ジャッカルの日

漫画・ゲーム・映画・怪奇についてバカが感想と考察を書く

ミリオン出版・B級ニュースマガジン「GON!」を適当に紹介する

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 ミリオン出版が消えてしまう~~~ッ! というニュースで思い出したのが、大学時代アホみたいに熟読していた雑誌「GON!」である。B級ニュースマガジンと銘打ち、出どころの怪しいウワサ…芸能人情報からアンダーグラウンドネタ、怪奇な都市伝説など、なんでもかんでも扱っていた。その他にもVOWな街ネタ、体当たり検証企画、幅が広すぎる有名人インタビュー、漫画・映画・ゲームのレビュー、ただのエロ記事、何1つわからない怪文書など、とにかく「面白いものなら何でもアリ」を地で行く雑誌であり、おれが今の仕事に就いているのも、同人誌などに参加しているのもすべて「GON!」の影響が大きい。

 

 具体的にどういう雑誌だったのか、実際に見てもらったほうが早いと思うので、適当に1冊抜き出してパラパラとめくっていってみよう。久しぶりに本棚から引っ張り出して読み始めてしまったが、時間泥棒どころじゃねえんだよな。

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 はい、2000年4月号の「GON!」です。定価390円。表紙には「日本一汚い川綾瀬川に巨大怪魚を発見!」「江古田のファミレスに古代人が出現!」「ジャンケン脱衣ゲームに暴力画像が!」「痛みなんか忘れさせてくれる歯医者のサービスとは?」等のうろんな文字列が並んでおり、「何一つ人生の役に立たないことしか書いてありませんよ」と親切に教えてくれている。こーいうのがコンビニに並んでたんだからいい時代だったよな。

 

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 表紙を開くといきなり桃井はるこインタビュー。「ネクラなエンクミ(?)、アキバに参上!」の惹句がイイですね。「GON!」は地下アイドル発掘&追っかけみたいなことを当時からよくやってた印象。

 

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 巻頭企画は「封印特撮大検証」。桃井はるこからいきなりコレかよ! 『獣人雪男』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『緯度0大作戦』などの映画、「怪奇大作戦」「ウルトラセブン」のお蔵入り回、アニメ「タイガーマスク」「猫目小僧」などにも触れている。

 

 

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 続いては「トロピカルフィッシュを食べよう!」

 

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 ピラニア、エンゼルフィッシュ、ネオンテトラといった普段は食べないような熱帯魚たちを、香草焼きやフィッシュアンドチップス、寿司などにして喰らう企画。感想は「食えないことはないけど淡泊」「同じ金で寿司食いに行った方がいい」とのことです。そりゃそうだ。

 

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 「壊疽により手足を失った稀代の名女形 三代目沢村田之助激動の生涯」。アイドル、特撮、グルメと来て、急にこういう記事を脈絡なく突っ込んでくるのが「GON!」の良さです。書き手が好きな事しか書いてない感が全体から漂っているのが最高。

 

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 デタラメ極まりないように見えて、わりと本編の描写を忠実になぞって膨らませている妄想ガンダム連載「ガンダム斜眼」。これ、メチャクチャ面白かったのでまとめて単行本で読みたいですね。

 

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 「GON!」は読者との交流を大切にしており、「編集部に遊びにおいで!」と称して毎月編集部を読者に開放したりしていました。すげえな。読者投稿コーナーも豊富。「TVドロンジョ」は嫌いな芸能人の悪口が延々書かれているだけの人気コーナー。

 

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 純粋なネタ投稿ページ「おはがきスタジアム」は、先鋭化が進み過ぎて「笑いの無いバカサイ」みたくなっていましたが、これまた猛烈に面白いのよ…。

 

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 体当たり検証企画の1つ「学生服を着て18禁スポットに行こう!」。この辺、今のYoutuber、一昔前のテキストサイトのノリに近いかもしれません。現在ならマッハで炎上しかねないネタも大量に行われてましたが、本当に炎上した案件(アイコラとか)はほとんどなく、そこんとこに編集部のバランス感覚が伺えます。

 

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 「韓国エロビデオ徹底解剖!」。このネタだけで本1冊作れるだろ、というアイデアが毎号ポンポン惜しみなく載ってるよなあ。

 

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 「100円化粧品 その実力を大検証!」。100円ショップで売っているような化粧品て実際どーなの? という検証記事。ここまで見ていただいてお分かりの通り、ネタのバリエーションの広さがほんとハンパないんですよね。まさに雑誌、雑も雑。全体的にフォントも異様に小さく、読みやすさよりも情報詰め込むほうが第一じゃい、という気概を感じます。

 

 で、今紹介したのはこの号の5分の1以下でしかないわけですよ。こんな濃さの記事が毎月大量にポンポン読めたんですよ! 改めてすげえよ「GON!」は。

 時代の流れ、というかおそらくインターネットの台頭もあり、エロ雑誌への路線変更の後に消滅した「GON!」ですが、その遺伝子は「実話ナックルズ」等に受け継がれている。はずである。「GON!」の流れを継ぐモノ、具体的に追ってみればわりかし興味深い内容になりそうだな~と考えてます。おれ、路線変更前の「GON!」は数冊を残してほぼコンプリートしていたはずなんだよな~。いずれ「GON!」全記事クロニクルみたいな企画をやってみたいが、何年かかることやらという気分です。いつかやりたいよな~。

 

無い話満載のまんが怪道―『藤子不二雄物語 ハムサラダくん』

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 kindle unlimitedで『藤子不二雄物語 ハムサラダくん』を読みまんた。連載当時の単行本で未収録だった分もバッチリ掲載されている完全版。とは言え、本作に最終回らしい最終回は無いようだ。

 『ハムサラダくん』、改めて読むと本当にヘンな漫画である。ご存知の通り『まんが道』をコロコロ読者向けに翻案した作品なのだが、「藤本弘と安孫子素雄」でも「才野茂と満賀道雄」でもなく「ハムとサラダ」…。F先生が肉好きでA先生がベジタリアンという、『まんが道』では特に重要でもなかった設定をタイトルに持ってくるのを皮切りに、あすなろ編を100ページほどでさっさと終わらせてからは完全オリジナルの展開に移行、藤子不二雄物語でもなんでもなくなってしまう。『まんが道』の面白さの1つは著名漫画家、漫画作品の名前がバンバン出るところにもあったが、『ハムサラダくん』には手塚治虫とその数作品が出てくるくらい。

 原作の魅力を伝えきれてるとは言い難いし、まんがを描く楽しさよりも苦労・挫折といった負の面ばかり強調されてるし、ぶっちゃけ傑作とは思わないが、ところどころに出てくる妙に「アツい」展開が印象深いのは確かだ。例えばハムサラダの担任であり、漫画家志望を支えてくれたゴリラ先生や、2人のデビューを支えてくれた厳しくも温かい〇〇出版社(原文ママ)の編集長などは名ゼリフも多く、頼れる大人として描かれている。『まんが道』にまったく出てこないオッサンたちが、主役2人を食うほどの大活躍をしてしまうのはどうかとも思うが、コロコロ読者にも感銘を与えたことは間違いないだろう。

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いい人だが本筋とは特に関係ないゴリラ先生(※記事内の画像はすべて『藤子不二雄物語 ハムサラダくん 完全版 上・下』(吉田忠/グループ・ゼロ)より引用)

 

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名言メーカーだが本筋とは意外なほど関係ない編集長 

 

 あとは特に書くこともないので、おれが好きな『ハムサラダくん』ポイントを3つほど挙げます。

 

 

1.ハムとサラダを襲うトラブルの数々!

  自伝まんがと言えば苦労話がつきもの。『ハムサラダくん』でも藤子不二雄っぽい2人が様々なトラブルに見舞われます。「なんとなくダラダラしてたら〆切をブチ破ってしまった!」という本編『まんが道』でも有名なエピソードに加え、「ハムくんが吐血したせいで原稿が汚れた!」「ハムくんがクギで利き手を怪我して二度とまんがが描けなくなってしまいそう!」「盗むものがなかった空き巣が腹いせに原稿を破いてしまった!」「ファンの男の子がハムサラダの目の前で車に轢かれてしまった!」といった事件が次々と起こる。

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たいへんですね。

 

 

2.アクの強いライバルたち!

  『ハムサラダくん』は3部構成で、「第1部 めざせ!まんが道」「第2部 まんが道まっしぐら」に続く「第3部 まんが道どこまでも!」では、まんが家戦国時代編へと突入する。ここから本作も超人オリンピック編や暗黒武道会編のように血で血を洗うバトル展開に…は当然ならないのだが、オリジナルキャラはバンバン出てくる。

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 この地図、わざわざ作ったんでしょうか。暇なん?

 それはともかく、この戦国時代編に登場するキャラを中心に本作のオリジナルまんが家たちを紹介していくゾ!

 

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ジャンボ漫作

 本名は細井万作。体がデカいのでジャンボ漫作と呼ばれる豪放磊落な男。ハムサラダたちの先輩で、アパートの隣に引っ越してきた(トキワ荘ではない。というかこの作品にはトキワ荘自体出てこない)。美人で病弱な姉・幸香(さちか)がいたが、ハムサラダたちと遊園地で遊んだその日の夜に病死した。後に同じまんが家である春丘ゆりと結婚。モデルは石ノ森章太郎と思われる。

 

 

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ミスター竜

アメリカのまんが修業から帰ってきた新人で、本名は福富竜太郎。リーゼントとサングラスでビシっとキメた本作一の問題児。「アメリカ滞在中は遊んでばっかりでまったくまんがを描かなかった」「広いハイウェイばかりぶっとばしていた」などと言っており、具体的になにを修業していたのかよくわからない。ハムサラダに大量のアイデアノートを見せたり、「スケールの大きいまんがを描いてやる」など具体性に欠ける宣言をしたり、エターナルフラグをバシバシ立てている。ちなみに実家は大金持ちで、たぶんまんが家をやらなくても一生安泰で暮らせるタイプ。モデルは不明。いたら怒られると思う。

 

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風車かん平

常に冗談ばかり言っている大阪出身のギャグ漫画家。ミスター竜とつるんで遊び惚けているように見えるが、ハムサラダは「彼らは日々の遊びからまんがへのエネルギーを得ている」と畏怖していた。いろいろと常人には理解しがたいセンスの持ち主。赤塚不二夫がモデルと思われる。

 

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畑大輔

SFから少女漫画まで、幅広い芸風を持つ新人。自分の小便とウンコで育てた大根を土産に上京してきた。30年まえのギャグ漫画でよく見られた「田舎者だとバカにしていたら実はスゴかった!」という、田舎者をバカにしたキャラ。モデルは不明。いたら怒られると思う。

 

 

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細井みち夫

ハムサラダの下宿に押し寄せ、勝手に居候になった漫画家志望。藤子A風味のネクラな青年で、おとなしく見えてわりと図々しい。苗字がジャンボ漫作の本名と被っているが特に関係は無いし、作者も何も考えてないと思われる。

 

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ミッキー江川

ハムサラダより年下の売れっ子漫画家だが、志の低いテキトーな人物。「前回の原稿から顔をコピーして使いまわす」という新鱈墓栄メソッドでエログロ作品を粗製乱造している。モデルは不明。いたら怒られると思う。たぶん永井豪

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 3.原稿やぶられ過ぎ!

 よく原稿がビリビリに破られます。

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 たいへんですね。

 ちなみに完全版下巻に収録された巻末インタビューによると、初期の数話を除いて作者の吉田忠先生は『まんが道』を読んでいないそうです。そうじゃないかなとは思っていたけど! 本作のまんが家エピソードの多くは吉田先生の体験を基にしたものも多いそうで、要は『ハムサラダくん』は吉田先生の遺伝子がブチ込まれたまんが道キメラなのだ。イビツながらもパワフルな、忠実移植に失敗したからこその味わい。原作とは別の次元の名作である。

 

キャノン・ボーラーのセリフが無駄に多いスマホゲー『キン肉マンマッスルショット』

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 スマホゲーはすぐ飽きてしまうタチだが、『キン肉マンマッスルショット』は比較的長くプレイしている。ゲーム性はまんま『モンスト』なので語ることは特にないが、本作は他の『キン肉マン』ゲームには無い独自の強みを持っている。なんと、キャノン・ボーラーがめちゃくちゃしゃべるのだ。

 

 本作はプレイアブルキャラ数がアホほど多く、『キン肉マン』のキャラはほぼすべて出てくる。ポルターガイストやバアロノスのようなマイナー超人、明らかに戦闘要員じゃないナツミやドロシー&おがあ(セイウチンの家族)、他にも「アシュラマンの父」や「ウォーズマンに変装してベアークロー返しの特訓をしていた時の真弓」みたいなキャラも揃っているほど。今のところ登場する気配がないのは悪魔の種子のメルトダウンくらいなもんである*1


 なので、原作コミックで試合が描かれたキャノン・ボーラーなんてこの中ではメジャーなほうである。なんとキャノン・ボーラーだけで6種類もいる。

 このゲームでは、ステージをクリアしたときに使用キャラが専用のセリフをしゃべる。名言も多いが「なんでそこ引っ張ってくるんだよ」みたいなのも多い。キャノン・ボーラーにも各種2つずつ、計12種の勝ちゼリフがある。しかもキャノン・ボーラーがボスとなる専用ステージが2種類、難易度3段階別で計6ステージあり、ボスとしての登場時にもそれぞれ異なるセリフを述べる。これはえらいことである。そもそも原作でのコイツのセリフは「ハアハア」しかなく*2、総登場数も8コマ(背景出演除く)しかない。そんなキャノン・ボーラーが、果たしてどんなセリフをしゃべっているのか? 今まで我々がキャノン・ボーラーに抱いていたイメージと言えば「ビッグボディチームの副将であること」「マンモスマンと引き分けたのが唯一の活躍なこと」「なんかハァハァ言ってること」くらいしか無かったのではなかろうか。しかし、このゲームを通じてキャラクター性が掘り下げられたことで、キャノン・ボーラーの新たな一面が見えてくることと思う。それでは、登場順にそれぞれのセリフを紹介していこう。

 

●No.314 -強力チーム・副将- キャノン・ボーラー(★★★★)

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「ビッグボディチームの副将の力を思い知ったか!」

 まずは「勝ちゼリフ」から。このゲームの超人のレア度は★~★★★★★★まであり、「覚醒」することで★が1つ増えて強くなっていく。覚醒は一部の例外を除いて1回のみ可能。基本的に★×6以外は使い物にならないので、★×4の超人はそれだけで戦力外である(覚醒しても★×5止まりなため)。

 コロシアムでの勝ちゼリフはこちら。

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 「コロシアムでの副将の力を思い知ったか!」

 まんまですね。コロシアムというのはガチな対人戦で、弱いキャラでコロシアムの勝ちセリフを見るのは非常に難しいのだが(たまたま知り合いと出会うとか、相手が通信切断で不戦勝になるとか)、最近搭載された「ホーム画面カスタム機能」でキャラのセリフ一覧が見られるようになった。この機能がもっと早く搭載されていたらこの検証もラクに進められたのだが。

 

●No.315 -強力チーム・副将- キャノン・ボーラー(★★★★★)

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「ビッグボディチームの副将は強いだろう!」

 上のキャノン・ボーラーが覚醒した姿。覚醒するとなぜか肩パッドが割れる。また、このゲーム中で唯一の半目じゃないキャノン・ボーラーでもある。

 キャノン・ボーラーは眠そうな半目キャラのイメージが強いが、じつは原作中では目を見開いているシーンの方が多い。というか、半目になっているのは最初に登場した時の1コマ目のみである(例のハァハァ言ってるシーン)。つまりあの半目は疲労、またはマンモスマンを前にしての焦り・恐怖を表したもので、普段の彼は半目でもなんでもなく、初登場時がたまたま半目だったせいで以降そのイメージが付きまとっているだけなのかもしれない。

 コロシアム勝ちゼリフ。

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「コロシアムでも副将は強いだろう!」

 はい。 

 

 次に、「-強力チーム・副将- キャノン・ボーラー」が手に入るイベントバトルで、ボスとして出現したときのセリフ。

 

●来襲「必殺キャノンラリアート!」 50万パワー

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「ビッグボディチームの副将が相手をしてやる!」

 このゲームのイベントバトルは難易度を「〇〇万パワー」と超人強度で記している。50万パワーはハナクソほじりながら足で操作していてもクリアできるレベル。

 

●来襲「必殺キャノンラリアート!」 100万パワー

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「ビッグボディチームの副将がまた相手をしてやる!」

 早くもネタ切れ感がある。

 

●来襲「必殺キャノンラリアート!」 500万パワー

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「ビッグボディチームの副将相手にこりないやつだな!」

 キャノン・ボーラーにとって「ビッグボディチームの副将」というポジションがいかに大きく、彼のアイデンティティに影響を与えているのかがよくわかりますね。

 ちなみにキャノン・ボーラーの実際の超人強度は800万パワー。強力チームは全員正義超人であることが後に明かされており*3、正義超人で800万というのは破格のパワーである。元は地球以外の星で活躍していたのだろうか。ついでに言っとくとキャノン・ボーラーの出身国(エントリー国)はイラクだかイランだかはっきりしない。

 

 上のキャノン・ボーラーは水属性だったが、次に火属性のキャン坊(略した)を見ていこう。このゲームの属性関連はパズドラやモンストとまったく同じなので説明しません。

 

●No.883 -仕組まれた引き分け- キャノン・ボーラー(★★★★)

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「ハァハァ 負けてたまるか!」

 説明が遅れたが、このゲームには各キャラごとにアビリティというのが1個~6個くらい設定されていて、アビリティの組み合わせ次第ではHPや攻撃力などが低めのキャラでも大活躍できたりする。このキャノン・ボーラーはアビリティが「木属性耐性[弱]」1つのみだが、これは1800体以上いるキャラの中でも最弱候補である

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「ハァハァ これで1勝だ!」

 コロシアムでのセリフ。待望の初勝利をもぎ取った!

 

●No.884 -仕組まれた引き分け- キャノン・ボーラー(★★★★★)

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「ハァハァ 勝ちは勝ちだ!」

 このキャノン・ボーラー単体では正直なところまったく戦力にならないが、レオパルドンを覚醒させるための素材として使われたりする。ポーズはカッコイイ。

 

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「ハァハァ 引き分けにはさせないぞ!」

 コロシアムの勝ちゼリフ。まあこの性能のキャノン・ボーラーでは実際のところ引き分けに持ち込むのも相当キツいとは思う。

 

 で、このキャノン・ボーラーのボスセリフ。

 

●来襲「唯一の引き分け!?」 50万パワー

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「4人抜きは阻止してやる」

 

●来襲「唯一の引き分け!?」 100万パワー

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「このまま負けるだけでは終われない!」

 

●来襲「唯一の引き分け!?」 500万パワー

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 「両者ノックアウトでもいいから止めてやる!」

 見ての通り、知性チームのマンモスマン戦がモチーフのイベントバトル(それしか作りようが無いが)。来襲バトルが2種類ある超人はかなり少なく、期間限定バトルを覗けばキャノン・ボーラーとキン肉マンのみである。というのも「来襲」はもっとも難易度が低いイベントバトルで、この上に急襲・猛襲・激襲があり、知名度のあるキャラはたいていそっちでボスとして登場するので…。

 

 最後、木属性のキャノン・ボーラー。

 

●No.1566 -大砲並みの超人パワー- キャノン・ボーラー(★★★★★)

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 「ハァハァ 副将の力を思い知ったか!」

 このキャノン・ボーラーはコロシアムを勝ち抜くことでもらえる賞品で、性能は上の4体と比べるとかなりマシなほう、というか普通に活躍できる。アビリティの「爆破ロープ耐性」は、持っている超人が比較的少なめなレアアビリティ。でもセリフは相変わらずハァハァだし副将推し。

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 「ハァハァ やっと1勝だ!」

 コロシアムの勝ちゼリフ。No.883とあんま変わらんな。

 

●No.1567 -大砲並みの超人パワー- キャノン・ボーラー(★★★★★★)

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  「ハァハァ 強いだろう!」

 現状、唯一の★×6キャノン・ボーラー。これまでと比べてイラストも異様に力が入っている。キャノン・ボーラーの生みの親である東京都の村上クンも満足であろう*4。あとこのキャノン・ボーラー、おれはまだ手に入れてないので(覚醒させるにもコロシアムの景品が必要で、期間限定なので入手が難しい)コロシアムの勝ちゼリフは不明です。たぶん「ハァハァ」は言ってる。

※追記※ 

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  「ハァハァ これが副将の実力だ!」

  のちに手に入れたので検証してみたらやっぱりハァハァ言ってました。ちなみに現在(2019年4月)はコロシアムが廃止され「王位争奪戦」に改められましたが、いつまでもβ版でプレイできない状況なのでこのキャノン・ボーラーの入手は相当難しい、というか現状不可能です。

 

 いかがだっただろうか。キャノン・ボーラーが「ビッグボディチームの副将であること」「マンモスマンと引き分けたのが唯一の活躍なこと」「なんかハァハァ言ってること」がよくわかったのではなかろうか。今後もハァハァ言い続けてほしいですね。あとワンダースワンカラーの『キン肉マンII世 超人聖戦史』というゲームでもキャノン・ボーラーがめちゃくちゃしゃべっているという情報も得たので、本体+ソフトで5000円くらい払ってでも検証したいという方はぜひアレしてみてください。以上です。

 

 

 

 まあそれはそれとして『キン肉マンマッスルショット』はイラストがとにかく最高なので肉好きには普通におすすめします。

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 連載最新分のサタン編のキャラももちろんいるし、

 

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 「マッスルファイト」でも出てこないような超人も一線級で使えるし、

 

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 「その形態を出す!?」みたいなマイナーどころも揃えてくるし、

 

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 季節イベントのガチャもよい感じだと思います。

 

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 以上です。

muscleshot.jp


*1:たぶん名前のせい。こいつはバイクの超人で、外見にはまったくメルトダウン要素が無いので名前変えてもいいんじゃないかと思う

*2:正確には「ハァハァハァ」

*3:悪魔超人でも完璧超人でもなければ、あとは正義超人か残虐超人のどちらかなので、そうおかしな話ではない

*4:読者投稿時の名前は「キャノンボールマン」だった