げるのも悪くない。おもに回避率の低い防御型タンクを相手にする点、固有スキルは必殺技では発動しない点などを考えると、必殺技攻撃力よりも攻撃力マシマシで育てたい。

 キングオブモンスがリーダーの混成チームとも相性がよく、スキューラがいると前述の通り覚醒スキルは活かしにくくなるが、バジリスの代わりの枠として入れることで近距離バフを共有できるのが利点。キングオブモンスの代わりにガード持ちアタッカーを任せることができる。ダメージソースをキングオブモンスに特化するならバジリス、幅広くマルチに対応したいならニセダイナが適役と言えるだろう。

 

破滅魔人 ブリッツブロッツ /遠/怪獣/★★★(限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:火/光 ・弱点:地
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/D

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 破滅の光が遣わした異様たる威容。奇跡のように秀逸なデザインで、どこを「目」と意識するかで印象がまったく異なる顔の造形がまず素晴らしい。キリエロイドのような泣き笑いのスリットも、カラスのような赤い丸目もフェイクであり、実際の目は嘴のようなスリット内部にある。幾重にカモフラージュされたその瞳は冷酷極まりないが、唯一感情を窺い知れる部分でもある。白・黒・赤というおよそ非自然的なカラーリングも鮮烈。体型は場面によってスマートにも太めにも見えるが、これは翼を閉じるとボリューミーな太ももとシルエットが一体化し寸胴に見えるという錯覚によるもの(対決セットのミニソフビを見るとよくわかる)。悪魔とも道化師とも形容できるその姿はクールさとユーモラスさを両立しており、同時にそこはかとない禍々しさを醸し出している。劇中でも凄まじい強さでアグルを撃破、ガイアもティグリスⅡの犠牲、XIGとG.U.A.R.D.の支援でようやく辛勝できたほどの実力の持ち主。1話限りのゲスト怪獣で終わらせるにはもったいないほどの存在感であり、『ウルバト』参戦は順当と言えるかもしれない。参戦発表時にはツイッターのトレンドに名前が載るほどの衝撃だった。

 移動力3の遠距離型、初期継承スキルに攻撃力 中アップ(速)を持っており、パラメータもHP・回避以外はすべて高めで非常に使いやすい。必殺技はウルトラマン(善悪)にダメージ大アップの効果。固有スキルは1回のみ、属性付きのアタックを無効化しそのアタック中から攻撃力が超アップする効果。反撃が成功すれば一方的に大ダメージを与えられる。必殺技はグリーザなどごく一部を除けばだいたい属性付きなので、不意の強烈な一撃に耐えられる効果と考えれば悪くない。もちろん序盤から属性付き通常攻撃の相手にあえて向かわせ、早めに攻撃バフを発動させる手もある。固有スキルのもう1つの効果は、SPが満タンの相手に攻撃したときにそのSPをゼロにし、かつ1度アタックされるまで回避が666アップするというもの。必殺技妨害としてはなかなか強力で、回避実数値918もそれなりに信頼できる数値。

 攻めにも守りにも搦め手にも長け、ウルトラマン降臨などのイベントクエストから探査、アリーナまで幅広く活躍が見込める強豪と言える。素晴らしい。やや受動的な属性アタック無効化よりも、必殺技阻止能力のほうをメインにして戦術を組む方が使いやすいだろう。必殺技は範囲・効果ともに少々物足りないので攻撃特化に育て上げたい。

 

フィンディッシュタイプビースト ガルベロス /近/怪獣/★★★(限定)

・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:毒/火 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:S ・襲撃/防衛適正:A/C

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 『ネクサス』から待望の参戦。外見にかなりクセがあるスペースビーストの中では比較的モチーフがわかりやすく、怪獣的なカッコよさを保っている(と思う)。固有スキルは近距離型相手に攻撃するときに攻撃大アップ&反撃封印の効果をフェイズ終了まで発揮する。ニセウルトラマンダイナと異なり、反撃封印のほうも近距離型相手にしか発動しないが、現状「距離を問わない確定反撃持ち」は近距離型のドラゴリーとマガオロチしかいないため、大きなデメリットではない。両肩から発射される必殺技は威力は低めだが防御力超ダウンの追加効果があり、やや変則的ながらも広い攻撃範囲を持つため複数の相手を巻き込みやすい。リーダースキル、継承スキルも含めて見事な脳筋アタッカーに仕上がっている。アリーナで相手にするとやっかいな確定反撃持ちやの近距離タンクたちに無双できるのはなかなか頼もしい。反撃対策としては頭1つ抜けた性能で、攻撃・移動力の高さ、覚醒が不必要などの点でゼットンやウルトラマンオーブダークに勝る。パラメータ配分も非常に優秀で、高くはないが低くもない回避+反撃に強い点を活かせばの回避チームにも採用の余地があるかもしれない。

 固有スキルにはバトル中1度のみ、攻撃時に分身を産み出す効果もある。分身は固有スキル「緋色のまやかし」を持ち、登場時から次フェイズ終了時まで攻撃集中効果を発揮。さらに攻撃時に相手のSPウルトラダウン、倒された時に隣接する相手の回避率を2ターンの間大ダウンする効果を持つ。バルタン星人の分身やブルトンが召喚する怪獣と同じく、オートで行動するうえレベルが中途半端なので(ガルベロスの場合はLv.50)火力としては微妙だが、相手をかき回す囮として見ればじゅうぶんだろう。原作の幻惑催眠能力を『ウルバト』らしく再現している。ちなみに障害物を攻撃したときは分身を出せないので注意。

 継承スキルは5枠目に攻撃力 中アップ(速)または攻撃力 中アップ(混成:力技速)追加するだけで即戦力になる。命中が微妙に物足りないので命中 大アップは残しておきたいところ。耐性 混乱(強)はレアなスキルだが出番も少ないため、これも攻撃アップ系で上書きしてアタッカー性能を尖らせてやりたい。

≪育成例≫

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  反撃無効、かつ回避がそこそこ高めであることを活かした回避チーム前提の型。単体での回避は微妙だがカスタムマトリクス+回避率 中アップ(速)を量産して味方に付ければもう少し底上げできるし、この状態でも命中 小ダウン(全)や味方のかく乱戦法のおかげで意外と避けてくれる。汎用性を高めるなら攻撃マシマシで問題ない。

 

闇の巨人 ダークファウスト /近/闇の巨人/★★★(限定)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・バッファー&デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/D

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 高めの攻撃力を持つ闇属性サポーター。スキルはバフとデバフをバランスよく取り揃えており、闇統一チームはもちろん、様々な局面で活躍が見込める万能ファイターと言える。劇中はだいぶ打たれ弱い印象があったが、HPと防御力(遠)もなかなか高め。運はギエロン星獣と同値でワーストクラス(悲劇的な出自のユニットは運が低いような…)。必殺技は威力はやや控えめで単体にしか当たらないが射程は長く、攻撃力超ダウンの効果がある。
 固有スキル「ダークフィールド」はバトル中1回のみ、自分が攻撃したときに周囲3マスの相手の攻撃&防御中ダウン、味方の攻撃&防御中ダウンの効果を発揮する。ファウスト自身のHPが0になると効果は切れるが、自分の受けるダメージ中ダウンの効果も同時に発揮されるほか、前述の通りアタッカーにしてはそこそこタフなので並の相手にはそうそう倒されない。ある程度、敵味方が密集する箇所で発動したいところ。移動力 アップ系の継承スキルを有効活用できる1体。
 また、バトル中1回のみ、アタックしてきた相手のスキル発動を次フェイズまで封印することができる。ガタノゾーアを始めとするレジェンドはもちろん、怪獣の強さは固有スキルに依るところが大きいため、受動的とはいえ1ターン目からでもスキル封印ができるのは貴重と言える。

 

冷凍怪獣 ラゴラス /近/怪獣/★★★(限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:氷/氷 ・弱点:火
・デバッファー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/B

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 海生生物を思わせるフォルム(設定時は深海古代怪獣という二つ名だった)と、グランゴンとの「こおりタイプvsほのおタイプ」な分かりやすいライバル関係が印象的な『マックス』第1話怪獣。グランゴンもいずれ来てほしい。パラメータはデバッファーらしい平均的な配分だが、全体的な水準は高い。

 所持スキルはデバフ系ばかり。初期継承スキルに攻撃力 中ダウン(技)を持っているというのはなかなか恐ろしく、対チームを作りたい人には重宝するはず。いちばんの特徴は凍結をトリガーにした弱体能力で、固有スキルで攻撃時に隣接2マスを超確率で凍結、かつ行動完了時に次フェイズまで凍結している相手の移動力を1ダウン、命中を175ダウン、防御力を小ダウンできる。命中を一定数値下げる能力はかなり珍しく、だいたい命中 中ダウン~大ダウン程度の効果が見込める。必殺技はなかなか優秀で、威力こそ並だが範囲5マスで複数を巻き込みやすく、相手を超確率で石化するほか、2ターンのあいだ凍結している相手の移動力を1ダウン、命中を大ダウンすることができる。

 凍結している相手への弱体化はそれなりに強力で、ガンダー(覚醒)と組めば凍結ばら撒きも容易。探査クエスト3-Gでも大活躍するが、弱体化できるのが移動力と命中メインというのが懸念点。すでに敵味方が密な状態にある場合、もともと味方の回避率が高くない場合などは活かしづらく、汎用性が高いとは言い難い。この能力が輝くのはアリーナ防衛で、ラゴラスが複数いれば移動力ダウンも累積するのがミソ。メガトン怪獣の特性を継承させて遅延チームを作るのも面白い。ラゴラス自身の回避率も最低限はあるので、リーダースキル回避 中アップ(速)を活かして回避型に育成することもできる。の回避・攻撃バフのほか、反撃対抗攻撃力 中ダウン(力)で反撃対策もしたいところ。

 

巨大魚怪獣 ゾアムルチ /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:無/水 ・弱点:火
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/D

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 優れた攻撃力、使いやすいリーダースキルと初期継承スキル、高い移動力を兼ね備えたアタッカー。この攻撃力なら、例えドラゴリー相手でもムルチ二代目の雪辱を晴らせるかもしれない(完全に余談だが、『劇場版ウルトラマンギンガ』ではドラゴリーもろともザムシャーに倒されている)。
 固有スキルは味方が倒されると自身の攻撃力・必殺技攻撃力をアップさせるもので、レッドキングなどとは異なり永続的に効果が続くのがウリ。フィニッシャーとしての性能はかなりのものだが、最初にやられてしまっては元も子もない。アタッカーとして見れば及第点の耐久とはいえ、決して打たれ強いとは言えないので運用には注意したい。覚醒後は攻撃力・必殺技攻撃力に加え命中率が超アップするようになり、HPと防御力も大アップする。確実に復活するギエロン星獣とのコンボは強力で、自分以外のメンバー全員を復活持ちでまとめれば攻撃力10000超えも視野に入る。また、2020年3月8日の上方修正で命中率が+100、必殺技威力が+94されており、アタッカー適性がさらに上昇した。命中の高さは全怪獣中でもトップクラス。
 必殺技は範囲がやや狭いが、その必殺技でのアタック時を含め、水属性弱点の相手の防御力を超ダウンさせる効果がある。水弱点は全怪獣中の5分の1程度とけっこう多く、サンダーキラー、スカルゴモラ、ペダニウムゼットン、グドンといった守りの堅さがウリの怪獣も少なくないため、意外と役立つ場面は多い。


EXゼットン /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:毒
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 数あるゼットン強化形態のうちの1つ。必殺技は威力が高めで、十字状5マスと攻撃範囲が広く、かつ追加効果でSPが大アップ(+20)するという優秀な性能。リーダースキル・固有スキル・継承スキルで必殺技攻撃力をさらに高められるのも良い。さらに覚醒後は攻撃時にもSPが大アップするほか、火傷状態の相手に必殺技を放つときに威力がウルトラアップするようになる。怪獣は攻撃するだけでSPが30程度アップするため、覚醒すれば2ターンに1回ペースで必殺技を放つことも可能。継承スキルは悩みどころだが、この性能なら必殺技特化型にする意義もじゅうぶんある。

 他のゼットンと比べると炎を多彩に操る姿が印象深いが(久々に登場した『ギャラファイTAC』ではファイアエンチャントパンチも見せてくれた)、それを再現したのか通常攻撃が命中した相手を中確率で火傷状態にできる能力も持つ。ただ火傷ばら撒きとしては範囲・確率ともにだいぶ物足りないので、必殺技を活かすためにも他のばら撒き役と組みたいところ。ベストな相方は同じ相性でSPアップにも貢献できるキリエロイドだろうか。混成チームを組めるならのマガパンドン、デマーガも悪くなく、その際は遠距離型でバフを統一しやすくなる。

 

原始怪鳥 リトラ(S) /遠/怪獣/★★★(限定)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:風/毒 ・弱点:火
・バッファー&タンク(回避) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/C

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 ゴモラ(超振動波)と共に初期から活躍したレイの手持ち怪獣。ファイヤー化するのに弱点が火なのは少々違和感があるが…。『Q』のリトラ(5m)よりはるかに大きいものの、体長は15mと小柄。攻撃力・耐久力は他の怪獣より劣るが、回避・命中・運は高めという機動力に優れた性能は劇中イメージそのまま。継承スキルの回避 中アップ(混成:力技速)も含め、のゴモラ(超振動波)、のエレキング(放電光線)とは最大限のシナジーを発揮できるほか、【連携】も発動できる。

 固有スキルで、行動完了時に隣接する味方の攻撃力を400アップ(フェイズ中)できる。超~ウルトラアップに匹敵するほどのバフ効果を毎ターンのように発動できるのは悪くない。また、攻撃回避時に回避率中アップ&攻撃集中効果を発揮できるほか、スキルボタンでバトル中1度だけ、行動回数を1回増やすことができる。バフを2回重ねがけ、あるいは味方を強化したのちに前線に突っ込んでいって囮になる使い方がメインになるだろうか。
 敵陣に突っ込むのが容易なためそこそこ狙われやすく、ペダニウムゼットン以上の回避率で相手をかく乱できる理想的な回避型タンク。反撃には非常に弱いためアリーナ防衛では簡単に対策されてしまうが、うまく指示を出してやればこの上ないサポート役となるだろう。
 攻撃が貧弱過ぎてダメージソースにならない一方、必殺技攻撃力はかなりのもので、運の高さからクリティカルも出やすいため超威力が期待できる。追加効果も味方のSPと必殺技を攻撃力を超アップさせられる強力なものだが、使用後はHPをはじめ全能力が破滅的にダウンしてしまうので、設定どおり命がけの技となっている。発動後もHPは残るため全員生存チャレンジの邪魔はしないが、ほぼ無力化してしまう(具体的にはHPと移動力が1に、その他すべてのパラメータが0になる)。使いどころは見極めたい。

 

EXゴモラ /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/地 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/C

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 『ウルトラギャラクシー』最終回で登場した、ゴモラの究極体とも言える怪獣。固有スキルは1~4ターン目開始時に攻撃力・必殺技攻撃力・命中率を永続的に小アップ、2・4ターン目に移動力をアップするというもの。素のパラメータの高さも含め、攻撃面だけを見れば全怪獣中でもトップクラスと言っていい。必殺技は相手を超確率で気絶させることができ、射程(前方2マス)も合わせてバキシムのものと似た性能。Uキラーザウルスのような大物ボスがイベントで登場した際は最適解の1つになりそうだ。覚醒すると攻撃・必殺・命中に加えて防御も5ターン目開始まで毎ターン小アップするほか、3ターン目開始時にHPが超アップ、5ターン目開始時に必殺・SPが超アップする。まとめると5ターン目にはHP1.4倍、攻撃力1.5倍、防御力1.75倍(たぶん)、命中率1.5倍、必殺技攻撃力1.9倍、移動力2アップした状態になる。少々時間はかかるものの上昇率は悪くなくい。HP・防御の伸びはかなりのもので、パワーアップ完了後はタンク並の耐久力を誇り、一騎当千の活躍ができる。ただ、覚醒しても強みである攻撃・命中の上昇率はそれほど増えておらず、フルスロットルまでかかるターンが短くなっているわけでもない。汎用性は微妙だが条件さえ満たせば強烈な効果の覚醒と言える。
 リーダースキルに攻撃力 中アップ(速)を持つ怪獣の中ではガピヤ星人アベルと並んでアタッカー寄りの性能。所持継承スキルはそれなりに豪華なのだが、発動機会の少ない反撃(強)耐性 気絶(強)は素直に攻撃アップ、SPアップ系で上書きしたほうが使い勝手はよくなるだろう。攻撃力 小アップ(速)攻撃力 中アップ(速)攻撃力 小アップ(全)の下位互換ではあるが、これらと併用して統一チームの火力を底上げするつもりなら残す価値はある。必殺技攻撃力 大アップは悩みどころ。レイのチームのような必殺強化系のチームなら火力アップの一環として積むのもアリだが、相手を気絶させた時点で倒したも同然なのであえて採用しない手もある。
 ちなみに反撃(強)は、従来の反撃よりも発動確率が10%高い(最大55%)。近距離・遠距離に反撃でき、耐久もそこそこ高いUキラーザウルスやウルトラマンベリアルに付けたいスキル。

 

ロボット怪獣 メカゴモラ(メガ超振動波) /遠/ロボット/★★★(限定)
・移動力:2 ・通常/必殺属性:闇/闇 ・弱点:地
・タンク(防御) ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/B

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 立ち位置的にはアタッカー寄りのタンクといったところ。HP、防御は一般的な防御タンクより少しだけ高く、攻撃、命中は一般アタッカーにわずかに及ばない程度の水準。【連携:サロメ】のおかげでさらに能力がアップするので、攻守に隙のない性能と言える。固有スキルは攻撃を受けた時に2ターンの間攻撃集中発揮というガンQと同じ性質だが、攻撃力大アップのオマケも付いている。前述の通り攻撃性能も悪くない一方、耐久力を底上げする固有能力にやや乏しい。連携での防御力アップに加え、必殺技で相手の必殺&命中率を大ダウンできるので皆無ではないのだが。

 EXゴモラと同じく初期継承スキルに反撃(強)を、リーダースキルに汎用性の高い攻撃力 中アップ(速)を持つ。一線級の耐久とそこそこの攻撃力を持つので反撃は活かしやすいが、無理に採用するほどではないか。相性で攻撃属性が闇なため、原作通りにダークロプスゼロ配下の闇統一チームで採用するのもいい。ちなみに【連携:サロメ】対象怪獣は相性はバラバラだがすべて遠距離型なので、混成:力技速バフに遠距離バフを併用できるので強化しやすい。

 総じて、高い戦闘力を持ち汎用性もそれなりだが、チーム構成次第でより実力を発揮するタイプと言える。の攻撃集中役としてはペダニウムゼットンかピッコロといった強烈なライバルがいるが、闇統一チーム使いならぜひとも迎え入れたいところ。

 

ダークロプスゼロ /遠/ロボット/★★★(限定マーケット)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・通常/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・バッファー&アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:B/B

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 通常攻撃が闇属性の怪獣をリーダースキル・固有スキル・継承スキルでパワーアップ可能。対象となる怪獣にはUキラーザウルス、マガオロチ、ジャグラス ジャグラーなど強豪も多く、相性・能力的にもなかなかバランスのいいチームが作れる。が、覚醒後のことも考えると劇中で使役していたメカゴモラ(メガ超振動波)、自らの量産機であるダークロプスがベストなチームメイトになるだろう。リーダースキルのみならず、固有スキルですら自らがリーダーでないと効果を発揮しないため、リーダーとしての運用が前提になるが、リーダースキル防御力 中アップ(闇)は強力なので問題はない。

 固有スキルは通常攻撃が闇属性の味方の攻撃力を中アップ、自身の移動力を+1アップする効果。覚醒すると闇の味方の命中も中アップするほか、全体でアタックが2回行われるまで闇の味方の攻撃力が大アップ。さらに自身が倒れるまで分類「ロボット」の味方の必殺と防御が中アップする。【連携:サロメ】を発動でき、かつのロボットであるダークロプス、メカゴモラ(メガ超振動波)をより強力にサポートできるようになった。

 攻撃力・命中率・運は一般的アタッカーの水準を上回っており、回避率は回避型タンクとしてもじゅうぶん運用可能な数値。パラメータ配分のバランスが異常に整っており、必殺技攻撃力の低さによる戦闘力詐欺とも言える。必殺技の追加効果は相手に鈍足を与えつつ、ランダムなマスに飛ばすというギャンブル性が強いもの。相手が遠く離れた場所に移動した場合、通常クエストやアリーナ襲撃ではこちらの首を絞めることになりかねない。一方でアリーナ防衛やターン数チャレンジを諦めた場合のクエスト攻略では、厄介な相手の攻め手を大幅に遅らせられる可能性があるため非常に有用な効果となる。総じて、メチャクチャに強いがそれなりに使いどころとチームを選ぶ、ピーキーな1体と言える。

 

帝国猟兵 ダークロプス /遠/ロボット/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・バッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:C/C

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 通常攻撃が闇属性の味方を強化できるのが特徴。固有スキルは味方が3体以上いるとき、闇属性の味方の攻撃力を中アップ&防御力を微アップ、さらに自身はガードを発動可能になる。必殺技は2ターンのあいだ、闇属性の味方の命中率を大アップする追加効果がある。継承スキルは味方全体のバフに徹したいが、自力で習得できる命中 小アップ(全)SP獲得率 小アップ(全)は少々物足りない効果。中アップ以上できるもの、攻撃力、必殺技攻撃力など火力に直結するものなどを優先させたい。

 2020年11月に覚醒&上方修正。HPが+174、攻撃力が+29、防御力が遠近ともに+57され、耐久面はだいぶマシになった。覚醒スキルには、自分のHPが0になるまでリーダーの攻撃力を中アップできる効果が追加。さらに味方3体以上の時のバフは攻撃力250、防御力150の固定値アップに変化し、自らの移動力も+1アップできるようになった。かなり物足りなかったパラメータが水準程度になり、ダークロプスゼロと組ませた闇統一チームでも数合わせ以上の働きを見せることができる。攻撃が闇属性の怪獣は現時点でも10体以上おり、強力かつリーダー適正のあるユニットも多いため、出番を作ることは難しくない。バフ効果自体は悪くないので、原作通り3体で組んで運用するのも意外と強力かもしれない。

 

電脳怪獣 サイバーゴモラ /近/怪獣/★★★(アリーナ)

・移動力:2 ・通常/必殺属性:光/光 ・弱点:闇
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 非常にシンプルな性能のアタッカー。固有スキル効果で、光弱点の相手に通常攻撃する時のみガード封印&攻撃大アップ効果を発揮できる。光属性が弱点の怪獣は非常に多く、ブリーダーが育成できるユニットのうち4分の1程度が該当する。特に属性のレジェンドはほとんどが光弱点。元からの高い攻撃力、弱点補正も併せて大ダメージが期待できる。当然ムルロアにとっても天敵となるだろう。

 固有スキルには味方リーダーへのアタックを1度だけ身代わりし、その際に受けるダメージをウルトラダウンする効果もある。なにげに相性では初の身代わり効果持ちだが、サイバーゴモラ自身の耐久力は並より少し上くらいなので過信は禁物。必殺技は単体ヒットで威力は平均点だが、フェイズ終了までウルトラ必殺技の威力を500アップするというユニークな効果に加え、相手を超確率で気絶させることもできるのでアリーナでも有効活用できる。

 今までゲーム作品に出演していなかったのがおかしいくらいの人気キャラなので、正直なところ「平凡」としか言えない能力は多少残念なのだが、パラメータをはじめ基本スペック自体は悪くない。継承スキルは便利なものが揃っており、相性バフに長けているがもちろん混成チームでも活躍できる。ただ移動力 アップはほぼ必須だろう。

 

古代怪獣 ゴメス(DTE) /近/怪獣/★★★(アリーナ)

・移動力:3 ・通常/必殺属性:闇/闇 ・弱点:光
・アタッカー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:暫定C/暫定C

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 レジェンドのゴメスと違って通常サイズの個体。同じくアリーナコインでDNAが交換できる、のEXゴモラ(DTE)の必殺版とも言える性能となっている。

 固有スキルはバトル開始時にが揃っているとき、自らが倒れるまでユニットの必殺が大アップ、命中が大ダウンする効果。攻撃時に自らのSPが中アップする効果もある。ちなみに必殺技は単体ヒットで射程は短く、追加効果は2ターンのあいだ防御大アップ&SP獲得率中アップという少々地味なものだが、威力は1703とそれなりに高い。継承スキルはなかなか豪華で、耐性 暗闇・混乱(超)必殺技攻撃力 小アップ(混成:力技速)必殺技攻撃力 超アップ(アリーナ)と珍しいものばかり。

 攻撃がタンク並に低いうえ、命中大ダウンのデメリットも痛く、やや出撃させる場を選ぶピーキーな性能。鈍重な防御タンク、回避が半端なアタッカーだけで組んでいるチーム相手にはかなり優位に戦えるだろう。

 

宇宙恐竜 ハイパーゼットン デスサイス /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:2 ・通常/必殺属性:無/闇 ・弱点:光
・アタッカー&タンク(回避) ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/C

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 移動力は2だが、味方が攻撃したときに攻撃対象の隣にワープする固有スキルがあるので足は早い。この固有スキルの特性はオートではあまり使いこなせないだろう。相手の位置を考えつつ、攻撃の順番を臨機応変に変えていく必要がある。回避型タンクとして使うなら、うまい具合にデスサイスが敵の射程内に入るようにできれば理想的。固有スキルは攻撃力 小アップの効果もあるものの、素の攻撃自体はやや控えめ。できれば複数回発動させたいところ。

 覚醒すると攻撃力に加え命中・回避も次フェイズまで小アップする。味方が複数回攻撃できれば大アップ・超アップ級の強化を得られるわけで、なかなか心強い。さらに味方が攻撃したフェイズ中、射程もアップする効果もある。こちらは自フェイズ中で効果が切れるので残念ながら反撃には対応しないが、狙える相手が増え対応しやすくなるのが強み。さらにさらに、覚醒すると回避時に相手に300ダメージを与えることが可能。固定ダメージとしては悪くない数字で、命中が低めの防御型タンクには有効なダメージ源となる。

 自身のそこそこ高い回避率に加え、回避率 中アップ(近)のリーダースキル、相手全員の命中率を中ダウンさせる必殺技(単体ヒットだが射程距離は長い)を持つためタンク適正は悪くない。味方にも回避率 中アップ(速)命中 小ダウン(全)を持たせて回避を底上げしつつ、自らは攻撃力アップ系も継承したいところ。所持継承スキルは必殺寄りだが、固有スキルのことを考えれば攻撃特化にするべきだろう。

≪育成例≫

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 敵陣に切り込みやすいことを利用してかく乱戦術を継承させてみた。カスタムマトリクス育成無しで回避が1000近くまで伸びれば回避タンクとしても合格点だろう。あとは万能DNAを溜めて覚醒できれば…。

 

【平成・令和作品(ニュージェネ)】

ベリアル融合獣 ペダニウムゼットン /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:氷
・タンク(防御&回避) ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:B/A

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 キングジョーの装甲とゼットンのテレポート能力を受け継いだ結果、防御と回避の高さを両立した万能タンクで、非レジェンド怪獣の中では戦闘力トップの座を長らく守り続けている。さらに必殺技で相手の防御(近)を超ダウンさせることもでき、隙の無い性能。注目すべきは固有スキルで、攻撃・必殺を受けると2ターンのあいだ回避中アップ&攻撃集中効果を発動、さらに回避成功すると必殺技攻撃力が大アップする。アリーナでも高難度クエストでも囮としての活躍が見込める、タンクとして欲しい能力をすべて詰め込んだメチャクチャな1体。初心者ブリーダーはとりあえず落札しておいて間違いない、と断言できる。超オススメ。ジェロニモンや回避型タンクなど火力の無い怪獣で固めたアリーナ防衛チーム相手なら、こいつを囮にして他のアタッカーで各個撃破する戦術が有効。

 覚醒は被アタック時に命中大アップの効果が加わったほか、回避時の必殺バフが超アップに強化、さらにSPが小アップする。また、ペダニウムゼットンが相手を倒した時、同相性のランダムな相手1体に500ダメージを与えることができる。覚醒スキルは攻撃面の増強に特化しており、防御・回避面はまったく強化されていないのが懸念点。相手撃破時の500ダメージはなかなか大きいが、相手が混成チームの時は不発になることも多い。タンク的な活用が中心なら、覚醒優先度はそれほど高くない。

 回避と防御のどちらかに特化させるか、あるいは両方強化するかは悩みどころ。アリーナでは回避タンク流行→命中重視→回避タンク衰退→命中軽視→回避タンク流行、のサイクルが繰り返されている(ような気がする)ので、時流を読んでカスタムしたいところ。回避特化よりは防御特化、あるいは防御重視の回避やや振り程度がベストだろう。ちなみにカスタムマトリクスでは、フリー枠以外では回避がまったく上がらない。

≪育成例≫

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 個人的にはこの継承スキル5種がベストだと思う。パラメータは継承スキル以外ではリーダースキルの回避 中アップ(速)以外発動していない状態で、ここからさらに固有スキル発動で回避をアップ可能。味方に防御力 中アップ(速)を持たせれば耐久もさらに上げられる。低攻撃力・低命中力の相手タンクにぶつけられれば理想的。率先して攻撃を受ける&攻撃集中発揮後に逃げるための移動力 アップも候補に入る。


火炎骨獣 グルジオボーン /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/D

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 『ウルトラマンR/B』第1話に登場、強化態も続々登場するなど同作を代表する怪獣の1体。凶悪な外見とプロフィールの持ち主ながら、本編を見ると意外にお茶目な面もあり憎めないヤツです。
 固有スキルがLv10なら2ターンごとに攻撃力が中アップ、さらに移動力が+2されるため、狙いたい相手をほぼ確実に攻撃できる。パラメータ配分はゲランダと完全一致するものの、固有スキルの汎用性はこちらが上。さらに覚醒すると2ターンごとに攻撃力が超アップ、防御力・命中率が大アップとかなりのパワーアップを遂げた。ただターン数の関係上、アリーナではガタノゾーアとの相性が非常に悪いので注意しておきたい。必殺技はT字型で範囲が広く、レベルを最大まで上げると100%の確率で反撃できるようになるのも特徴。ただ耐久は低いので、反撃は身代わりタンクが生き残っている状況でしか活用できないだろう。

 所持継承スキルはほぼ完成されており、即戦力としては悪くない。ただの遠距離アタッカーは非常に層が厚く、偶数ターンの自己強化しかできないというのは覚醒してもなお物足りなさを感じてしまう。

 

豪烈暴獣 ホロボロス /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B )

・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:雷/風 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:B/C

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  初登場時は「なんだかよくわからないがやたら強い怪獣」くらいの立ち位置で、後に『ウルトラマンZ』で再登場した時にその生態や伝承などが掘り下げられたが、それでもなおこいつがどんな怪獣なのかはよくわからなかった。謎ボロス。強豪なのは確かであり、ロッソとブルを同時に相手して一度は勝利するほどの実力者。『ウルバト』でもウルトラマン(善悪)相手には必殺技ダメージが大アップし、ウルトラマン(善悪)からのアタックはダメージを中ダウンできる。
 対ウルトラマン専用の切り札というわけではなく、汎用性は高い。攻撃力は中ではトップクラス、相手のアタックを3回受けるまでは高めの移動力を固有スキルでさらにアップでき(発動時は移動力4で行動可能)、防御力も大アップする。必殺技の射程も攻撃範囲の広い十字状タイプで扱いやすい。比較的使い手の少ない雷・風属性のアタックが可能なため、探査クエストでもそれなりに出番がある。

 覚醒するとアタック3回被弾までのバフに攻撃力・命中率大アップが追加、かつウルトラマン(善悪)のダメージカットが超ダウンに強化。さらにバトル中1回のみ、自フェイズ開始時に相手が2体だった時、HPと攻撃力がウルトラアップ、移動力が+1される。「自フェイズ開始時に相手2体」という条件はそれなりに意識しないと満たせないが、恩恵はかなり大きく、湊兄弟相手にも無双できるだろう(探査3-Fではバフを得られないのがちょっと残念)。

 リーダースキルは自分のみ攻撃力を大アップするというもので、個で完成されているこいつらしい能力なのだが、総合火力を考えれば攻撃力 中アップ(速)はおろか攻撃力 小アップ(全)にも劣る場面が多い。よほどのことが無い限りリーダーは他に任せておきたい。

 

爆撃骨獣 グルジオキング /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:C)
・移動力:2 ・攻撃/必殺属性:無/火 ・弱点:水
・アタッカー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:A/D

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 グルジオボーンの強化改造体(亜種という説も)。見た目こそ似ているが能力はまったく異なり、強固な体とまさに必殺の巨砲・グルジオバレルを備える。ゲーム的にもアタッカー寄りのタンク型と言える性能。

 注目すべきはやはり必殺技で、全怪獣中トップ5に入る高威力を誇るうえ、相性の相手全体の防御力をフェイズ終了時までウルトラダウンさせる追加効果を持つ。相性のユニットが出てくる特定のイベント以外では出番が無い…なんてことはなく、長射程・広範囲で複数を巻き込みやすいうえ、前述の通り威力も高いため追加効果を抜きにしてもじゅうぶん頼りになるだろう。もちろん、アリーナでもやっかいなレジェンドキャラクターへの対策になる。ガタノゾーアやグリムドといった強固な相手でもほぼ一撃、あるいは瀕死まで持っていける火力は頼もしい限り(ベリアルに必殺技を打つ場合は固有スキルに注意)。レジェンドが跋扈する昨今のアリーナ環境ではまさに激アツな活躍を見せてくれる。必殺技を劇的に強化できる覚醒ジャグラス ジャグラーとのコンビはアリーナ襲撃ではメジャーな組み合わせだ。

 固有スキルは行動完了時にSPが中アップ(+15)、攻撃・必殺を受けた時に必殺技攻撃力が2ターンのあいだ中アップするというもの。毎フェイズSPが30アップするので、遅くとも3ターン目には必殺技を放つことができるだろう。パラメータの水準はかなり高く、命中率も優秀。タンクにしては防御力が、アタッカーにしては攻撃力が微妙に物足りないので、やはり特化させるなら必殺技だろう。SPアップ系は最初から持っているSP 大アップでじゅうぶん。SP獲得率 大アップは有用だがスキル自体が貴重なので悩みどころ。

 覚醒すると被弾時の必殺攻撃バフが超アップに強化される。また、1度必殺を放つまでは防御が超アップするほか、相性の相手を対象に必殺技を放つと即座にSPが超アップ(+25)、かつ次フェイズ終了まで防御が超アップする。必殺技の回転率がさらに高まるうえ、身代わりタンク無しでも単騎でそれなりに耐えられるようになった。移動力 アップも継承させてガンガン前に出していきたいところ。ただ「身代わりタンク+ジャグラス ジャグラーと併用して相手レジェント狙い撃ち!」のような、一発砲台的な使い方をしている人にとってはあまり覚醒優先度は高くないかもしれない。

 

毒炎怪獣 セグメゲル /近/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:3 ・攻撃/必殺属性:毒/毒 ・弱点:地
・デバッファー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:C/C

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 継承スキルでの命中・回避を中ダウンさせられるデバッファー。回避 中ダウン(力)は初期から所持しており他の怪獣にも継承させやすいが、の回避タンクは現状グエバッサーくらいしかいないので出番は少ない。
 全身が毒に溢れた怪獣で、通常攻撃も必殺技も毒属性。必殺技には毒状態の相手全員の防御力を大ダウンできる追加効果もある。さらに固有スキルは攻撃時、隣接2マスの相手を究極確率で毒状態に&攻撃力を中ダウンするというもの。耐性を持たない相手ならほぼ確実に毒化でき、毒のばら撒き役としては現状トップクラスと言える。覚醒すると攻撃力に加えて命中率も中ダウンでき、毒状態の相手からの攻撃ダメージをウルトラダウン、バトル中1度だけその相手のSPを0に&自らのSPが満タンになる。
 覚醒後は攻撃&命中ダウン効果+ダメージ軽減効果のおかげで、状況問わず運用できる便利屋デバッファーへと成長。全体バフ&デバフで汎用性をさらに高める型、探査用に攻撃に特化する型、ノーバ(レッドクレイジーガス)、シルバーブルーメ等と組んだ毒チームでの運用を前提にする型など、継承スキルによって多彩なパターンに育成できる。ただ、毒チームは火傷チームと比べるとまだまだ発展途上。将来性はありそうだが、現状では単体で大活躍できるほどではないというのが正直な感想。相手が軒並み堅いうえ、属性・状態異常が重視される探査クエストでは出番が多く、3-Eや4-Cはこいつがいるかいないかで大きく難易度が変わる。

 

宇宙ヒットマン ガピヤ星人アベル /遠/宇宙人/★★★(限定)
・移動力:3 ・通常/必殺属性:火/風 ・弱点:風
・アタッカー ・汎用性:A ・襲撃/防衛適正:A/C

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 兄ほどではないがアタッカーとしてはそれなりに頑丈な身体を持つ。移動力3の遠距離型、かつリーダースキルは汎用性の高い攻撃力 中アップ(速) 。継承スキルには待望のHP 中アップ(速)も持っているため、統一ならどんなチームにでも入れられる便利屋と言える。

 固有スキルの効果で自らのアタック中のみ相手全体の身代わりを封印できるほか、1~3ターン目の開始時に攻撃力が中アップする。このバフ効果は1回攻撃するまで有効、つまり攻撃しなければ蓄積していくというのがウリ。場合によってはあえて攻撃せずに機をうかがい、ターゲットを確実に倒す選択肢も取れる。必殺技も単体攻撃ながら広射程というヒットマンらしい性能で、攻撃集中効果を発揮できるため、可能な限り敵陣と離れた場所から狙いたいところ。
 どんな任務(クエスト)も卒なくこなし、狙った相手を確実に仕留める有能ぶりは劇中の活躍以上かもしれない。ただ、耐久力は「アタッカーにしてはマシ」程度で相手のアタッカーの一撃を耐えられるほどではなく、必殺技は少々使いどころを選ぶので気をつけたい(この増上慢が仇になりかねない点も含めて「らしい」と言えば「らしい」のだが)。とは言え前述の通り汎用性は高く、特に身代わり持ちタンクの採用率が非常に高いアリーナでは相当の活躍が期待できる。アタッカーとしては申し分なく、万人にオススメできる強豪宇宙人だ。

 これだけの才能を持ちながら、攻撃アップ系の継承スキルを一切持っていないのは鍛え方が足りないと言われても仕方がない。反撃(強)防御力 中アップはスキルとしては強力だが、アベル自身の性能とは微妙に釣り合っていないので耐性 暗闇(強)ともども思い切って攻撃力 大アップなどで上書きしてしまおう。身代わり・攻撃集中タンクを用意しやすい混成チームで使うのなら、HP 中アップ(速)も上書きして攻撃特化にしてしまって構わない。

 

悪夢魔獣 ナイトファング /遠/怪獣/★★★(限定)
・移動力:2 ・通常/必殺属性:火/闇 ・弱点:光
・デバッファー ・汎用性:C ・襲撃/防衛適正:C/C

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 『タイガ』オリジナル怪獣の1匹。同じくクトゥルフネタのガタノゾーアとはデザイン的な共通点が見られ(ガタノゾーアとは能力的にもシナジーがある)、ホラーだけどグロテスクではないギリギリラインを攻めたゲテ格好よさがある。
 固有スキルの効果で奇数ターンごとに相手全体を中確率で暗闇にし、さらに暗闇状態の相手のHPを吸収する。必殺技は相手全体の攻撃力大ダウン+暗闇状態の相手からSP吸収の強力な追加効果を持つ。その強さを最大限に発揮するのは複数体で運用したときだろう。暗闇付与の確率も上がるし、ターンごとに吸収できるHP量も増える。暗闇は最終的な命中率・回避率を30%ダウンさせる効果があり、回避率がそこそこ止まりの怪獣とも相性がよい。バフを共用できるペダニウムゼットン、弱った相手を仕留められるボガール辺りが適役だろうか。
 残念ながらナイトファング自体の回避率は低いが、それ以外のパラメータは水準以上。へのデバフが充実しているのも特徴で、防御力 中ダウン(力)を持つ初の怪獣であり、現状リーダースキルで攻撃力 中ダウン(力)を発動できる唯一の怪獣でもある。アリーナではキングオブモンスを始め、爆発力の高い怪獣をエースアタッカーにしているブリーダーも少なくないので対策として防衛に置くのも悪くない。相手のパラメータが高く、状態異常が攻略のカギを握ることが多い探査は活躍の見せどころ。2-A、3-D、4-Bの攻略、3-Bの未使用ミッションクリアはこいつがいるだけでずいぶん楽になる。

 

凶暴宇宙鮫 ゲネガーグ /遠/怪獣/★★★(限定)/覚醒対応(優先度:B)
・移動力:3 ・通常/必殺属性:火/闇 ・弱点:風
・アタッカー ・汎用性:B ・襲撃/防衛適正:A/D

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 『ウルトラマンZ』1話怪獣。ゲネガークでもゲネザーグでも、ましてやゲオザークでもない。パラメータはHP・防御力・攻撃力に優れるが、タンクとして見れば耐久は物足りず、アタッカーとして見れば命中にやや不安が残る。攻撃・命中 中アップ辺りで命中も補完してやりたいところ。
 継承スキルに移動力 アップ(+1)を持ち、さらに必殺技の追加効果でも移動力を1アップできるため、非常に足が速い。固有スキルは1回のみ、攻撃した相手の攻撃力・防御力・命中力を中ダウンするというもの。似たような固有スキルを持つツルギデマーガと比べるとダウン率と自身の耐久力で優っているが、発動回数・ダウンできる能力の数で劣る(が、両者ともオマケ程度の効果なのであまり重視しなくてもよさそう)。さらに2ターンのあいだ自身が受けるダメージをウルトラダウンする効果もあり、相手からの攻撃はもちろん、反撃によるダメージも6割カットすることが可能。高い移動力を活かしてバトル開始直後から敵陣に乗り込み、相手のエース級を弱体化させたり、ファイブキングやドラゴリーのような反撃持ちを潰すのがおもな役割になる。
 単騎でウルトラの星に強襲をかけただけのことはあり、申し分ない戦闘力と優れた機動力を持つなかなかの実力者。覚醒すると攻撃した相手へのデバフがバトル中2回発動可能になり、バトル開始時の攻撃バフが大アップに強化。さらにアタックに対して身代わりしてきた相手に大ダメージを与え、さらにその相手の身代わり能力をフェイズ終了まで封印する。ガピヤ星人アベルと比べると、そのフェイズ中ずっと身代わり封印が発揮されるのが大きな強みと言える。の身代わりアンチであるデアボリックと組み、のアタッカーも交えた混成チームを作れば優秀なアリーナ襲撃役になれるだろう。

 

対怪獣ロボット 特空機2号 ウインダム /近/ロボット/★★★(イベント)
・移動力:2 ・通常/必殺属性:雷/火 ・弱点:氷
・タンク(防御&回避)&バッファー ・汎用性:D ・襲撃/防衛適正:D/C

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 ミッション、チップ交換などでDNAを入手できるイベント専用ユニット。「メカっぽいけど生物」なのがアイデンティティの元祖ウインダムとは違い、こちらはストレイジ製の特空機なのでロボット分類。氷弱点なのはペギラ戦の反映だろうか(ヨウコ搭乗時に圧倒されたのはペギラ、トライキング戦くらいだったと思う)。スピードタイプらしく回避にも長け、ロボットならでは頑丈さも兼ね備えている。固有スキルはの特空機セブンガーが味方にいると1ターン目に回避率が大アップ、さらに味方の特空機セブンガーがアタックするとフェイズ中につき1回、自らのSPが50アップする効果。回避時にSPが10アップする効果もあるため、必殺技の回転率はかなりのもの。さらに自らの必殺技にはもっとも必殺技攻撃力の高い味方のSPを20アップし、その味方の必殺技攻撃力を2ターンのあいだ大アップさせる効果がある。

 パラメータや固有能力の効果自体は悪くないのだが、特空機セブンガーありきの性能で汎用性は高いとはいえない(ちなみに特空機セブンガーが覚醒していると、HPが0になっても1度だけHP中回復状態で復活可能)。防御・回避を備えたタンクが欲しいなら攻撃集中効果を持つペダニウムゼットン、エレキング(放電光線)でじゅうぶん。特空機セブンガーと混成バフを含めて、強力な必殺技アタッカーをサポートしてやりたい。当然ながらの特空機キングジョーストレイジカスタムとの相性は良好。

 所持継承スキルは回避特化だが、防御も平均以上なのでこちらもある程度高めてやりたいところ。特空機セブンガー、特空機キングジョーストレイジカスタムはいずれも近距離なため、混成、または近距離バフで防御を高められれば理想的(回避を全体バフで上げるのは、他2体のステータス的に微妙)。タンクは被弾回数を稼ぎやすいので、SP 獲得率アップ(大)などの恩恵も大きい。ただ囮にするには移動力が足りないため、継承スキルか味方の固有スキル等で補いたい。

 

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